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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

24話 むすこ、ににんばおり

今期のニチアサは家族に恨みでもある??




いつものように宅配をし、客と縁を結んだタロウ。

しかし肝心の客:東智子は彼を見るなり「耕一郎!」


どうやら、昔出ていってしまった息子にそっくりだったため、勘違いしてしまったらしい。

耕一郎は彼の息子であり、智子がピアノを弾くことを押し付けてしまったがために家出してしまったらしい。



息子と思われてしまったタロウ。

彼のもとには智子がやってくる。同僚にうなぎの弁当の差し入れをし、完全にタロウの母として振舞い、タロウの訂正も聞き入れない。

あのタロウすら途方に暮れる人。


仲間に相談したタロウ。

彼が困った時に相談しようと思える相手ができていたこと、それがドンブラの仲間たちであることがなんだかいいなあと思った。まあ2人ほどハブられてますけど。


答えを出したのは猿原教授。

以前智子の相談を受けていたため背景を知っていた猿原。世界は意外と狭い。

タロウに「息子」として振る舞って、彼女を元気づけるべきだと提案する。


しかし、タロウには嘘がつけない。

(映画では嘘と芝居は違うとかナントカ言っておりましたが深く考えてはならない)

そこで、東邸に行くタロウに小型カメラとイヤホン・スピーカーを装備させて通信を繋ぐ。

(その奇天烈な機械、すぐばれるでしょうとか言ってはいけない)

タロウと繋がった先では猿原がタロウの動向を逐一確認し、タロウの代わりに喋ったり、行動の指示を出したりする。

なお、過去の話が持ち出されたときのために、耕一郎の友人も既に呼びよせているという徹底っぷり。


そんな奇妙なににんばおり、開始。




東邸。

表情カッチカチのタロウ、猿原指令の指示のもと行動開始。

口パクがガバガバすぎて面白い。


ただいまのチューをし、

好物の生姜焼きを食べる。


途中何度か、タロウの独断専行による危機があったものの、周りの機転とガバガバ言い訳、そしてそれをあっさり信じる智子のおかげでなんとかクリア。


しかし、「明日も来てくれるかしら」のお願いに頷いてしまう。

しかも、ピアノを弾くという約束付きで。



その夜。

まずは目下の問題であるピアノを練習。

なぜかどんぶらにあったピアノ室で、なぜかタキシードを着た介人がお手本を見せる。

案の定一発で覚えるタロウ。


はるかちゃんと同じく、「なぜに?なぜに??」

という感じではあったものの。




翌日。再び東邸。


タロウと智子は買い物に来ていた。ピアノ演奏に相応しい服を購入。

そのまま散歩している中で、思わず俳句を詠んでしまう猿原指令。

困惑しながらもいつも猿原がやっているのと同じポーズしちゃうタロウ、いいなあ。なんだかんだお供のことちゃんと見てるんだよな


しかしそれを見た智子、「なにそれ?」「趣味の悪い」と一蹴。

当然ながらぶちぎれる猿原。


「もういい。私は降りる」


好きなものを馬鹿にされたので怒って当然だし、相手の顔を見たくもないと思うことにも共感するが、猿原だとなんかおもろいのはなんでだろう。



選手交代。続いてマイクを握ったのは雉野。

タロウと智子は現在カフェでお茶をしているところ。


しかし、智子の「数学が苦手だった」発言でネガティブスイッチが入った雉野。完全に自分の役割を忘れてうじうじし始める。

にもかかわらずタロウはいつも通り不遜な感じだから面白い


雉野指令、そのまま「耕一郎を演じるタロウ」から「雉野つよし」にジョブチェンジ。

自分に妻がいることをカミングアウト。

当然狼狽える智子。親に紹介できないなんて後ろ暗いところがあるのでは、という彼女に、「みほちゃんを馬鹿にするな」と切れる雉野。

自分で地雷を設置して相手に踏み抜くように誘導するんじゃない。


「もういいよ、みほちゃんのことを悪く言うなら、話すことなんか何もないよ!!」


雉野撤退。


雉野さんのこの妙に人間らしい感じ、絶妙に仲良くなりたくない感じがあまりにリアルすぎると感じるここ数話である。脚本もさることながら、演じる鈴木さんのハマり具合、理解度がすごい。




