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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

仮面ライダーギーツ × 仮面ライダーリバイス MOVIEバトルロワイヤル

おかえりなさい、バイスと龍騎。




【あらすじ】

懐かしの前後編構成に近かったですね、今作。



前編はリバイス編。本編終了から約半年経った現在の五十嵐家の状況を整理しつつ人物紹介も兼ねる感じでスタート。

言ってもそんなに本編と変わっていないのですが、一番の変化は新しく生まれた弟:幸四郎くん。勿論演者さんも赤ちゃんなのですが大変可愛かったです。ただ一回、敵に襲われるシーンでケロっとしてて笑っちゃった。可愛い。


肝心のバイスですが、一輝には記憶なし、でも存在は(おそらく家族や仲間から聞かされて)知っている、という状況。本編終了後のその辺はぼかされていたので、バイスと共にいた1年が彼の中でどうなっていたのかなと思っていたのですが、一輝の中では「仮面ライダーとして戦っていた。隣には誰かがいたらしいが自分は何も覚えていない」という認識だったみたいです。


事の発端は旅行に来ていた五十嵐家のもとに、空間の切れ目から現れた謎の生命体が幸四郎の悪魔を狙ってやってきた、ということ。

そこから今回のためにバイスが復活していく流れになります。


ネタバレになるので詳しくは伏せますがとても良かったです。尺の関係かちょっと駆け足なのは否めませんでしたが。

炎の中、家族を守りたいという男の子の想いに答えて手を差し出し、彼の家族を守るために戦い抜いて消えた悪魔がいて、

彼が帰ってくるためにはその男の子が、やっぱり家族のために炎の中に手を差し伸べなきゃいけなかったんだなって。


リバイス編は今回の黒幕であるコラスが登場して幸四郎の悪魔を連れ去ってしまったことで終了。



ここからはギーツ編。


時間軸は公開時期に合わせていると思われます。道長が死亡・退場した直後のはずなのに、彼が普通に生きている。

おそらくデザ神が新しく誕生したことで世界の設定がいじられたのではないか、というのが英寿の見解。


で、案の定デザイアグランプリは様変わりしていた。

小悪魔ツムリ(公式表記)が仕切るのは悪魔マラソンゲーム。青島さんの地雷女子のお芝居、かなり好きかもしれない。

なおこの後、どこからともなく召喚されたブラック狩崎(公式表記)がライダーたちの解説として参戦。紹介するときにきちんとそのライダーの変身ポーズを決めてくれる生粋のライダーオタクはこちらです。

42.195kmの距離を、幸四郎の悪魔を連れて走り切ることがクリア条件。なお今回はチーム戦。妨害キャラは悪魔ライダー。

ということで、道長運転の大型トラックに乗ってスタート。俺が運転する、ってさらっと言ってくれる彼のかっこよさを見てほしい。


お察しの通り悪魔ライダーは弟の悪魔を追いかける五十嵐三兄妹。

無用な対立、なぜか縮小するゲームエリアとエリア外に追いやられて消滅するライダーたち、さらにどこからか乱入して来た龍騎たちとめちゃくちゃなゲーム。

結局ゴールまでたどり着いたのは英寿、彼と和解した一輝&バイスだけ。


ここで運営側の種明かし。

これは実はコラスによって乗っ取られた「バトルロワイヤル」。小悪魔ツムリちゃんもコラスさんの洗脳の結果。つまり彼の趣味だったみたいです。

最終決戦は文字通りの大乱闘。龍騎のみなさん、途中参戦のギーツ・リバイスの主人公組に加えてコラスの肝いりである轟戒真/仮面ライダーシーカーが参戦。


乱闘の最中にコラスの狙いが時空の裂け目を固定することであったことが判明。

ギーツ・リバイスはシーカーを倒すことを目指し、復活した仲間たちも合流。

裏ではギロリとコラスのガチバトル……。



ざっくりざっくりした流れはこんな感じでしょうか。



さて、若干細かいところをウダウダと。



まず今作。「ギーツリバイスコラボ映画」というよりは「リバイス完結編」というべきかと。


最初に書いた通り、二部構成タイプのコラボ映画ですが、正しくは前半:リバイス単体、後半:ギーツ視点でがっつりリバイスも絡むよ、という感じ。

そもそも彼らが出ている時間も結構違うし。

最終回で消滅したバイスの扱いを今後どうしていくか?という問題に対するアンサーを出すための映画と言っていいと思います。ビターな終わり方なのは否めませんでしたが、私はこの終わり方で良かったんじゃないかと思う。最後に2人が対話する時間があったことが何よりも幸せなんじゃないかと。


