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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

35話 おりがみのうた

謎が謎を呼ぶ




前回拘留された翼。

担当刑事がはるかのおばさん:ゆり子だったのが運命の分かれ道。

一度事件に巻き込まれたおかげで獣人の存在を把握していた彼女は、既にある程度獣人の存在を捜査済み。

前回同様「松ね」と内心イケメンを前に舞い上がってはおりますが、ただの面食いではないというのが意外だったけれど大変好きです。


ゆり子は、夏美を監視することを条件として翼を釈放。



その夏美。純粋に「夏美」として過ごしておりました。

「みほ」時代の記憶は無さそうですが、芝居をしたり、翼からのプロポーズに喜んだり、彼と楽しく食卓を囲んだりする様子はなんら変わりなく。



油断していた隙に、まさかの夏美(獣人)が登場。

アノーニを食おうとしているところを発見される。


今までは夏美の皮を被った獣人が「みほ」として生きてきたわけだけど、今は夏美のままに獣人になっているのかしら。

ツル獣人なのも変わらないみたいだし……謎だ。今に始まったことではないが。



止めに入った際に、アノーニと一緒に吸い込まれてしまった翼。

実はあれは「食う」ではなく「転移」だったらしい。

連れ去られたのはどこかの森の中。

そこではノーマルな姿の獣人が暮らしている。

アノーニならそのまま食われるが、人間ならば別の場所に連れ去られて蔦によって拘束。無理矢理例の折り紙を口にねじ込まれて気絶。代わりに獣人の姿は人間の見た目に変化して成り代わり人間界を闊歩する、という流れである。


今回で、

  • 獣人被害者を救う余地はある

  • 獣人≠元となった人間

ということを知ることができたのは単純にかなりの収穫。

ただし問題は、それを知っているのは犬塚翼ただ1人ということ。

彼、この世界の真実を一人で背負いすぎなのである。

その一方で獣人化ですよ…………??

(所謂、「お前は知りすぎた」の延長かなと)



次回:2人の翼

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