top of page
検索
  • 執筆者の写真_ ぬぺ

おそ松さん 魂のたこ焼きパーティーと伝説のお泊り会

疲れた現代人のための作品なんだと思う、多分。




今日も今日とてニート生活を満喫している六つ子たち。

12時過ぎに起きてきて、何をするでもなく怠惰な生活を送る。

OPに突入するまで約10分(時計見て確認した)、ろくにメインキャストの台詞が無いというぶっ飛びっぷり。パンフを見て思わずそうだよなって思いましたよ。この人たち経歴に覇権アニメの主役レベルのキャラしか書かれてないんですが。



暇を持て余した結果、十四松が提案したのは「タコパ」。

それを聞きつけたトト子が参加を表明、必然的に気合が入る六つ子たち。

父親の財布やチビ太のおでんの材料を強奪しつつたこ焼きの材料を集め、たこ焼き器はデカパンの研究所を漁って回収。

そんな風に材料を集めたものだから、関わったサブキャラたちも勝手に松野家にあがりこむ。

さらにトト子ちゃんがにゃーちゃん母娘を呼んできて、大規模なタコパがスタート。

何度見ても松野家広いな。



にゃーちゃんの娘:みーちゃんは手の届くものはとりあえず触ってみたいお年頃。

結果的にたこ焼きの生地をひっくり返してしまいますが、それを見た六つ子は笑って流す。

それどころか彼女を「お嬢」と呼んで可愛がる。いい声の「お嬢」の威力の高さたるや。

ここもそうだし、松代さんがこまめににゃーちゃんのことを気にかけていたり、オムスビたちがしっかりみーちゃんの面倒を見ていたり。この2人に向けられる視線がずっと温かくて素敵だなぁと思っていた。

3期から育児の大変さにちょこちょこと触れられてきたので、橋本母娘が健やかに過ごせる環境を作ってくれるみんなの優しさが温かい。



タコパでは、うまくたこ焼きをひっくり返せない一松に対してみんなであの手この手で実演してみせる和やかな一幕や、

トト子ちゃんの気を引こうと六つ子たちが仁義なき戦いを繰り返したり、

「間接キス*2=直接キス」という意味の分からない公式が爆誕したりしつつもつつがなく進行し、お開きの時間に。


しかし、呼ばれても無いのに乱入していたイヤミが「泊る」と言い出し、それにトト子が乗っかったことをきっかけに今度はお泊り会の開催が決定。


そして六つ子ども、「あわよくば」と言い出す。

銭湯で丁寧に体を洗う時間の長い事長い事。スクリーンにデカデカと黒丸を映すんじゃないわよ。

前作の放尿シーンといい、公共の電波に乗せないなら何やっても良いと思ってないか。

ちなみに洗い終わった後は黒丸が金のキラキラに変化。


OPの妙なダンスの時も、この金色に輝く股間を見たときもあら~くらいにしか思わなかったのですが、どう考えてもこの半年ほどで某コンテンツのおかげでだいぶ耐性がついている。

そして映画館を見てから気が付いたのですが、どちらの作品も元をたどれば同じ人物に行きつきますね。ふざけんなよ。これからもよろしくお願いします。


このあたりからトト子の様子がおかしいことに対して追及を始めるにゃーちゃん。

ヒロインたちの、信頼があるんだかないんだか分からない奇妙な関係性が好きだ。



銭湯から帰って来て、二次会がスタート。

最初は女性陣に声をかけるのすら躊躇っていた六つ子でしたが、始まってしまえばなんてことは無い。

カードゲームにテレビゲーム、広い家を使ったサバゲー。かくれんぼ回で発揮された最強枠:松代さんが健在で安心。

男性陣は遅れて帰宅した松造さんと共にウィスキーを開けたり。


「寝ようか」となるたびに「まだ起きてよう」を繰り返す。

今日だけは羽目を外しても許されるんじゃない?という特別感。小学生の時に、夏休みだから特別だよ、って親から夜更かしを許されたことを思い出した。



気が付けば外は明るくなっていて。

流石に解散しようか、となったものの、トト子ちゃんは止まらない。

全員の顔が土気色になっている中、ひとりで乾杯の音頭を取り続ける。そしてタコパ2周目に突入。終わらないお泊り会。

ちなみにこの間、みーちゃんだけはオムスビがしっかり面倒みてくれてました。優しい。



ようやく彼女の暴走を止めたのはにゃーちゃん。

ずっと様子がおかしいトト子を気にしていた彼女の叫びで、トト子はここ数日のことに想いを巡らせる。

要は日常に疲れ切ってしまった彼女。非日常を求めてタコパに乗っかったものの、日常に戻るのが怖くなってしまったのだ。

それは他のメンバーも同じ。それを聞いた一同は復活。再びエンドレスお泊り会が再開される。


一方、六つ子たちに疲れるような日常は無い。つまり、リセットできない。

顔が土気色のまま周りに振り回されるのでした。



メンタルリセットに成功したみなさん。

再び日常に戻っていく中、六つ子たちだけは生きる意味を見いだせずにいたのでした。




……映画館という空間を使って何やってんだ。


前回、アドベンチャー(農業)に全振りだった分、今回は日常の延長にフォーカスしてます。

日常の中の非日常を肯定するような温かさと、ループ物特有の恐ろしさが同居した何とも言えないテイストに仕上がっていました。怖かった。主にトト子ちゃんが。

どうでも良いことで騒いだり、みんなでわいわい騒いだりと常に画面がにぎやかで、目がいくつあっても足りないまま見終わりました。何度も見てじっくり楽しめる作品なんじゃないかな。狂気に耐えられればだけど。

下ネタの出し方とか、贅沢な尺の使い方は劇場版ならではって感じで楽しみました。このキャストにこんなことやらせることができるのなんてもうおそ松さんくらいだよ。



パンフも購入して読みましたが、相変わらず面白すぎる。もはやキャストインタビューまで本編みたいなところあるから、おそ松さん。

相変わらず好き勝手答えてるみなさんでした。「おそ松さん 声優 不仲」のサジェストの原因間違いなくこれだわ。櫻井さんと小野さんの最後の良心感すごいもん。


あとエンドロール。

なぜかスタッフ・キャスト全員の兄弟での位置づけを確認したようで、全員の表記が「名前(長男)」みたいになってました。面白すぎる。しかも「秘密」という方もいらっしゃって、きちんとプライバシーに配慮しているぽいのがさらにじわじわくる。

六つ子のキャストで福山さん・小野さんが次男で他の4人はみんな長男である、なんて情報この先絶対必要にならないと思うんだわ。



いつも通りのテンションで突っ走ってくれました。

こういう話って大抵見終わった後に「たこ焼き食べたいな~」ってなるんですが、今作は全くなりませんね。褒めてますよ。

めちゃくちゃ笑いました! 楽しかった🐙

閲覧数:19回0件のコメント

関連記事

すべて表示

仮面ライダー対スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦

ゲームと現実のミッションをクリアせよ 【韓国・ソウル】 屋台がでて賑わうその場所でゲームに興じる男がいた。……どこからどう見ても白倉Pである。 彼のゲーム機から飛び出てきたのは巨大な宇宙船。 👨「ゼビウスに出てくる敵に似てるな」 「ゼビウス」は1982年にナムコから発売されたシューティングゲームです。 自機ソル・バルウを操作して、ゼビウス軍と戦いましょう。 (My Nintendo Store

  • Twitter
  • Instagram

©2021 by Nupe

bottom of page