帰ろう!カリスマハウス
- 2025年9月8日
- 読了時間: 21分
行ってらっしゃいから、おかえりなさいまで
ということでお邪魔してまいりました。
9/7のマチネ・ソワレの2本立てでございました。ちなみに空き時間は隣の水族館で過ごしてたよ。人が多すぎてなんも見れなかったね。
この先ネタバレもりもりです。あと3公演しかないみたいですし、ご愛敬ということで。
【ストーリー】
今回前後編に分かれますよ、ということで多くの凡人が予想していた通り、原作2期のストーリーをなぞっていく形で進行。
1期からいくつかお話を抜き出したり、オリジナルストーリーを展開したり、完全オリジナル+ライブパートの構成で進んでいたこれまでのステとは違い、初の完全続き物です。
個人的にちょっと気になったのは、完全に「原作の1期を見ている人向け」だったことかなぁ。仕方ないとはいえ、ステオンリーで来た人には分からない発言が多々あったよね(ふみや1stブレイク時の台詞があったり、セクシー相談室を見ていないと分からない展開があったり)。
ということで、ここからは原作に沿ってみていこうかなと思います。
【OP 帰ろうカリスマ】
原作での1stブレイク順に自己紹介を済ませた後、本作テーマソング歌唱タイム。
いつにもまして大瀬くんが省エネでしたね。ピョコピョコ元気に動いてる依央利と比べると、消費カロリーが1/3くらいでもおかしくないと思っている。
振付はいつものトンチキ成分薄めで可愛かったね。凡人の感覚が麻痺ってたらごめん。それは謝る。
【帰りたい~ぶちのめせ!】
本格的なストーリーパートです。ほぼほぼ原作通りに進行。
ここで中神博士とその部下が初お目見え。
「石炭・石油・原子力」の件の安定感で、これはもう正解だ、と思うなどしました。
何が良いって、博士の暴走っぷり。博士本人が熱心なのは分かっていたし、それはそれで良いんだけど、その熱量に部下たちが一切ついてきていない。
研究内容をあんまり理解していなさそうなのは、おそらくこの時の部下が研究職ではないので致し方ないとしても、知識量が完全な部外者のカリスマたちとほぼ同じ、彼らを追いかけるのも「博士に言われたのでやってます」程度のやる気しか感じられない。
もう完全に中神一人で暴走してこうなってるんだろうなーっていうのが大変よく分かる温度感。
というか、この感想を書くため、連想のフックのために原作流してるんですけど、少なくともこの話に関しては中神がマトモそうだな。
75話時点ではまだ箱推しなのバレていないから、最初は猫被ってたもんね。
なんやかんやあって、脱出。
この時に、ちゃんと「レーダーを奪取して逃亡する猿ちゃん」を入れてくれるのが良い。
原作が週次更新だった分途切れていた余白を、2時間以上ぶっ続けてやる舞台だからこそ丁寧に埋めてくれている部分が多かった印象。
森の中で常識人ライフを頑張っている7人。
最終的にどさくさに紛れてスーパーにおやつを買いに行ったふみやのおかげでレーダーが暴走したシーン。
逃亡する一同でしたが、マチネではふみやが理解と天彦の手によって横向きに抱きかかえられて去っていきました。まったく動じることなく、手にもっていたでっかいドーナツをハンドルのように動かしながら去っていくふみや。あまりにも平然としていたからてっきりそういう台本なんだと思っていたら、ソワレでは普通に走っていったから笑うしかなかった。
「常識人ライフ」のラスト、猿ちゃんと大瀬のパート。
明らかに様子のおかしい大瀬にハーフケットをかけてやり、彼の隣に寄り添う猿ちゃんが最高にお兄ちゃんしててね。
と思ったらその辺に生えている花の蜜吸い始めて笑ってしまった。猿ちゃんはやると思っていたよ。
