23話 イヌ、いぬになる
- _ ぬぺ
- 2022年8月7日
- 読了時間: 4分
何気に結構重要な回だったのでは?
主役となったのは犬塚翼。既に不憫枠が定着してしまっている彼に降りかかった災難は、「変身解除できない」。
その理由は、吹っ飛んだ先に犬の献花台があったから。
そこにいた犬の霊に取り憑かれてチェンジができなくなったそうな。
ここの描写、東映さんブログにコンプラの話が。
どうやら元の案では「男の子が犬が事故に遭ったところを目撃し、その場で墓をこしらえる。そこに雉野夫妻が通りかかる」というものだったみたい。
子どもがやりそうかどうかという観点に於いても、OA版の方が生々しくなくて自然かなと思ったんですけど、コンプラ的にも引っかかるのか。今の制作陣ってほんと大変ね。
(4)の「迷信を、児童に広めてはいけない。」に関しては本当に何?
迷信でもなんでも「知って、それについて考えること」が子供の仕事でしょうに。知る機会すら奪うのは子供向け番組の在り方として如何なものか…。しかもタタリって迷信の中じゃ入門だぞ。
話を戻して。
犬になってしまった翼。町の人には完全に普通のワンコ扱いされています。君たちの認識機能はどうなってんだ。
助けを求めた先では、雉野は不在・タロウには助けてもらえないという始末。
こうしてまたイヌブラザーの正体判明が遠のくのである。
しかし幸運なことにみほと巡り会う。めっちゃ嬉しそうな翼。安易に人間辞めます宣言するのはよしなさい。
そこに現れた獣拳鬼。
負傷した上にいつの間にかいなくなっていたみほを探していると、運の悪いことに獣人の刑事と遭遇。
そのままみほに近づくと、何かの気にあてられたのか、タタリオーラが強くなり、翼は気絶。
起きた彼は完全に記憶喪失になったような台詞をはいた後に本当に1匹の黒犬に変貌。
そのまま女の子に拾われて飼い犬になりました。
その後、祟られる原因となった献花台を雉野夫妻が修復したことによって元の姿に戻る。
・・・が、彼はそのままドッグフードを食べ続けるし、一瞬困惑した顔の女の子もそのまま翼の頭を撫で続ける始末。
良いのか。そんな終わり方で良いのか。日曜の朝チュンよ。
直後に始まったギーツ発表会のチャット欄は早めに来た人たちの実況スペースになっていたのですが、一瞬にして困惑のコメントで溢れていました。ほんとだよ。
一方。
悩める桃谷ジロウは一旦帰郷。「ヒーローになった」とかなんとか言っていますが友人たちには信じてもらえず。写真を見せるもコスプレかCGか、という結論に落ち着く。
それでも小さい頃からずっと言い続けていた夢を達成したのは本当にすごいよね、というのが友人たちの評価。
おおらかでいい人たちなんだと思う。
簡単には変身できない、と言うジロウ。俺がやっていることは遊びじゃないんだとでも言いたげです。どうする?「はなたかえれじい」、もう1回見る??
別れ際。ルミちゃんにだけ特別に変身を見せる。
「いつか僕が真のヒーローになったら、僕のためにお弁当つくってくれないかな?」
唐突な青春に戸惑いを隠せない。ジロウ、お前そんなことできたんか。
心機一転して戻ってきたジロウ。
(今に始まったことではないが)一切の説明もなく闇と光に分裂。
光のジロウは桃井タロウを敬いすぎ。
逆に闇のジロウは彼のことを嫌いすぎ。
今までの彼の言動の難はここに集約される。でもどちらも大切な自分である、と。
同時変身を決めたジロウ。
そのままロボタロウにアバターチェンジ。
ドンロボゴクウとドンロボボルト。合体するとトラドラゴンジンになります。
合体をあんなにあからさまに嫌がる戦士、初めて見た。
で、その裏では。
まず動いたのは獣人たち。
みほが本格的に覚醒して戦闘。
ただし、彼女が獣人として覚醒したきっかけが分からない。あの雨は原因なのか、演出のうちなのか。
そして翼が記憶を失った理由。
明らかにみほに近づいたことが原因みたいな感じはしたけれど。
獣人が死んだ犬の思念に影響しているのかな。それなら獣人とこの世界の生物にも何かしらの関連があったりする?
あとあの翼はちゃんと記憶とかも戻ってるんだよね…???
そしてつよし。
回を重ねる度に人間としてのヤバさが見えてきている気がする。
悪い人ではないんだが、基本的に何もできない人というか。
今回、めちゃくちゃになっていた献花台をなおすシーン。
基本的にみほが動いて片付けた後に2人で手を合わせるのだけれど、彼はみほをちらっと見て、彼女が合掌しているのを見てから「あっ」みたいな感じでそれに倣うんだよね。
そういう所だぞ雉野つよし!と思いました。
次回:桃井タロウスイッチのできあがり!
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