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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

第11話 あの日に戻れたら

あの日の真実と後悔を




【あらすじ】

遺体は三矢ユキのものだった。

判明した事実に、事態は、事務所は、大きく動き出す。




【二階堂ルイ】

負けず嫌いの彼女。

昔からの性格だったが、自分が特段に秀でていると感じていたのは顔だけだったのもまた事実。


そんな彼女がアイドルのオーディションで出会ったのが三矢ユキだった。

クラシックバレエと体操を習い、学校では陸上部に所属。父親は伝統芸能の重鎮。

目も肥えていてセンスがあり、人前に出るのに慣れていて、失敗を恐れない人だった。



オーディションには無事通過。

ルイ・しほ・ユキの3人でミステリーキッスが結成された。

センターに選ばれたのはルイだったが、ユキは陸上部を続けながらも努力を重ねていた。腹立たしかった。


イベントやライブにも出演したが、周りは「負け慣れている人たち」。

それが彼女には屈辱だった。


イベントの帰路。

出会った馬場に負け組で悔しくないのかと聞いたところ、「諦めたら楽になった」と言われた。

軽蔑した。同時に羨ましく思った。

だから、連絡先を交換した。



そんな中メジャーデビューが決まった。

3人で一緒に頑張るのも悪くない、と思えた。


しかしそこで、レッスンを見に来たプロデューサーが言い放つ。

「この子をセンターにしよう」と。ユキを指さして。



10月4日。

ルイはユキを事務所に呼び出した。

彼女にセンターを辞退してもらうため。断られたら、殺すため。


しかし、ルイが事務所に付いたとき、ユキは既に死んでいた。

殴られてから、首を絞められたことが死因であると。


事務所で事態を知った山本はヤノに連絡。

関口を連れてきたヤノはユキの遺体を港に運び、解体して海に沈めた。


ぐちゃぐちゃというSEと、刃こぼれした凶器たち。こんな可愛らしいキャラデザの世界で出していいものではない。



三矢ユキの当日の動きを把握し、証拠があれば隠滅を。

そのために家族には警察届を出してもらい、捜索してもらうことになった。

情報が集まったら捜索願を取り下げる。この時の理由として、家族に反社会勢力との繋がりがあった、という情報を使い、それが彼女にとってストレスだった、家出の原因はそれでは、と話して捜索願の取り下げに成功した。


なお、ここまでヤノたちの助けを借りた分、これからミステリーキッスの売上半分は献金、メンバーはヤノたちに協力ということで話はまとまっていたらしい。



後日。

「デビューまで時間はない」と言うことを理由に和田垣さくらという人物を呼び出した。オーディションで4番目だった人物。彼女を「三矢ユキ」として新しいメンバーに加えた。

そしてルイ以外は仮面をつけて対応した。



「三矢ユキさえいれば」という気持ちを抑えつつ活動を続ける。

それでも、神経は磨り減るばかり。

唯一の癒しは、向上心のない、自分を許容してくれる馬場だった。



そして、遺体の身元が判明してしまった。


ミステリーキッスはメジャーデビューとイベントを取り下げ、会見を開くことになった。

最悪なことに、探し求めていたタクシードライバー:小戸川は和田垣の顔を覚えていた。


崖っぷちの中、山本は事情を説明、和田垣のことも合わせて謝罪。

他殺であるといわれているものの、思い当たる節は無いと。


「また、娘さんを我々の事務所に預けてくださった、笑風亭呑楽さんに、合わせる顔がありません」




【小戸川】

銀行強盗計画が始まった。


既にヤノたちは今井を回収済み。

遺体が上がった場所が倉庫に近かったため、アジトが変更になった。

なので、大門兄が待ち伏せではなく追跡に変わったそうですが、概ね計画通り進める予定。


小戸川としては、頼みにしていた山本が不在なので果たしてどれくらいうまくいくか分からないのが問題である。

一応山本に電話をかけてみたものの、相手もいっぱいいっぱいです。

更に大門弟も電話に出ない。



そこにやってきたのは大門兄。

弟君は最近はふさぎ込んで出勤すらしていないらしい。


「仲間か仲間じゃないかでいったら、大きな括りでは最初から仲間だよ」


彼が目をやったのは、バックミラーからぶら下がっているお守り。




【剛力】

秩父にて。図書館で調べものをしていた。



閉館間際に探し当てたのは1つの新聞記事。

海に車が転落した事件。長男は自力で脱出したが、夫婦は死亡。警察は無理心中と見ている。夫婦の名前は「小戸川」。



その後、剛力は紹介状を持って小戸川は事故後に入院していた病院へ向かう。

支援金の補助を貰って東京に行くまでの約2か月をここで過ごしていたという。


入院中に特徴的だったのは、事故の記憶が一切ない事。

そして2か月「メモリーノート」なる訓練を行っていた。日記のようなものを書かせていたらしい。その印象は「変わっているな」だったと。


見せてほしいという剛力の要求に、町医者風情が扱えるものではない、と小馬鹿にする医者。


「医者だからではない。……友達だからだ!!」




【以下雑記】

こ、濃かったぁ……これマジで30分? やーば。



軸となりそうだった女子高生失踪事件の事実が大方明らかになりました。

ほぼ予想通りでした。やったね。まあ思っていたよりずっとグロかったけどね。

ついでに山本の弱みもこの事だろうと判明。

関口より下っ端だなと思っていたけれど、実際はそもそもが部外者だったわけですね。


しかしここで、結局ユキを殺した人間は何も分からないということでまた振り出しに戻りました。

しかも、ユキはタクシーで事務所に入ってから殺されたとのこと。犯人は「事務所に入れる人間」で搾られるみたいですが……。

ルイ・山本は白だろうとすると、残るはしほ? あとはプロデューサーとか?

もしくは、ヤノの言うもう一人の部下? それにしても何のために?



そして判明した小戸川の過去。

水がダメなのはそのせいかと納得。

じゃああの赤い景色は心中?に向かう道中かな。

助手席からの視点と思しき映像。運転席に1人、後部座席に寝ていたのが1人。後部座席の人、成人にしては小さい気がしていたんだけど、どちらかが父親、どちらかが母親ってことか?


大門兄から「大きく括れば仲間」と言われていたのも「自動車事故で両親を喪った」ことを指していると思って良さそう。

もしかして「復讐のために動いた」ことまで仲間カウントされているかもしれないけれど。



それ以外の動きだと今回大きかったのはホモサピエンス

敗者復活戦を控えた2人。

ネタ合わせをするかしないかで温度差を感じている2人。

馬場は思い切って、解散すると困るのはお前だと言い放つ。今の流行りが面白くないと言うのは柴垣がズレているから。彼は昔の方が面白かった。

漫才好きな彼の足を引っ張っているのは自分だ。


🐴「だからごめん柴垣。今日で解散させてくれ」


2人の動きは、果たしてどれだけこの物語に影響を与えるのか。




次回:友達はそんなこと言わない

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