その花を吸わないかと大瀬に持ちかける猿ちゃんでしたが、ソワレでは大瀬に渡すための花を3輪準備。
●「蜜が3つ」
くそう、嫌いじゃない。
「白い部屋」にて、大瀬と別れてしまった後の一同。
雨が降りしきる中森を歩く一同でしたが、何もささず雨に降られっぱなしの猿ちゃんはともかく、でかいキノコで相合傘をしている天彦&理解、ト○ロの如き大きな葉っぱを持っているテラくん、絶対にどこかでまた抜けてビニール傘を買いに行っているふみやくんに関してはなんで誰からもツッコミが入らないんだろうか。
そしてこの後、理解お兄さんが猿ちゃんとテラくんの攻撃に巻き込まれて負傷するシーンがあるのですが、その時の断末魔が「ジャス……ティス……」で笑ってしまった。
さてここからの大瀬視点はシリアスパート。
「もう耐えきれない」のところだったり、家に戻ってからのシーンだったり、あの四角いアイコンがピョコピョコ動いているだけでは分からなかった、細かい彼らの感情が舞台役者さんたちによって丁寧に丁寧に埋められていくんだ。
同居人たちを想って、あんな顔で大瀬くんは泣くんだ、とか。同居人たちの話をするときにあんなに楽しそうに笑うんだ、とか。
ちなみに家のシーンで大瀬の話を聞く中神博士、完全に「推したちの生活を想像して興奮が抑えきれないオタク」になってました。楽しそうだね。気持ちは分かるぜ。
原作通り、その後はカリスマ突入→大瀬と和解→中神裏切り の流れになっていくわけですが。
原作との最大の違いはカリスマブレイクの表現。
大瀬パートでは「言わないと」の台詞の直後に大瀬くんのソロ曲が入ります。
もう受け止めるのにいっぱいいっぱいで歌詞とか全然追えてないんだけど、「不器用にしか生きられない自分への呪い」「役立たずの情けない自分」「本当は上手くやりたい気持ち」がぐちゃぐちゃになって出力されているような。今にも泣きそうな声も相まってもうこっちの情緒はめちゃくちゃよ。
原作のブレイク曲が「今を受け入れて前に進む曲」なら、舞台版のソロ曲は「ここに至る道を振り返る曲」、対になっている存在なのかなと思った。
そんな、自分を呪って不甲斐なさに泣いて、諦めたくないと訴える曲の直後にくる、
●「大瀬ええええええ! そのクソ野郎を! ぶちのめせええええええ!!!!」
この「クソ野郎」が、直前の曲のおかげで「弱気な大瀬自身」と明確に意味を持つんだよ。
直前、拘束されて身動きが取れなかった6人が、大瀬が中神に突き飛ばされた瞬間に一気に動いた瞬間とか、一番ガッツリ捕まっていたテラくんが勢いよく敵を張り飛ばしたその勢いとか、そういうのが何もかもここでドッカン爆発した感じ。
ここで私の涙腺は1回ダメになりました。
暗転の後、残ったのはソファーにぶっ倒れる中神博士とその弟子たちの姿でした。
なお、ソワレでは倒れた後に台詞言いながらずるずると頭から床に落下する博士がおりました。最高だよあんた。マチネもソワレもソファの上で痙攣してる貴方のおかげで涙引っ込んだよ。
【里帰り~故郷】
続いては猿ちゃんパート。
の前に、大瀬パートでも出てきていましたが虎姫くんのお話を。
今回の彼は2期後半から使われていたアイコンのシルエットで登場。お声は原作と同じく大野さんが担当。
今後ちゃんとビジュアルが出そうな彼だからちょっと出しにくかったのかなぁ、どうなんだろう。
後半戦では流石にそのままにも行かないでしょうが……一体どうなるのか。
まずは猿ちゃんの故郷で好き勝手するカリスマたち。
いつの間にか子分を大量につくっていたふみやくんでしたが、彼らがいる室内の窓から、外にいる子分たちに語り掛けるスタンスで台詞を言っていきます。
で、その窓が観客側についていて……もしかして俺ら子分っすか。マジで? いいの?? この街一番の勢力を転覆させるぞー!! おー!!!
