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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

37話 修得!それぞれの道!

残り24日。



【実録】

それぞれの信念と修行。そしてどことなく漂う青春の香り。

一方でギャグ堕ちしていくイゴールさんと不穏な動きが絶えない眼魔世界。



【天空寺タケル】

今回のメイン。引き続き、ホナミの問題に向き合うことになります


アランは帰ってこないし、ホナミは完全に後ろ向きな現状に、三蔵には「やはりあなたには救えませんでしたね」と言われるが、そこはタケル殿。そんな簡単に諦めるタイプならゴーストの話はとっくの昔に詰んでます


「アイドルはそんな生易しくない」と怒ったホナミの信念に解決の糸口を見つけ、アカリの元に連れて行き説得。


「君を本気で助けたいから、アカリは一生懸命頑張っているんだ」

「そのためにそれぞれができることをする。それが、仲間という物です」


心を動かされたホナミはアカリにダンス指導を始める


同時にグループメイトの元にもコンタクトをとり、そんなホナミの様子を見せますがこちらはあまり効果なし。

陰湿な女子の見本市みたいで笑ってしまった。いい役者さん集めたな…。



いざ、ステージ。

他のメンバーと遜色なく歌とダンスをこなすアカリ。ホナミ抜けた結果、センターが多いし担当する歌詞も多いのだけど、新人にそんなことさせるなよ…。


が、ここでハプニング発生。

アカリがダンス中にこけて捻挫。これ以上のダンスは無理。

結果として、袖で見守っていたホナミが戻ってくることに。


「お願い。一緒に歌って。」


「今まで、皆がいたから頑張ってこれた」

「私たちを、いつもホナミがまとめてくれた」

「ありがとう」

「厳しいこと言ってごめん」

「でも行きたかったんだ。夢の目的地に」


“夢に向かって一緒に進む仲間”として再び同じラインに立てた4人。

やっぱり踊っている時の表情が活き活きしていてこっちまで笑顔になる



タケルは三蔵と再びコンタクト。

「道は一本だけじゃありません。」

「同じ目標があれば、それぞれの想いは交わり、やがて大きく広がり、無限の可能性に繋がる路ができるんです」



さて、今更ながらですが。

ムゲン魂が出てきたことで、タケル殿の輪郭がハッキリしてきた感。


タケルは視聴者からも「聖人」と言われているし、良い子であることは全く否定するつもりはないのだけど、その評価は正しくないな、と。


正確には「空虚な人間」だったんだと思う。

勿論周りに恵まれた子なので、社会に出てもなんら恥ずかしくない倫理観を持っているのは間違いないんだが、人の感情の動きなんかを上手く理解できないタイプなんじゃないかな。

大袈裟に言うなら、医学的な意味での「サイコパス」。

とはいえ多分、「こうすれば他人が喜ぶ」みたいなのはかなり正確に理解しているので(おそらく周りとの関わりの蓄積の影響、家がお寺なのもかんでるかも)、それに基づいて行動した結果として聖人に見えるだけ、みたいな印象を受けている。

病的なまでの自己犠牲精神もそれに起因している気がする。自分を蔑ろにしているというよりは、よく分かっていないから蔑ろにしていることにそもそも気づいていないのかも。

やりたいことが無い、自分が楽しいことが分からない、というのもそう。


あらためて考えると、彼が感情論を唱える事ってあんまりなかったよね?

一貫して「相手を信じる」「可能性を信じる」ことに重きを置いていて、それは則ち「相手はやればできる、と思って見守る/背中を押す」ことなので、喜怒哀楽は伴わないのよね


この1年は、そもそも感情が死んでいた青年が、肉体の死を通じて本当の意味で生き返る1年なのかもしれないな、などと思いました



【深海マコト】

もう1人のマコトと対峙。

相手はスペクターにも変身できる、不死身の男。


「お前が本物だと、どうして言い切れる?」


メタ的に考えて良いなら、偽物だという自覚があるやつじゃないとそういう台詞が出てこないから…ですかね。


倒しても蘇るが、その際にはマコトの心臓が痛む。

彼の一部から作られたモノ、最悪彼そのものですかね。

偽マコトを倒すたびに本物マコトの方にもダメージが来るのでは?


ダメージが蓄積した彼は現在倒れています。



【アラン】

修行に失敗して心が折れかけていたが、三蔵のお供たちが協力して技を繰り出す様に閃いて、彼らと戦うのではなく彼らの仲間に入ることを決意。

切磋琢磨し励まし合う4人から青春のキラキラした成分を感じる…。


無事に技を決められるようになり、帰還した彼を待ち構えていたのはジャベル。

生きとったんかいワレェ!というツッコミはさておき。

修行したアランに怖いものはない。

先ほどの練習の成果を存分に見せつけて勝利。


「ただ死に場所を探す戦いに信念は無い。故に負けたのだ。そして、共に戦ったのは家来ではない。仲間だ。」


すいません、オレンジの保線作業員さん、別に呼んでないです。一旦帰ってもらって大丈夫です。はい。


まぁ、さておき。

孤高の王子であったアランをずっとそばで見ていたジャベルからすれば、かなり思う所のある台詞だったのではないでしょうか。

同じく元いた場所を追放されたのに、その現在の在り方には天と地ほどの差があって、その原因を相手から全部指摘されるのは結構心にくるって。

地に膝をついた未だ軍服姿の敗者と、自分の力で立っている人間の服をまとった勝者。

見せ方が上手いんだわ。



【眼魔世界】

ガンマイザーへの不信感、そして次々と破壊される彼らに焦りを隠しきれないアデル。

彼は遂に「根源」の存在を知る。

タケル殿たちと比べれば情報戦が完全に周回遅れ。敵ながら不安。大丈夫かこの子?


そしてガンマイザーの提案を受け入れることを決意。

「力の根源を手に入れ、お前たちと一つになる」



【以下雑記】

今作、かなりチーム戦が重視されている印象。

大天空寺の面々が不可思議現象の対処に当たる時に、必ずチーム分けやそれぞれの得意分野での勝負があるのよね。

それゆえの、それを再確認する、「仲間の重要性」を説いた回。

主人公たちの情緒の面での回収は割と細やかなのよね。

あとこの手の、“何人かが別のところで違う事やってるけどそのテーマは一貫してる”みたいな時の見せ方がすごくコンパクトで綺麗。


が、それを重視しすぎる傾向にあるな。

あえて嫌な言い方をすると、主人公たちだけに労力が割かれている感じ。

今回のアイドルたちの仲直りも、結構強引。あれだけギスギスしていたのに、サラッと仲直りしちゃうんだ…と思ってしまった。人間そう単純じゃないべ?

勿論本筋を進めるために必要なのは分かるんですけどね。



次回、さらば英雄…?


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