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25話 若きセンセイの過ち

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2024年3月4日
  • 読了時間: 4分

一歩進んで二歩下がるみたいな




アイアンガッチャードに変身して無事にワープテラを回収した宝太郎。

だが、禁術を使った体への負荷はかなり大きい。

倒れた彼を介護したのは、九堂風雅だった。


彼の指示でキッチンいちのせ連合は一時撤退。

親子の再会も束の間、一同はこれまでのこととこれからのことを話す。




前回。

風雅はサラッとこの世界に帰還。カードを1枚しか手元に持たない宝太郎に禁術の使用を促してアイアンガッチャードの誕生に一役買った。

ただし、使用者の体を使った錬成の負担はかなり大きい。

ということで宝太郎はしばらく絶対安静。




そして、昔話。


遡る事10年前。

当時錬金アカデミーで指導をしていたグリオンは、突如冥国の三姉妹を引き連れて錬金連合を襲った。

「グリオン」って、勝手にコードネーム的な、「人としての名は捨てた」的なそういう感じだとずっと思ってたんですけど、本名だったんですね。普通に「グリオン先生」って呼ばれててちょっと笑った。


その頃生徒としてアカデミーにいたのがミナトと鏡花、そして2人の後輩:錫屋大輝。

大輝は「大物錬金術師になって、普通の人にも錬金術を広めて、世の中を平和にする」ことが目標という人間だった。


風雅の指示で大輝を含む生徒たちはグリオンのもとへ。彼を一時的に拘束するが、グリオンはそれを一切意に介さず拘束を解除。

さらにミナトが拘束のために使った金属をルービックキューブに変え、それを使ってミナト以外のその場にいた人々を殺害。

その後、グリオンは自分と風雅の立場を逆転させた記憶を関係者に植え付けて撤退。なお、ミナトは敢えて記憶改竄の対象外にしておいたという。

スパナを助け出した鏡花が駆けつけた時には、ミナトの周りには数多の遺体が転がっていた。


だから、ミナトはこれ以上自分の周りの人間の未来を失わないために今グリオンの傍にいる、というのが鏡花の結論。



もちろん、これを聞いて黙っている教え子たちではない。

一同は風雅から昔の錬金連合への入り口を教えてもらい、アカデミーへと走り出す。




当然、ミナトもそこで待機。

話が通じない相手には、もう暴力しかない。

ミナトは乱入してきたクロトーを生徒から跳ねのける素振りも見せつつ、生徒たちと戦闘を行う。


遅れて駆けつけた宝太郎は、自分が勝ったらミナトには自分たちの先生に戻って欲しい、と言いつつ変身。

ミナトはそれに、「俺はこれ以上、あいつに、未来を奪われたくない!」と返す。教師でありながらあくまでも主語が「俺」であるのをどれだけ変えられるかってところだよなぁ、などと思ったり。


アカデミーの仲間のおかげで変われた宝太郎、りんね、スパナ、錆丸、蓮華の必死の叫びに心が動くミナト。

アイアンガッチャードの必殺技で変身解除させられる。


……が。

殺された大輝の顔は脳裏から消えず、何も言わずにその場を立ち去ってしまう。


ドレッドライバーだけがアカデミーに戻ってきた。

グリオンはラケシスにミナトを殺害するように命じるのであった。




冒頭にも書いたけれど。

一歩進んで二歩下がるというか、なんというか。

全ての要素が宙ぶらりんのまま進んでいくもどかしさを抱えたまま30分終わった感は否めないね。


なんの説明もなく帰ってきた風雅。

まあ今回はミナト編だろう、と予想はついていたし、じゃあ後半がつめつめだからその辺は次回以降って感じなのかな?

と思っていたら、別にそんなわけでもなく。過去編をざっとおさらいしてくれたのはありがたいけど多分まだ何か隠している部分があるし、じゃあ戦闘面やミナトの帰還等ストーリーや映像で見せ場があるのかといえばそうでもなく。

結局中途半端な要素が増えてしまった気がする。


そもそも、風雅の帰還もあんまりびっくりじゃないしな……遺体回収できてないってことはどこかで生きてるだろうとは思っていたし。

分かった事と言えば、グリオンがいつもこれ見よがしにルービックキューブをクルクルしてるのが予想以上に趣味が悪いことだったってことくらいでは。なんで敵の解像度だけが上がってんだ。


でもって今回の東映ブログを見てちょっと納得。

「裏側解説コーナー!」と銘打って過去の出来事をいろいろ整理していますが、一言で言うと本編には出さない裏設定がまだまだあるみたいで。

……これ多分、情報の取捨選択を若干ミスっているパターンですね。

少なくとも今回のブログを読む限り、まあ本編で出さなくても大丈夫そうな情報ばかりですが、これ以外の、まだ我々視聴者には見せられない部分でやらかしてそうな気配はあるなぁ、と思ってます。


とまあ、好きになりやすい脚本家は情報の取捨選択が上手い人、である人間の独り言でした。




次回:この人の変身は夏の劇場版だと思ってたよ

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