ソワレでは確実にこっちを指さしてたもんな。自分でよければいつでも参戦しますよ。
本パートゲストのリュウくんは立ち絵通り、フードの青年。
絶妙にダサい、一昔前のパーカーの柄が解釈一致。小柄な猿ちゃんよりもさらに小柄で、「弟分!」って感じ。
そんなリュウくんからカリスマたちへの差し入れは、原作通りの諸々に加え、大瀬へ鉛筆、理解へのイエローカードが追加されていました。
で、発狂する奴隷。マチネでは指を咥えてガタガタ震えていましたが、その際にガチで指を噛んだらしく「いって」と発言。ソワレでは某家政婦のごとく覗いていた扉をガタガタ開けたり閉めたりしていました。壊れるて。
その後本格的にリュウに絡み、爆発した彼ですが、その場にいたお兄さんたちによって連行されていきました。人間ってあんなにひょいっと持ち上げられるんだ。
ソワレでは足を持っていたふみやが依央利の足を開いたり閉じたり。その辺に寝かされた依央利は近くにあった理解の足をいつまでも離さない。笑いが漏れる客席。シリアスな話が全てかき消される猿ちゃんとリュウくん。
そのあと追い出される猿ちゃんでしたが、これもまたひょいと持ち運ばれていました。
言うことを聞かないリュウに対処するために理解警視総監を頼ったものの断られた猿ちゃん。
なんか流されてる理解お兄さんに突っかかるわけですが、お兄さんは新調したばかりのイエローカードで対抗。
マチネでは背の高いお兄さんがジャンプして避けたためにカードは無事でしたが、
ソワレではジャンプのタイミングに失敗し、カードは猿ちゃんの手の中へ。ためらいもなくそのカードにかみついた後に床に叩きつける猿ちゃん。
●「今噛んだぁ?!」
さて、その後はセクシービューティーペアです。
原作通り、2人が歌う曲をバックに最強コンビが登場。今日一の拍手が巻き起こる会場。
セクシーアタックとビューティービームの動きも大変やかましく、そのあとの2人の動きもいちいちやかましい。ついでに途中で出てきたディーティーもやかましい。
そのあとなんか中央でポージングしてるからずっとやかましい。最高だよ君たち。
そんな彼らの窮地を救った、リーダー格の男性。
リュウくんもそうだったけど、この方も本家声優さんに声もしゃべり方もそっくりで大変良かったです。
ところで、この後の「アジアのカリスマ」のパートは全スキップ。やはりこの役は神谷浩史ありきの存在でしたか。
さて、話を戻して、リーダー格のお兄さん。
シュッとした雰囲気、かっこいい立ち居振る舞い、そして「つながり👉👈」。かなりの短い尺なのに、敵キャラなのに、なんだこのインパクトは。
そんなリーダー、猿ちゃん、そしてふみやのシーン。
飄々と敵を詰めるふみや、いいなぁ。
というか、例の「どうぞ」のシーン、「(リュウをやる気なら勝手に)どうぞ」だと思っていたのだが、ステ版だと明確に「(自分のことをやりたいなら)どうぞ」だったの笑ってしまった。なぜか常に優位に立っている伊藤ふみや、良い。
この後、研究所の人たちに襲われるカリスマたち。
ここでジャミングがかかっているはずのこの場所に彼らがなぜ入ってこられたのか、というところまで丁寧に補完されているとは思っていなくて拍手。
おそらく舞台転換の時間稼ぎも兼ねているであろうこの時間を、「中神総右衛門」「虎姫柊」というキャラをしっかり立てる時間として使ってくれて本当にありがとうございます。
肝心のカリスマブレイクシーンですが、こちらも曲が先。
