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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

45話 終わりなきGAME

「楽しむだけ」




【Story】

敵は檀正宗のみとなった。

プレイヤーでないライダーにゲームをクリアさせるわけにはいかないし、今となってはゲームの存続そのものの脅威であるライダーは、正宗にとってはただのバグ。


「バグは、削除する」



パラドが消滅したため変身できない永夢以外のメンバーでクロノスに挑む。


「ゲームは私の全てだ!お前のようなクズに、これ以上利用されてたまるか!」

「犠牲になった人の無念を晴らすまでは、終われないんだよ!」

「これ以上絶対に何も失わない。そのためにもてめぇをぶっ潰す!」

「人の命が懸かっている限り戦い続ける。それがドクターだ!」


個人的には大我の台詞がちゃんと未来を見据えていて好きです。

過去に決着がついたんだね。



とはいえ力の差は歴然。全員変身解除に追い込まれ、ダメもとでそのまま向かっていった永夢も返り討ちに遭う。

正宗はその場にいる全員+前回散ったバグスターたちを「商品価値が無い」と蔑みながら「ポーズ」を発動。

身動きの出来ない永夢にとどめを刺そうとする。


今改めて見ると、こうやって敵が抵抗できないうちに相手をボコボコにする戦法、マジでやり口が汚いな。




「……語るな」

 「お前が、お前が命を語るな!」


赤く目が光った永夢、覚醒。

ワンパンでクロノスのベルトを破壊してぶっ飛ばす。

ここであんまり説明がないまま永夢がスーパーマンになるの、「ここまで見てきた皆さんなら何を意味するかお分かりですね」という感じで潔い。



「クロノス、お前を攻略する」

「ノッてやろうじゃないの」

「全てのバグスターをぶっ潰す」

「人類の未来のために」

「患者の運命は、俺たちが変える!」


全員レベル2に変身。

夜、光をバックに並び立つ4人。OPのワンシーンを回収。


「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」


時間差コンティニューで復活した黎斗も加えた大乱闘。

こちらはレベル2、向こうは最強カードですが、前回のパラドの妨害が効いているため戦力差は互角。

OPをバックに主人公とラスボスの一騎打ち。

最後はシンプルにライダーキック、「MIGHTY CRITICAL STRIKE」でフィニッシュ。

「会心の一発!」


「ゲーム、クリアだ」




倒された正宗。

反撃の手段は無いので、衛生省の処分を待つのみとなったが、本人は審判を下すのは自分だと豪語。

さらにゲームで消滅した人たちの命を放棄したと詰ったうえで、「クロニクル」のガシャットを自分に差し込む。


「最後の審判は下された」


正宗、大量のウイルスに一度に感染したことにより消滅。

これを以て、「仮面ライダークロニクル」に終止符が打たれた。


患者は全員完治。ただし、バグスターたちを含め、消滅者の命は未だ戻ってきていない状態。

とはいえ、ウイルスはまだ根絶したわけではなく、まだCRは仕事を続けていくという。




【エンディング後】

《CR》

衛生省からの指示で新薬の開発を行うこととなる。

バグスターウイルスの知識がある幻夢コーポレーションと、病理学の知識のある貴利矢を筆頭としたCRで開発に挑むこととなる。

映画によると、1年後には新薬は無事開発されており、運用まで行っている様子。かなりのスピード。衛生省が無理を言って関係各所に通してくれたのかもしれない。



《花家大我》

特例措置として衛生省からの認可が下りたため、今まで居座っていた廃病院で「ゲーム病専門 花家医院」を開業。

彼の活動再開には飛彩の根回しがあったらしい。

報せを聞いて今までに見せたことが無いくらいの笑顔を見せる飛彩である。


ニコがいなくなって寂しそうな大我でしたが、彼女が残していった「バンバンシューティング」の缶バッチは大事に白衣のポケットへ。



《西馬ニコ》

ゲーム病に感染したことを理由に休んでいた高校に復帰。

そろそろ将来を考えなければ、と普通の女子高生を謳歌しているみたいです。

友人にゲームで稼いだお金を羨ましがられましたが、


「でも貯金、ほとんど株に突っ込んじゃってさ」

 「潰れてほしくない、好きな会社があってね」


数か月後、無事に高校を卒業したニコはその足でそのまま花家医院を訪れる。


「医療事務の募集見てきたんですけど」


1年経ってもなんだかんだ居座っているみたいです。

大我もちゃんと白衣買ってあげてるから優しい。



《幻夢コーポレーション》

ニコが株を買い取って存続したという。

新社長は小星作。ニコ直々の指名だという。なんだかんだで嬉しそうな小星さん。この人が社長ならこの会社も安泰だ。



《鏡飛彩》

後輩に外科手術の指導を行っている。

甘味は手放せないし、おかげでなんか変な感じに伝わっているところも含め彼らしい。

小姫への感情もかなりプラスになったらしい。写真を見えるところに飾りつつ、いつかは取り戻すと前向きに考えている。



《衛生省》

審議官の日向、担当医の永夢とでマスコミへの会見を開く。


「クロニクル」はクリアされ、脅威は去った。

消滅した人の命は戻ってきていないが、彼らは一種のゲーム病の症状として取り扱っていく方針にした。


「そもそもバグスターという存在は、データの身体でありながらも、人間と変わらない心を……人間と変わらない、命を宿す存在でした」


消滅者のデータが入ったガシャットはこちらで確保済み。

日々進歩する医療をもってすれば、いつかはきっと全員のゲーム病を根治できる。


「未来への希望を捨てず、患者と一緒に病と闘い続ける。それが僕たちドクターです」

(未来への希望を見れなかった大我は、未来を見据えるようになったからこそ復職できたのかなと思ったり)