仕方ないのでリカバリーのために女優はるか出撃。

カフェに乱入して自分が耕一郎の妻だと自己紹介。

明らかにJKが乱入したら不審度合いが上がるだけだと思うなあ。


ラブラブだもんね~、と頬を寄せるはるかに話を合わせようとしたタロウだが、そこは嘘判定を喰らい、無事に死亡。南無。


それにしてもこの2人の身長差、いいなぁと思ったり。




そこに現れたのは忍者鬼

あろうことかその正体は耕一郎。


当然ながらタロウを息子と認識している智子は鬼相手に襲い掛かり、息子を守らんとする。

それを見て思わず動きを止める忍者鬼。


「生きがいを、僕に……」


その声を聴いて何か思い当たった智子。

本物の「母の愛」を目の当たりにして考え込むタロウ。



忍者鬼自体は問題なく討伐。

猿原先生の八つ当たりやら、完全に闇ジロウを手なずけ始めたジロウくんとかいろいろあったけど、まあ全体的に見てつつがなくいきましたとも。




その後。三度東邸にて。


タロウの訪問を喜ぶ智子に、自分が嘘を吐いていたことを詫びるタロウだったが、


「だから?」「どうでもいいのよ、そんなこと。私は貴方と出会ってとっても楽しかった。ありがとう。」


別れる前に、最後に彼女の肩もみをさせてくれと頼んだタロウ。

結局覚えたピアノを披露することは無かったが。


「どうか、幸せに」





 

さてさて、いろいろ思うところがあった今回。

まずは東親子について。


智子の言動を改めて拾い直すと、

  • ピアノを息子に押し付けていたらしい

  • 息子の話を聞かない (タロウの自分は息子ではない発言を無視)

  • 些細な事は気にしない (息子の言動がおかしくても、変な言い訳で納得してしまう)

  • 「ピアノの時は良い服を着るべき」「俳句は年寄りの趣味」などといった自分の考えの強さとそれを譲らない頑固さ

  • 息子の妻に対して会ってもいないのに端から否定して入る

とまあ、かなり問題のある御方にしか見えない。

耕一郎の家出も、

  1. 耕一郎がピアノ押し付けられる&他の趣味は全て否定

  2. ピアノが嫌になった耕一郎、母に助けを求めるもざっくばらんな彼女は気づかない

  3. 他の趣味が否定されてきたため彼には他に逃げるものがない

  4. 何もかも嫌になって家出

というルートがまあはっきりと見える。


それに、タロウを耕一郎と見間違えたと言っていますが、耕一郎本人とタロウの顔立ちは全然似ていない。

(正直、この展開だし今回は樋口さんが1人2役だろうと思っていたので忍者鬼の姿が戻った時普通に「えっ」って声出た)

それでも見間違えた。

その上、最後の「どうでもいいのよ、そんなこと。」という発言も。

いい意味でとらえれば「タロウが息子だろうがそうじゃなかろうが関係ない」ってことだけど、それってつまり「タロウが息子だろうが、耕一郎が息子だろうがどうでもいい」ということじゃない?


全体的に、智子さんは息子のことを「かけがえのない1人の人間」ではなく、「自分が愛玩する対象」として見ている部分が大きいのではないの?という印象を30分ずっと受けていた。


今回ラスト、耕一郎は母親のもとに戻る。

おそらく戻った理由として最も大きいのは、赤の他人を自分の息子として扱っていることにショックを受けたからなんじゃないかという気がするけれど、見ていたこっちとしてはそこにあなたの幸福はきっと無いよ……?というのが大きいです。


そんな智子の言動を「本物の母の愛」として受け取った、母を知らないタロウ。

お前本当にそれでいいのか…??という気持も結構ある。

この辺、どこまで計算されているか分からん。



勿論、智子の見間違いの件も

「息子がいなくなって結構経ち、かなり精神的に参っていた故の言動」

「彼女も反省しているし(妻への発言など)根っからの悪人ではない」

とも解釈可能なあたり、どちらとも取れるようにしているんだろうなーという気もする。



個人的には結構露悪的な話だったな、というのが今回の感想です。

面白かったけどね。




そして気になる事2つ目は雉野さん。


今回、おそらく完全に素になっていたシーンから読み解くと、

  • 昔から落ちこぼれだった(と少なくとも自分では思っている)

  • 親からもそう言われてきた

  • みほの事はまだ親に紹介していない

ということで、まあこっちも結構拗らせてるぞ?

特に結婚したことすら親に知らせていないっぽいのは…。

この辺掘り下げあるのかな。正直あんまりない気がするんだよね。

(雉野さん、もういい年なので今更家族ネタやってもあんまり楽しくならないと思うのと、メタ的にリバイスと被るのでやるとしたら割と後半になると思うのと。あと雉野はみほ/夏美問題という爆弾を抱えているのでそっちの方が優先のはず)




次回:2人目の無職だぞ!!!!!

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