街を眺める猿ちゃんが依央利に「ここは猿ちゃんの故郷でしょう?」と問われて、それに対するアンサーソング。
常に思っていることと正反対のことが口から出てしまう猿ちゃんだから、表面をなぞれば確かにそれは自分の故郷をくさす歌だけれど、ひとり歌い上げる猿ちゃんが、終始すごく穏やかな、大事なものを眺めるひとの顔をしているんだよね。
だからこそ、そのあとのスケボシーン、研究所の人たちとのキレッキレのアクションシーンの、泥臭い猿ちゃんが本当に本当にかっこいいんだ。
依央利君が出てきたあたりから普通にまた泣いたよね。
【天堂家~リビドー】
無事に天堂家にやってきた一行。
原作通り猿ちゃんが目を覚ますところから始まります。
お前だれだ、みたいなやりとり。
●「(相手が使用人だと聞いて)どの家の↑??」
👨「この家の↑」
「の」で声がひっくり返る2人、可愛い。
熱海から帰ってきたカリスマたちと拗ね猿ちゃんの愉快なやりとりも終わり、
理解がお手伝いさんたちのために買ってきたお土産をふみやがぶんどったところで、母彦さんが登場。こちらも声優さんは原作同様松谷彼哉さんです。
何度聞いても大変おきれいなお声でいらっしゃる。
天彦の仕事を必死に隠そうとするカリスマたちとのやりとりは完全に原作通り。
ここでどうするのが正しかったんだろうな、と時々思う。天彦がいないところで勝手に天彦のことを言ってもいいのかな、でも積極的に嘘をつくのは褒められたことじゃないよな、だからといって天彦の胡乱な状況を正直に話してもいいのかな、とか。
あとそういう事実とは別に、この中に「WSA」を正しく説明できる人っているんでしょうか、とか。
ひとり暴走するテラくんをわ~っ!と抑える一同。
ふみやは手に持っていた饅頭の蓋をテラくんの顔にかぶせてましたが、ソワレでは一度被せたまま思いっきりテラくんを押し倒そうとしていて笑ってしまった。
思いっきりのけぞるテラくん。
そこに乱入する酔っ払い猿ちゃん。
マチネでは段差を乗り越えた瞬間に草履が脱げてしまったため、それを拾い上げて電話のようにどこかに連絡を取り始める。
ソワレではステージ端にある照明に対して話しかけ始める。
慌てて取り押さえにきた理解お兄さんと大瀬くん、依央利くん。
全力のジャンプをきっちり受け止める理解お兄さんと大瀬くんのコンビに拍手。
そのまま3人に全体重を預けて大暴れする猿ちゃん。ソワレでは上半身を理解お兄さんに抱えられた状態で、下半身で依央利にしがみつく。
続く通訳シーンでは依央利はちょっと離れたところに移動するはずなのにそれもかなわず。狼狽えて台詞の一部を先に行ってしまう依央利くんに笑った。
最終的に猿ちゃんを舞台裏に放り込んだ後に扉を閉める依央利くんでしたが、あまりの猿ちゃんの暴れっぷりのせいか扉を閉める手があまりにも強く、7m前後あるんではなかろうかと思われる大道具の全体がグラグラ揺れてて笑ってしまった。
あとね、この後の父彦と天彦のやりとりの中での「承知いたしました、お父様」の言い方が完全にづめさんのソレだったのよな。
「やるべきこと」では例のお風呂シーンが登場。
なんと、理解・猿ちゃん・ふみやが上裸です。悲鳴のあがる会場。おまいら、天彦が裸になってももはやなんのリアクションもしなかったよな。
その場にいる人間の半分が上半身裸でわなわなしている図、思ったより地獄絵図で笑ったな。悲鳴を上げるテラくんの気持ちがよく分かったぜ。
直後、なんと理解お兄さんの生着替えタイムがあります。なんだって?!