CRはこれからも患者およびその家族と向き合っていくと表明。


消滅した人の名前を全員、空で言ってみせる永夢。

その中には、彼らを救うために「クロニクル」に手を出した今までの関係者に見守られる人々や、

ゼロ・デイで被害に遭った百瀬小姫、

クリスマスに消滅した九条貴利矢、

全ての元凶でもある檀一家の名前もあり。


「エグゼイドのやつ」

「もう、涙はNo thank youだ」

「まだまだ死ねないな」

「神の才能に、不可能は無い」



「いつか必ず、皆さん全員の笑顔を、取り戻したいと思います」



記者会見の後。

永夢の言葉に触発されて最初に動き、成果を出したのは自称神であった。


自分の中で培養したポッピーを復元。衛生省にも再びCRでの活動許可をもらったため本格復帰である。


パラドは永夢の中に残っていたため再び復活。

これからも共に頑張っていくことを決意。



そんな中、いつものように鳴り響く緊急通報。


「はい、こちら電脳救命センター!」



THE GAME IS FOREVER




【総括】

1年間お疲れさまでした!


ゲームと医療という本当に何をどうやってそうなった?な組み合わせの本作。

最後まで医療用語とゲーム用語を上手いこと取り入れつつ、

「命を守る」「患者を笑顔に」

の2点を軸として、ブレないままのフィニッシュでした。



こういう時はマイナスな話から行こうと決めているのでサクッと言っちゃいましょう。



まずはキャラ。

今まで何度も言ってきましたが、どうも高橋キャラとは仲良くなれない。

特に、中盤で割と暴れ散らかしていた大我など、「それは医者としてどうなの?」という言動に対する制裁が無いままなのはちょっと気になる。

(この5年間が制裁みたいなものかもしれんが)


素直じゃないキャラが多かったのもあり、そのせいであんまりストーリーが回らない時期があったことに関してはやや不満。


ただ、回を重ねるにつれて「実はこの人はこう考えていた」「こんな事情が」と知って、「なるほどだからこんな言動に」と納得しながら進んでいくのは楽しかったです。本当に生きている人間と徐々に仲良くなっていくときの感覚というか。

キャラ造形も無理のある展開もなく、総合して

「キャラとしては好きだけど人として仲良くなるのはめんどくさそうだな」

と思う相手が多かったです。人間味はとてもあった。それは間違いない。あとは私の性格の問題だと思う。



あとは展開。

全体的に考察のしがいのある展開で大変満足なのですが、後半(特に40話台)あたりから細部まで詰めるの諦めた?と思うシーンがちらほら。


例えば今回の話でも、

「レベル2でもクロノスに打ち勝てたのはパラドの前回の妨害のおかげ」

という話が合ったのですが、

パラドが妨害したのはゲムデウスウイルスのワクチンを装備したからであり、

前回正宗とゲムデウスを完全分離したならばパラドの効力はもう無いはずなんだわ。

永夢(とパラド)がポーズ中でも動けたのも、ムテキガシャットを使用していない以上あり得なくない?

(永夢&パラド状態で動けるなら黎斗が必死こいてムテキ開発する必要は無かったはず)

多分今回は熱い展開・パラド復活フラグ・OPの画回収をノルマとして据え過ぎたんやろなという気はしている。



そしてこれは脚本は何も悪くないし以前もいったから手短に終わらせますが、

エグゼイドのキャプ画乱用してる人たちはエグゼイド見てないでしょ。もしくは内容理解放棄してるでしょ。じゃなきゃ玩具にできんぞそのシーン。



さて嫌な話はこの辺に。



キャスト。

(もう3回くらい言ってますが)初回は心配していたメンバーも、最終回にはみんな立派なドクターでした。

特に永夢の飯島さん、パラドの甲斐さんの進化は凄まじかった…。


それ以外にも皆さんはまり役で。

個人的には何役も演じ分けたポッピーの松田さん、

生意気キャラなのにずっとチャーミングだった黒崎さん、

「敵役」として最後まで我々の神経を逆なでし続けた黎斗の岩永さんに正宗の貴水さん

あたりが特にはまっていたと思っている。


敵も良かった。

檀親子の演者さんたちの解像度が高かったのかな。

最初から最後まで「こいつは何があっても絶対に倒さねばならない」と思わせてくれるお芝居でした。

あと貴水さんに関しては指がスラっとして長いのがいい味出してたと思うの。指さすシーンがかっこよかった



ストーリーは言わずもがな。

考察もりもりしてしまった。楽しかったな…!!

あれこれヒントが張り巡らされていたし、基本的にロジカルだったので展開に無理もなく、予想があたっても外れても成程~!と膝を叩いておりました。


台詞回しも好きでした。

他の作品よりも、「この台詞は大事そうだから残しておこう」ではなく、「この台詞はどうしても残しておきたい!」と思えるような台詞が多かった。


あとはラスト。

ゼロワンの時にも思ったけど、高橋さんは多分大団円がお好きなんだろうなと。

皆が幸せ、未来を見据えてハッピー!みたいな。

私もそっちの方が好きなので、今回のラストはかなり満足です。




夏映画もなんだかんだ見ましたが、見て正解でしたね。


半年間楽しかったです!

いつかの未来で、データが本当の命となりますように。

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