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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

仮面ライダービヨンドジェネレーションズ

いやすごい。すごかった。



【テーマの話】

とにかくすごいのがまずはテーマの交わり方。


1つ目は「家族」

リバイスのメインテーマであることは言わずもがな。(その中身の如何に関してはこの際スルーします)

そしてそこに自分の仲間を「家族」と表現していた倫太郎をはじめとしたロゴスのメンバー。

更にメタ的に「父親の役をやる息子」というリアルの視点を入れている構成。(パンフによればここは元は意図していなかったらしいが)

狙ったわけではないだろうに、これだけ綺麗にまとめ上げたのはさすがとしか言いようがないよ。


2つ目は「約束」

1年かけて約束の重さを説いてきたセイバーと、約束を平気で破るバイス。

ここもよく重なったなと。

最近のバイス君が素直だなと思ったけどもしや飛羽真先生のおかげですか??


リバイスのテーマを設定するにあたって、前作コラボの事を考えて設定する、なんて訳もないだろうし、この2つが上手く組み合わさったのは本当に奇蹟だと思う。



【父と子】

軸となるのは百瀬親子。


父:龍之介は遺伝子研究をしていたが、倫理的にアウトな領域に踏み込もうとしていた。そんな時にショッカーにスカウトされ、科学者として加入。以降、改造人間作りに邁進する。

しかし、本郷猛の発言を受けて改心。脱出を試みるも失敗、捕まって被検体になり、用済みになって宇宙に放出されるもワームホールに引き寄せられて100年後の地球に不時着。

出会った老狩崎の助けを借りて唯一ディアブロを倒せる力を持つセンチュリーに変身するべく2021年へ飛ぶ


ここで課題になるのが、タイムパラドックス。

1971年に飛べば早いのだが、そうするとディアブロを封印したあたりの時間がぐちゃぐちゃになる。

故に、ディアブロ復活~覚醒までの間、則ち2021年でないといけない、とのこと。

この辺、子供にはかなり難しめだし、実際私も100%理解はできてないなと感じてはいるのですが、劇中でも「とにかく今しかないの!」みたいなことを強調していたので特に気にならなかったかも。この辺は考えだしたら本当にキリがないし、考察したい人だけすればいいと思う。子供にはそれで充分よ。

パンフレット見る限り、その辺はスタッフ間でも反省点だったみたいですが…


そしてずっと父親に「捨てられた」と感じていたのが息子の秀夫

それゆえに息子との接し方がよく分かっていないというのがリアル。

序盤の父親を拒む姿勢、後半の父親に甘える態度が間違いなく「息子」なのよ。見た目はどう見ても親父側なのに。ベテラン俳優さんは違うなぁ、としみじみ。


何よりも最後の新幹線のワンシーン。

秀夫さん、なんだかんだでちゃんと父親の分、2枚の切符を大事に持っていたんだなぁと。

何度か映った切符ですが、綺麗に重なっていて1枚分しか見えないようにされていたのよね。最後のシーンでようやく「2枚あったんだ」と分かるようになる。

見せ方が上手いなぁと唸りました。


個人的には、父親役の中尾明慶さんって見かける度に好感度上がっていく役者さんなのですが、今回もまた好感度が上がりました。

ずっと、等身大の父親だった。見た目はどう見ても息子側なのに。


お2人の溶け合うようなお芝居が堪能できるセンチュリーも大変良かったです。


そして1971年パートで活躍したもう一組の(リアル)親子、藤岡真威人さん。

初代ライダーはフルで見たことはないのですが、たたずまいや話し方が完全に藤岡弘、さんのそれ。

顔立ちがお父様のお若いころと似ていらっしゃるのもあるけれど、きっとかなり研究して臨まれたんだろうと。

あれで演技は実質初めてってマジ?あとまだ17歳ってマジ??

あとパンフレットはのインタビュー。藤岡弘、さんのことも本郷猛のことも「父」と呼ぶのすごい。



【キャラクター達】

まずはバイス

いやもうずーっとうるさい。5歳児。好き。

メタ発言と自由発言のオンパレード。映画だからって気合入りすぎなんよ。

可愛いなお前。


そして狩崎

100年後も唯一生きていた、という役回り。妙に説得力があるのはなぜだ。

そして今回のMVP。

センチュリーの開発、未来に飛んできた仲間たちのバックアップに新スタンプ。彼が居なかったら詰んでた。


そして同時にオタクっぷりを遺憾なく発揮していきました。

なんだよ、ライダーの培養って。本人は研究の成果だと言っていましたが、確実にブレーキ無くしてアクセルベタ踏みした趣味だろうが。正直になりなさい。

ちなみにパンフレットには今回狩崎が選択したライダーの理由が全部詰まってます。感想を一言で述べるなら「オタクだろお前」です。

あと中の人のインタビューのテンションも狩ちゃんと同じで笑ってしまった。



【ロケ地】

ラスト戦闘は富士山をバックに。

年号の次に富士山を私物化した東映です。あんな富士山、そうそう見れないですよ?




ネタバレは避けたかったので細かい話はこのあたりにしておこうと思います。

ものすごく面白かったのでぜひ劇場で見てほしいです

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