といっても、使用人さんたちが張った幕の後ろでシャツを着るだけですが。
この間、時間稼ぎも兼ねてテラくんが使用人さんたちにダル絡みを始めます。
●「この状況どう思う? 4文字で答えて」
👨「セクシー」
●「ほんとだ、確かに4文字だ、君すごいね」
続いてテラ君はゲームを提案。テラくんと同時にテラくんの良いところを言い、一緒だったらOK。違ったらその瞬間に理解を隠している幕を落とす。なぜか巻き込まれるお兄さんに涙を禁じ得ない。
マチネでは「ライオンのような瞳」。
●「ライオンって普通こう…こっち(鬣のジェスチャー)じゃないの??」
ソワレでは、いつもダル絡みしている人とは別の人のところへと移動して質問。
使用人さんの答えは「蛇のようなしなやかさ」。なおこの時のテラくんの回答は「テラくん」でした。
この時の答えはその後場面転換の時のテラくんの絶叫に使われます。
マチネド忘れしちまったな。ソワレは「蛇は神聖なものなのでテラくんは神聖!!」みたいなこと言ってた気がする。
天彦がセクシーワールドカップの存在を打ち明けるシーン。
天彦が通常運転だったことを知って大喜びし、テラくんを囲んで狂喜乱舞する一同。
マチネでは全員が思い思いにセクシーポーズをとりまくる。
ソワレでは全員サッカーやってました。楽しそうなあんたらが大好きだよ。
さて、意を決して家をでた天彦でしたが、彼の目の前で母彦が倒れてしまう。
事実を知っておいおいと泣くカリスマたち。
マチネではナレーション担当の猿ちゃんが「お前らが静かになるまで1秒でした」「……ツッコミ待ちです」
ソワレでは泣き方があまりにも嘘くさいふみやに絡み、「お前泣いてないだろ」と言いながら顔を覆っているふみやの手をどかす。案の定、真顔のふみやくん。
セクシーワールドカップに出るの出ないののシーンでは、もちろん中神博士が登場。公式グッズのうちわを手に持つ博士。あれアンタが作ったんか。
そして、原作ではセクシー野球拳だったところで曲が挟まります。6人が思い思いに彼らの思う「セクシー」を披露する歌でしたが、やっぱり全体的にズレていて、そのあとの「セクシーは天彦にしかできないんだ」という文脈に綺麗につながっていくのが大変良い。
ペンラタイムも楽しかったね。
それはそれとして、7人曲なのに全員が舞台上で歌っている瞬間がまったくないのが良いですね。カリスマらしくて。
そんな彼の説得のひとつになった理解お兄さんのバレエ。
理解お兄さん(というか岩田さん)のスタイルが良いから思っていた以上にそれっぽくなっていて良かったです。オリジナルの掛け声が入ってきたあたりから怪しくなってたけどね。
でまあ、原作通りに衣装が出てきたり、父彦が怒鳴り込みに来たりするわけです。
やっぱ改めて思ったよね。この作品の良いところって、明確な悪人が描かれないことだなって。
猿ちゃんのパートで出てきたスラム街の人たちも、敵対はしたけれど自分たちが生きるために必死にもがいているひとたちで、
ずっとカリスマたちを追っている博士たちも目的があって行動している。
きっと後半に出てくるであろうテラ、理解、依央利の家族周りも、確かに彼らと上手くいってはいないみたいだったけれど、それは決して彼らが悪人だからじゃない。ただただ、「ソリが合わなかった」だけ。
唯一大瀬をいじめていたと思しき学生時代の周りの人たちはいるけれど、直接的には出てこない。
天彦の家の人たちも、使用人さんもお母さまも、天彦のことを本当に尊重しているんだろうなっていうのが言動の端々から伝わってくる。
父彦もそうなんだよね。お母さまたちと比べて若干考えが古そうなことは否定しないけれど、実は一度も「家を継げ」とは言っていない。恥をかかせるな、迷惑をかけるなと言っているだけで、彼のやっていることを直接的に否定したことはない。
