28話 ひみつのヒミツ
- _ ぬぺ
- 2022年9月14日
- 読了時間: 5分
犬塚翼、振り回されるのが似合いすぎる男
今日も今日とて逃亡者の犬塚翼。
彼のもとに現れたのは、お嬢様然とした雰囲気を醸し出す女性:伊集院瑞穂。
彼女はあろうことか、自分を弟子にしてほしいと言い出す。
なにやら怪盗として盗み出したいものがあるそうな。
張り切って本名入りの予告状を準備しており、気合だけは十分。
なおこの時の怪盗瑞穂さんの後ろできらめくライトの色は緑とピンク。
確実に捕まる前提じゃないか。
もちろん断る翼だが、相手は拡声器まで持ち出して「ここに指名手配犯がいます」と騒ぐため、しぶしぶ協力することに。
彼女が盗み出したいのは「秘密」という1枚の油絵。
早逝した画家:青田武夫が描いた絵であり、そのモデルは瑞穂本人。
街でモデルにとスカウトされた瑞穂。
飽きっぽい彼女だったが、武夫の人柄に魅かれたこともあり、結局彼のアトリエに通い詰めて完成した1枚。
絵を描いてもらいながら交わす2人の会話が、本当に相手といる時間を楽しんでいるんだなという感じで素敵だったなぁ。
井上脚本の男女は強烈というイメージがあったのだけど、今回そんなに強烈ではなかった気がする。まあ女の子の方は鬼になっちゃってるんですけども。2人のやり取りは普通に幸せな、ロマンチックな雰囲気で大変良かったです
で、その絵が行方不明になったから探して盗み出したいとのこと。
既に発言が無謀かつ無法。これぞドンブラ世界。
そこにちょうどいいタイミングでニュースが入る。
例の「秘密」。オークションに出品されることと相成りました。
この手のシーン、いろんなドラマでよく見るけど、みんなネットニュースの通知入れておくものなの??
ということでオークション参戦。
「金ならある」と豪語する瑞穂・翼
絵を欲しがった社長の代理としてやってきた雉野と部長コンビ。すっかり仲よくなっちゃってまあ。
そしてマスターの代理としてやってきた猿原とはるか。はるかちゃんのスーツ姿がキリッとしていてよく似合っている。
つつがなく進んだオークション。
途中に割とシリアスな回想が挟まるため、緩和するためにコメディーパートとなったオークション会場。
支払いをする当人の意見を無視して楽しくなってきちゃう雉野さん、なんか分かる。
そしてなぜか「きびだんご」を単位にし始めるはるか(もしくはマスター)。
無事に競り落としたのは瑞穂。
しかしあろうことか、その絵は贋作。
出品者であった佐野は武夫の弟子であった。本編中では明言されなかったが、今までも「有名な○○の絵です」とかなんとか言って自分が作った贋作を売りさばいていたんじゃなかろうか。
ちなみに今回彼には一切お咎めも制裁も無し。一番の悪者が野放しになっている王苦市である。
偽物であると看破した瑞穂は白紙の束を渡して逃亡。鬼となって忍び込み、怪盗として本物の絵を盗み出す。
佐野本人から警護を頼まれていた猿原、気づいて止めようとしたものの瑞穂の仲間であった翼に妨害されて失敗。
なおその間、はるかちゃんは佐野のモデルになっていました。なぜか風船を膨らませるところをガッツリ描かれております。なんでそのシチュにした??
外にて大集合したドンブラザーズ。
始めは、鬼化するのを自分の意志で思いとどまっていた瑞穂を思って仲間たちを止めていた翼だったが、タロウ・闇ジロウの2人が容赦なく攻撃したうえ、巨大化してしまったのを見て腹をくくる。
翼くん、この辺のさっぱり切り替えできるところはめっちゃ尊敬する。
あと深く追求しないタロウも。
同時に出来上がったドンオニタイジンとトラドラゴクウ。
……そもそもこの2体が並びたてるシチュエーション自体がもしや初めて?
というわけで、合体である。
全員好き勝手に喋るしアイテムの音声もにぎやかだしで、ゼンカイとはまた違うベクトルでまあうるさい(好き)。
呉越同舟、超絶大合体
トラドラオニタイジン
ということで無事完成、新ロボの誕生。
どこからともなく現れた馬にまたがり大暴れする様子はなかなか痛快。
武器も槍・流鏑馬の2つあってまあかっこいい。
昨年もフルCGのロボを見た瞬間に、そのかっこよさと俊敏さに惚れ惚れしたんですけど、それを遥かに上回る完成度とかっこよさに見入ってしまった。
以前からロボ戦にはあまり興味が持てなかったんですけど、あのスロー感が苦手だったのかもしれない。
重厚感を出すための演出だとは思うんだけど、個人的にはあんまり刺さらないので…。そもそも等身大アクションも疾走感ある方が好きだし。
謎の馬を乗り回して華麗に走り回るトラドラオニタイジン、ものすごくかっこよかったです。
その後。
無事に回収した「秘密」は、瑞穂が自ら火にくべる。それが他ならぬ武夫の望みだったから。
「失敗作」という彼の発言を、翼は瑞穂に対する愛ゆえのものだと言う。
本来は見えなかった自分の姿を描きこんだり、彼女と話す時間がすごく愛おしそうだったり。そんな彼女との時間をキャンパスに落とし込めなかったのかな、と思ったり。
でも「燃やしてくれ」と言う彼の顔がすごく幸せそうでなんだかこちらまであったかい気持ちになってしまった。
そんな彼の気持なんて分かっていた、と言いながら涙を流す瑞穂。
引きの画が、殺風景な背景の中に、赤い炎と青い服の瑞穂だけが浮き出ている感じがとても綺麗でした。
次回:葬式……?????
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