そもそも、リバイスとギーツでは積み重ねの厚さ(≒放映時間)が違うから致し方ない部分もあったのかな。

全体的に行動の動機もリバイス組の方が強い感じあったし。



あとこれは言っていいのか分からんが……

全体的にテンポ重視です。(限りなく柔らかい表現)

ぶっちゃけストーリーは有って無いに等しい。ゲストキャラもいますが、掘り下げはほぼ皆無。柴﨑監督のインタビュー見てもちょっと思いましたが、ストーリーで泣かせに来るとかよりも、みんな集合!お祭り!大乱闘!!というのを優先した結果だと思います。重厚なストーリーを期待して行くと肩透かしかも。


で、その結果なんだろうけど全体的にキャラの扱いが雑だったのが一番気になったかな。

ゲスト怪人は何しに・どこからやってきたのかも分からないまま爆発四散。

主人公たち以外は途中退場するものの別に退場したから何かあったわけでもなく。(残された側が焦るとか追い詰められるとか何もなくぬるっと帰ってきたよね…)

ゲストの轟家も事情はありそうだがなんかぬるっと出てきてぬるっと終わったなーと。彼らの台詞も良いものがあったのですが、重みが無くてもったいないな、と。


ただ、脚本が木下先生・高橋先生によるものだったこともあり、キャラブレはほぼ無かったです。そこは大変ありがたかった。

それは勿論龍騎組にも言えると思う。龍騎、まだ視聴中なんですけど。



全体的に総括すると

  • リバイスの集大成だよ!

  • リバイスとギーツによる大乱闘を楽しもう!

  • お帰り龍騎!!

という感じでした。後半苦言も多かったけど、熱量とか見せ方とかは劇場版ならではの時間と予算とロケ地の使い方って感じでした。




【登場人物の話】

《リバイス組》

全くお変わりなかったです。悪魔たちも含めて楽しそうな家族でなにより。

ブルーバード組も元気そうです。個人的には狩崎とヒロミさんのその後が描かれていたのが嬉しかった。



《五十嵐幸四郎》《幸四郎の悪魔》

幸四郎くんはこの映画のために生まれた存在!って感じなのがやや気になりましたが。

時系列もあるんだろうけど、赤ちゃんにしたおかげで台詞無しだったのはあまりノイズにならなかったので気にならなかったかな。


幸四郎の悪魔は錦鯉の長谷川さん。

ものすごく良いキャスティングだったと思います。

ほぼ長谷川さんの地声のまま喋り倒すのですが、テンション高めでうるさいので(褒めてます)、彼が画面にいる間はずーっと愉快。間違いなくバイスの弟だよあんた…。

パンフレットの長谷川さんのインタビューもとっても良かったので是非。すごく楽しそうに収録したんだなっていうのが伝わってくる感じでした。



《ギーツ組》

冒頭から愉快にコスプレしてました。道長(故人のはず)も含め。

道長くん、途中でバイスと一緒に「最近死んだばっかりだからここですぐ死んだらファンが悲しむよね」って合意してたの笑った。なお目の前には王蛇。無理だ(悟り)


個人的に一番良かったのはギロリさんとコラスさん。

今回の黒幕はコラスさんなのですが、ああそういう畳み方もあるんだ…!って感じでしたね。黒幕の最期としてはかなり珍しい部類に入るのでは?

殺陣、めっちゃかっこよかったです。


そして最後に投下された爆弾。

やりやがったな高橋脚本。エグゼイドの時もそうだったな?