それに、あの図を見たら思うよ。
自分のことをろくに話さない次男坊が、久しぶりに帰ってきたと思ったらろくに事情も説明せず、ぶったおれた人を含む友人らしき人間を6人連れて帰ってきた、しかもなんかナーバスな雰囲気出してる。そんで最終的にはその6人が家の中で大騒ぎ、うち1人は即席のバレリーナスタイル、息子当人はセクシーな服をまとったマネキンを大事そうに抱きしめている。
そりゃ、怒鳴るだろ。どんなに寛容な人間でも。
そんなわけで天彦は自分は父親に認められたかったんだ、と気づく。
天彦のブレイクは文脈的にかなりテクノブレイクに近かったね。
父親に宣戦布告してから、ポールダンス込みの歌唱タイム。
ポールに向かっていく天彦さん。今までのステージでもポールダンスは拝見してきましたが、あの時みたいに「みんなを楽しませるため」じゃなくて、「自分の決意を見せつけるため」のポールダンスなんだよ。席がかなりポールに近かったので天彦さんのお顔もよく見えたんですけれど、本当に凛々しくて。キリっとした顔立ち、目の奥から感じる冷静さ、真剣さ、決意の固さ。本当にかっこよかった。セクシーだなぁと思った。心の底から。
なお、最終的に股間の下から奴隷の手によってライトが光ります。最悪だ。
【なんか変~帰る】
なんと大胆に「バスは来ない」を飛ばして「なんか変」へ。あの何も映らない時間を、どう実写化するのか気になっていたのに。
まさか猿ちゃんの「親父と和解してお袋も治ってよかったな」の一言で雑に終わらせるとは。
ということでまずは伊藤ふぬやくんの登場です。
ジャケットの肩側がずり落ちていて首も座っておりません。なんで私はこの数日の間にジャケットの片方だけずり落ちてる男に情緒振り回されているんだろうね。
というか首ガックンガックンのせいで「イヤイヤ期」発言に妙な説得力生まれるのなんなんだ。
良いことを思いついたふみやに導かれ、作戦を立てるカリスマたち。
ふみやが全員と順番に顔を見合わせて頷くシーン、良かったなぁ。そして、あんなにちゃんと作戦タイムとってたのに、ふみやからちゃんと作戦聞かされてなかったのじわじわくるな。
ふみやくんのツボタイムももちろんありました。真顔であの笑い方されるとますます怖いな。
あと、全部分かってるからというのもあるが、「モラル」の名前が出た瞬間に全員が勢いよく理解の方を見るの、良いな。
無事に(?)作戦に成功したカリスマたち。
この時ふみやが食べたプチシューの一部はふみやのズボンのポケットへ。この後の席降りタイムでは見せびらかしてくれます。良かったね、甘いもの食べられて。
中神との問答シーン。
やっぱり何度見ても、自分のこと、カリスマたちのことをよく分かっているふみやが好きだ。
言ったことが全部あいまいになってしまう彼だからこそ、言うべきこと、言ってはいけないことが分かっているのかなと思う瞬間があって。特に、「自分にとって仲間たちがなんなのか」を言わないところとか。それでいて、「こういえばあいつらはブレイクできるくらいには怒ってくれる」と分かっていて思いっきり喧嘩を売りに行くところとか。そのセリフが、「もう俺お前らのこと嫌いになっちゃった」なんて可愛らしいところが隠せていないところとか。
「わー、1億円だあー」のシーンも、天使と悪魔のシーンも原作通りにやってくれて感謝感謝です。
ギャランティについて話している間、全員好き勝手しゃべっててよかったけど、もっとちゃんと聞きたかった気持ちもある。天彦と依央利の「こっち見て、こっち見て!」くらいしか分からず。アイドルのライブに来たオタクか??
