5話 邂逅Ⅳ:デュオ神経衰弱
- _ ぬぺ
- 2022年10月2日
- 読了時間: 4分
第3ステージ、開幕。
内容は「神経衰弱」、しかもチーム戦。
一見普通にジャマトを倒すだけに見えるこの試合ですが、実際は「2人同時に・同じマークの」ジャマトを倒す必要がある。ツムリも途中で「残り6体」と発言しているし、各マークのやつが2体ずつ、計8体準備されていたっぽい。
そうやって次から次へとゲームにしやすそうなジャマトが出てくるの、マッチポンプですって言ってるようなもんでしょ。
とはいえ、「ルールを自分たちで見つけられるか否かがカギ」というの、なかなかゲームとしてのクオリティは高め。
ブーストをはじめとして強いアイテムを持っていれば有利とは限らないのは純粋に良いなと思う。
順調に進んだのは英寿&祢音ペア。
歴戦の英寿が早々に仕組みを看破。トレーニングルームを使って祢音とタイミングを合わせる練習をしたことで最初にポイントゲット。
ここで、祢音がやりやすいように彼女の得意なダンスをセレクトする英寿。彼の機転と才能(相手に合わせられるのは万能の人だから)が見えて好きです
若干苦戦気味なのは森魚。
くじによって運営からの参加したパンダジョーカーと組むことになったものの、相手が声出し&顔出しNGだったため終始無言のオレンジパンダとにらみ合うことに。対話を試みるも、完全に空回りする森魚と無言の圧を加えてくるパンダという構図。現状一番嫌なやつな森魚さんに初めてちょっと同情した。
途中でチラッと映ったときも、パンダくんを引きずりまわしてました。ご苦労様です。
いい加減うんざりしてきたところに、ギロリが差し出したのはバディを変える権利を持つチケット。
彼はこれをもって道長と何やら交渉に乗り出す。
森魚さん、自分を策士だと思って行動してそのまま策に溺れ、周りからも見放されて終わりそうな気がするんだわ。
そして今回のメインは景和と道長のペア。
今回の収穫として個人的に一番デカいのは「道長くんいい子!」ということかもしれない。
確かに全方位敵に回してるし、口も態度も悪いんだけど根は良い子なんだな。
仕事はちゃんとするし、英寿が絡まなければ比較的まともに会話できるし、倫理観や金銭感覚、善悪の基準なんかが一番マトモに見える。
彼が望む世界は未だ分からないけれど、
おそらくデザイアグランプリに挑む前に友人をデザイアグランプリで亡くしていること
(しかも、友人の死亡理由が同じプレイヤーからの攻撃っぽい。そしてその時にその場で戦闘していたギーツも見殺しにしたため敵とみなしている。ただしその時のギーツ=英寿とはまだ明言されていないことに注意)、
デザ神の意にそぐわない「理想」を口にした人間は存在ごと抹消されることを知っていること、
この辺の経験から願いを書き出しているんじゃないかしら。
「デザイアグランプリそのものを破壊する」とか、それに近いことかもしれない。
そして景和とのペアですが……そりが悪いな、これ。
ひたすらに善意で行動する景和と、自分中心の道長。
景和くんが躊躇わずにブーストを英寿チームにあげたときには流石にびっくりしたわ。というか祢音ちゃんからブースト要求されるあたり、完全に足元見られてんじゃないの?
道長くんももっと怒って良いと思うんだ。
力技(遠距離攻撃?なにそれおいしいの?)で押し切るも、ルールを把握できていないため勝利ならず。
景和はルールに気づいたっぽいですが、完全に道長のペースに呑まれて発言できておりません。……頑張れ。
さてさて、デザイアグランプリ。どこまでが故意で、どこからが偶然なのか。
そもそもこのグランプリの目的はどこにあるのか。
この辺を測りかねている。
まず、上記でもちらりと書いた通り、「妙にゲームにしやすい敵が出てくる」。
今までのゾンビゲームなら、運営が上手いことゲームに仕立て上げた、でも何とか説明は通るかなレベルだったけど、今回は流石にその言い訳は無理がある。
ライダーのお決まりである、「ライダーは敵と同じ能力で戦う」の正体がまだ出されていないものの、ジャマトの提供元=デザイアグランプリと考えれば問題なし。
そして参加者。
「参加者はランダムに選ばれる」旨の発言があったけれど、だとしたら「デザイアグランプリで友人を喪ったうえに、スコア不足で敗退した過去がある」道長や、「プレイヤーに遭遇して交流した直後に参加させられた」景和・祢音が選ばれたのは偶然とは言い難いでしょう。
ただこの辺は物語をドラマチックに仕立て上げるための、偶然を装った必然とかあるから分からないのも確か。
最後に目的。
願いを叶えたところでグランプリ側に利益は無さそう。
ならば裏に何かあると考えるのが自然でしょうね。何を隠しているんだか。
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