やっぱりあれがそうなるのか、でもちょっと予想外な部分もあったよ、どうなるの?



《龍騎組》

20年経った?本当に??


一番最初に姿が出たのは蓮の後ろ姿なのですが、もうね、後ろ姿で蓮だぁ!ってなるの。

もちろん黒い革ジャケットとか、バイクとかでもそうなんだけど、蓮のバイクのまたがり方が何一つ変わってないの。2002年当時の蓮のまんま。

その後の誤解を招きすぎる振る舞いも、真司に対するツンデレな態度も本当にそのまんま。声低くなった以外に変化ありました?

大乱闘のシーンで、リュウガ・王蛇とともに現行ライダーズに攻撃されるのですが、ヒールのリュウガ・殺人鬼の王蛇はともかくとして彼も敵役としての違和感が無いのはなぜだ。


真司は最初は鏡の真司として登場、途中で真司参戦、という流れでした。

龍騎に登場する鏡真司に全く触れていない身としては、当時と全く変わらないお顔なのに敵意しかない表情と声を見て混乱しそうでした。

最後に景和と会話するシーンでは、彼と同じく「平和を望んで戦火に身を投じた先輩」として登場。貫禄というか、説得力と言うか。20年の重みがすごい。

なのにその後に蓮と会話するシーンでは完全に「2002年の真司」なんですよ。あの皮肉しか言わない蓮に対してキャンキャン噛みつく感じ。真司くんがキレた時にちょっと背伸びするのが好きなんですけど、何も変わってないです。

龍騎はまだ見終えていない私ですらやばい…と思うシーンが多かったのですが、完走済みの皆さまにおかれましては大丈夫でしたでしょうか。


スーツアクターさん誰なのか分からないんですけどどなたでしょうか…。

あまりにも動きが高岩さんでした。クレジット見るまで高岩さんが久々に参戦したのかなって思ってたんですけど違ったんですね?


あとこれは私が完全に悪いんですけど、リュウガに関する知識はほぼゼロ、龍騎の物語の結末も知らないので分からない台詞がいくつかあったのが悔やまれる。

蓮と真司の対話なんて分かる人が見れば分かるんじゃないかな…。

龍騎本編完走したらもう1回見直したい。


浅倉さんは言わずもがな、20年経ってもな~んにも反省していません。もうあなたはそれでいいよ。

バトルロワイヤルに参加してもとりあえず暴れられれば良いんで!のスタンスでした。

スーアクさんは2002年当時同様岡本さん。色気も凶暴性もそのまんま。あと何度見ても萩野さんがイケオジすぎる……。

インタビューも愉快でした。確かにあなたはもう地上波は無理よ。


最後に1つだけ。

あんたらその変身シークエンス何?!見覚えがひとっつも無いんだが!!派手さを後輩に合わせようとすな!!!



《ゲストキャラ》

掘り下げが欲しかった!というのが正直な所ですけど。


個人的にはシーカーさんのギミックが好きです。

パワードビルダーフォーム。建築ができるフォームでした。

バックルを嵌め、そこにさらに使用武器の小さいバックルを嵌めることで武器を召喚できるという二段構えのギミック。とっても好きなのでまたやってください。


リバイス編に登場した怪人:イザンギ&バリデロ。結構なキャスティングなのにその扱いはありなのかと思ったのは私だけではないと思いたい。

けっこう造形が好きなのです。モチーフが分からんのだがなんだろうか。




【その他雑記】

一番どうにかならんかったんかと思ったのはスシローさんです。

特別協賛なのは仕方ないけどもう少し自然に出せなかったのか。バイスのはちゃめちゃパワーでも誤魔化せない出し方はどうかと思うぞ。



全体的にリバイスの話を畳みつつ、ギーツ・龍騎が参戦してくるお祭り作品でした。

3作品ともにとっても大事にされているんだな、と感じたのは間違いない事実。特に龍騎からは演者さんの愛をひしひしと感じました。


見る前に龍騎・リバイスの予習は必須。本当に。龍騎完走したらもう1回見るからな……!!

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