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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

7話 せんせいのむれ

先生は群れないんだよ……




無事に停学期間を終えたらしきはるか

現在、学校では同級生たちから「盗作」と呼ばれて過ごしている。

完全に下に見られているし、パシられてもいるけれど、思っていたほど陰湿ないじめではなくて一安心している。



彼女の通う高校:津野角高等学校は、礼儀に厳格な校長がトップにいる学校。

名前がツノツノしているのは置いておいて。

(おそらく)その校長のアイデアで行われているのが、週に一度の特別授業、「津野高地域市民交流講演会」。

地域に住んでいる人をゲストとして招き、人生をぶっちゃけてもらうという、希望制の授業。希望制ということもあるのだろうけど、割と質問もしっかり飛び交っているいい雰囲気の授業だなと思う。楽しそう。

もちろんはるかは出席。多分理由は、漫画のネタになるから。




今回の講師はまさかの猿原真一

教室にやってきて早々に、

  • 規律大事

  • 「大空を漂う雲のように生きていきたい」

うーん、一番最初にする話なのだろうか、それは。

さらに、

  • 就労歴無し

  • 金は良くない(100円玉で火傷経験有)

などと言い出す。

ちなみに日々の収入はどうしているのかと聞かれた彼は、俳句で誤魔化しました。

「ヒモです」というのは高校生にはまずいという倫理観はギリあるようだ。

桜は晩春の季語だそうです。これからは季語も調べるかな……



さらに、ジェスチャーで蕎麦をすすり始める。


「これが空想の力だ」

「空想の力は、例え金が無くても、日々の生活を豊かにしてくれる」


というわけで、猿原流空想の実践。

何も言ってないのに目を閉じるだけでなんとかなる生徒さんの適応力の高さたるや。


ちなみにはるかちゃんの空想は、

”漫画で国民栄誉賞→パーティー→王子様と出会う”

うーんブレない。

そのあとはなんか戦闘にもつれ込んでました。なんで?


あと、猿原さん…というか別府さん、以前の空想酒の時にも思ったけれど、ジェスチャーめちゃくちゃお上手よね。

こんなにエア蕎麦美味しそうにすする人、そういないと思うよ




そこに乱入してきたのは桃井タロウ

今回、先生が2人制だったらしい。

一気にドンブラザーズが3人集合。これがこの世界の運命力なんだろうか。


「仕事を説明しろ」という依頼だったので、説明するだけして帰ろうとするタロウ。

こいつ、この授業の本質を分かっていないな…?


この授業を通して分かったのは、変身前の理性あるタロウくんに質問すれば、なんでも答えてくれるということ。

とりあえずまとめると、

  • 友達はいない、いつかは欲しい

  • タロウから見た他のメンバーは、「お供」

  • いつも戦闘後に襲い掛かってくるのは、お供を鍛えるため。

随分偉そうな桃井くん。

本人の年齢は不明ですが、少なくとも見た目(=中の人)は21歳。3つしか年の変わらない人間に「若いやつ」よばわりされたら、そりゃ引っかかるものがある。



そういうわけで、彼に勝負を挑んだものが2名。


まずは空手部主将の秦野くん。

教室の椅子の座面に拳で穴を開けました。学校の備品だよ?

なおタロウくんはたくさん積み上げた椅子をチョップで粉微塵にしました。学校の備品だよ??


続いて将棋部部長の鈴木くん。着物がよく似合っておられる。

将棋経験は1局というタロウですが、考える時間は1手につき1秒というキツい縛りで勝利。

個人的には、鈴くんはちゃんと駒を持ち、タロウは適当に握ったり、盤面をスライドさせたりするだけなのが大変細かくて好きです☖



それを見て同じく勝負を挑もうとしたのは真一。

以前、真一を「自分の言葉に酔っている」と表現していたのが気にかかっていたらしい。

自分のことを棚に上げて、と言わんばかりの態度。

「おいおい、大空を流れる雲はどうした」


猿原くん、脳内シミュレーションタイム。

普通の相撲も、腕相撲も、指相撲も惨敗する未来しか見えない。

この戦隊、勝負の手段って相撲しか知らないのかな…


なお、最終的に早口言葉で勝負してました。なんで??




そこに現れたのは今週のヒトツ鬼、地球鬼

モチーフは地球儀、兄弟そろって教師のファイブマン。


正体は厳格な校長先生。

他人にルールを守らせたいという欲望が暴走。

ルールを守らない人間の前に姿を消して現れ、画仙紙にルールを書いて貼り付ける。ルールを破った人間はその紙の中に閉じ込められる。

なお、その紙は燃やすことができ、紙が全て灰になったらその人間も死亡する。

シンプルだがえげつない……



地球鬼によって校長室に閉じ込められたドンブラザーズ。

犬くん、「起立」で椅子の上に立ってるの可愛い。撫でまわしたくなるな…


片っ端から難癖をつけていく鬼に対し、「礼儀を学ぶのはお前の方だ!」と一喝するタロウ。

変なマナー講師には別のマナー講師を付けてバトルさせるべき、なんてネタはよく聞きますが、もしかしてこれでは?


生徒たちを人質にとって姿を消した鬼に対し、花粉をまき散らして事態の解決を図るタロウ。

くしゃみで居場所がバレる先生。

タロウの人でなし!!鬼!!!最低!!!!(花粉症患者の叫び)


さらに、人質も「燃え尽きるまでに相手を倒せばOK」と判断。

人の悲鳴が聞こえるなかでのこの判断すごいな……

バーサーカー状態のタロウくん見ていると、この子は本当に人なの?という気がする。

感情が欠落しているのは知っていたけど、もしや痛覚まで若干欠けてる…?




次回:サブタイがウィザードのトラウマをえぐってくる

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