42話 ドンびきかぞく
- _ ぬぺ
- 2022年12月25日
- 読了時間: 3分
クリスマスノルマが終わったから何やってもいいと勘違いしていないか
ある日猿原の家に宅配便を届けたタロウ。
彼を出迎えたのは、ギャルなはるか、通常運転の猿原、おじいさんの雉野だった。
彼らは家族だという。父/母雉野、兄猿原、妹はるか、らしい。
…………????
困惑してマスターに彼らは家族なのかと確認するタロウ。答えは淀みのないYes。
開始数分でカオス。今日もドンブラザーズは元気です。
しかしこれにはうんぬんかんぬんな理由があった。
ある日、家の前で謎の気を放っていた山伏がいた。
彼の名は亀田勉。通りかかった猿原の家に何かが憑いているので祓っていたそうだ。
これを見た猿原は思い出した。
最近彼のもとに相談しに来たある女性が言うには、亀田勉という男によって家庭が滅茶苦茶にされたのだという。
その手段を暴くため、猿原は家に彼を招き入れた。
さらに仲間たちを招集し、偽の家族を作って亀田の手段を見ようと試みたのである。目には目を、歯には歯を、詐欺師には詐欺師を。
その際、嘘を吐くと死ぬ男:桃井タロウはハブらざるを得ず、その為にマスターにも根回しをしていた。
ということで始まった猿原劇場。
夏映画の演技力はどこへやら、割としっかり家族を演じる3人。
雉野ママが普通に美人さんでこの感情をどうしたらいいか分からない。
途中でやってきた翼には「はるかの彼氏」、
雉野が口を滑らせたみほには「幼くして亡くなった長女」、
野菜を届けに来たジロウには「はるかの彼氏2人目」とそれぞれ役割が与えられる。
さらに肉をおすそ分けに来たタロウ。最初は全員困惑していたものの、流石に仲間外れのままなのはいかがなものかと考えたはるかがうんぬんかんぬんと事情を説明。
タロウはもう嘘もつける、とはるかに協力を申し出る。
ここで「仲間外れは良くないよね」な思考になるはるかも、本当の事を聞いてすごく嬉しそうに笑うタロウも良いなあ。なんやかんや言いつつも本当にいい関係性だなって思う。
ということでタロウは「はるかの兄」という役割のもと詐欺師退治に参加。
その肝心の亀田の手段ですが。
まずは「家に何かが憑いている」と嘯いて家に潜り込む。
その間、どこかの窓の鍵を開けておく。
さらに、家族にもそれぞれ「何かが憑いている」と言い、それを祓うためには自分にとって最も重要なものを差し出さなくてはならない、と説く。
本来ならばそれで金目のものをゲットできるはずだったのだが、字足らずの俳句やら、故人(と亀田は思っている)やら、ラブレターやらを差し出されたり、そもそもお祓い拒否られたり、めんどくさいので関わりたくないやつだったりと全くもって効果なし。
仕方ないので一旦撤退。
その夜、あらかじめ開けておいた窓から潜入。昼から夜までの間に閉められている可能性をこれっぽっちも考えなかったのかな。
普通に強盗に入ったわけです。
しかし彼が家の中で出会ったのは、
死んだ娘に電話をする母親。
烏龍茶で酔いつぶれて爆睡する彼氏のその1であり、指名手配犯の男。
寝ぼけてアバターチェンジした妹。
躊躇いなく命を狙ってくる彼氏その2。
話しかけただけなのに目の前で死亡した兄。
そして自分の悪事を暴いた兄。
自業自得な部分もありますが、だいぶホラーを見せられてますね、彼。
亀田は恐怖のあまりヒトツ鬼に変身。
こんなところで雑に初代を消化するんじゃないわよ。
とはいえ特に苦戦もせず撃破してフィニッシュ。
亀田はその後、自ら出頭したと新聞に報じられていた。
その頃、付き合わされた翼は。
荒んだ逃亡生活の中、疑似的にでも家族団欒できたのが幸せだった様子です。
トンチキ回だったのにほっこりで締めないでくれ。
そんな翼さん、現在ムラサメを所持。
ソノイはイヌとムラサメの関係性を見て思うところがある様子。
そうか、ムラサメの出典は『南総里見八犬伝』。イヌとは縁がある。
すごい、ドンブラザーズにそんな理性があったのか……。
次回:フェニックスってタロウ専用じゃないんだ
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