そんなこんな、すったもんだの末、ラップバトルブレイクです。
横並びになるカリスマたち6人のところに歩いて行って、真ん中に立つふみや。
ソワレでは席の角度的に見えたんだ、6人のところに向かうほんの一瞬、「俺たちの勝ちだ」とでも言わんばかりに、誇らしげに笑うふみやの顔。
俺の仲間たち最高だろ?ムーヴしている伊藤ふみやが大好きなんだよ、凡人は。
【ラップバトルブレイク】
……の前に、中神博士のお時間です。
メタ的な話、お着換えの時間稼ぎです。
中神博士、なんと原作よりも先にソロ曲をゲット。曲は政府に勤める人間として、新たなエネルギーを追い求める科学者としての姿……というのは数小節で終わらせ、あとは「カリスマって最高だよな!! 語彙力はどっか行った!!!」という曲でした。
歌詞に原作の歌詞だけでなくステのテーマソングの歌詞まで入っているから、ますます「強火箱推凡人」感が増す。なんなら振付も一部拝借してる。
でもって、博士……というか今さんがべらぼうに歌がうめぇ。
「カリスマは凄い」という語彙力が溶けて帰ってこない曲なのに、深みのある、響く声で、綺麗なビブラートと共にお出しされて……。ついさっきまで言動が全体的にキモイ不審者オタクおじさんだったのが信じられない。そりゃブロマイドも連日完売になる。買いたくなるもん。買ったよ私は。
そしてお待ちかね、全員そろい踏みのお時間です。
やはり最高、壮観。
RBBの直後はTLがマフィアパロであふれかえったもんですが、あの、あれってオタクの幻覚じゃなかったんだって。
ステージの最上段でどっかり構えるふみや、その周りで大暴れする6人。原作のCBAと同じくラップスタイルで畳みかけ、視覚的な治安の悪さも相まってヤバさが隠しきれていない集団が爆誕。
個人的によかったのは、動きがキレッキレな大瀬くんと、サングラス外して客席にガンを飛ばす理解お兄さん。普通の彼らじゃ死んでもやってくれなさそうなことをやってくれて本当にうれしい。
エンドロールを挟み、全員が普段着に着替えて小町亭に帰還、「ただいま!」で幕。
戻ってくる頃には普通の姿に戻っていたのが、なんとも泡沫の夢っぽくてよかったですね。
最後に再び「帰ろうカリスマ」で席降りでした。
今回席があまりよろしくなく、カリスマたちから遠かったのが悔やまれる。
たしかマチネでは自分のソロパートの時に天彦が近くにいた依央利を抱きしめていた記憶。
ソワレでは、大瀬がソロパートで縄を取り出し、ひっかけるところがないかとうろうろ。止めるべきか、尺的に舞台に戻るべきかと迷っている理解お兄さんに笑った。
あと、比較的近くに2本のペンライトを両方黄色にしていた凡人さんがいたんですけど、その方を見つけたテラくんがその方の真横に座ってぎゅっと顔近づけててよかったなぁ。
カテコの後、終了。
マチネではいつものように挨拶もそこそこにソファに寝そべった猿ちゃん。
誰からも拾ってもらえなかったため、全員がはけた後に慌ててステージを降りていきました。
その時点では座長のふみやは既に引っ込んでいたため、猿ちゃんが無理矢理再びステージへと追い出して一礼。これを丁寧に2回やってくださいましたね。最高。
ざっと書こうと思っていたのになんかもう1万字超えてるね。笑えないぞ私。
いや良かった、本当に良かった。原作を丁寧になぞりつつ、本編では描き切れなかった余白を埋めたり、実写だからこそ見える動きや表情でますます生き生きとカリスマの世界をカタチにしたり。
だからこそ笑ったり泣いたり、本当に忙しい2時間超だったなぁ。いやあ見に行ってよかった。ハンカチを鞄に仕舞いこんじゃったのが悔やまれるな。
唯一悔やまれるのはソロブレイクが見られなかったことかなぁ。
リカピュア……見たかった……。
どこかでどうにかして出してくれないかな、それこそほら、文化祭みたいに。こんどは運動会しようよ。
怖いのはこれが前後編ってことですよ。
まだ後編が残ってるんだ。で、私の推しは後編なんだ。助けてください。
楽しみにしてます、心の底から。またチケットとって会いに行くからね。
おつカリスマでした!



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