19話 もしもしユーレイ
- _ ぬぺ
- 2022年7月15日
- 読了時間: 5分
なんだか本当に童話みたいなお話だった
今回の鬼はまさかの幽霊。
海が見えるところにある電話ボックスに地縛霊のようにいたのは鷺山美奈子。
彼女は幽霊。なぜか見えてしまったはるかと知り合い、家までついてくることとあいなる。
設定上仕方ないとはいえ、屋外ロケもしっかり冬の装い。お疲れさまでした…!
彼女の未練は恋人。
当時、想っていた相手がいて、その日はデートの約束をするために公衆電話へと向かっていた。
しかし、その行き道に交通事故に遭って帰らぬ人となる。
それからというもの、彼と電話をしていた公衆電話におり、約束の時間になると受話器をとることを繰り返していたという。
なんとか彼女を成仏させてあげようと思い立ったはるか。
まずは仲間の男性陣に協力を仰ぐ。
ちなみに幽霊は息を止めている間だけ見えるみたいです。どういう仕組み?と思っていたら、「息を止める=死に近づく=この世でないものが見える」という考察が流れてきて。そ、そういうことなのか……なのか?
何やら惚れっぽい美奈子。この前の翼くん回然り、この作品惚れっぽい人間が多すぎる。
遅れて来店した翼・タロウ・さらにマスターの介人の3人が、彼女の未練を断ち切るためにデートに興じることになりました
《タロウの場合》
バラ園に来ました。
が、薔薇に一切目もくれずにズカズカと歩いていくタロウ。
最近某ラジオで「同行者と歩調を合わせられない奴は精神的ブス」というネタを聞いたばかりだったので笑ってしまった。
そのあとは2人でお弁当。2人でおにぎりを30個平らげました。幽霊っておにぎり食べられるんだ。タケル殿泣かないで……。
はた目から見ればかなり特異なデートでしたが、美奈子は普通に楽しかったみたいです。
変わった子だけどいい子だ。
《翼の場合》
公園でお喋り。
というか、何度か出くわしている知り合いレベルの人たちに対して優しすぎるんだよ翼くんは。
今回も彼女を探している最中なのにデートに付き合ってくれるの優しすぎる……。
美奈子が犬好きだと知った翼はその場で変身。
イヌブラザーとなって美奈子に撫でまわしても良いと言ってくれました。
優しい……でももっと自分を大事にしていいんだよ(少し前の悪魔コスを思い出しながら)
美奈子からも可愛い犬姿が高評価。
《介人の場合》
公園で待ち合わせ。
現れた介人の出で立ちは……ごついバイク+白地に金の刺繍の服。
あんたゼンカイ世界の介人だろ!!!!
あの服の袖から見えるヒラヒラに、あそこから顔をのぞかせる上裸の男が頭をよぎったのは私だけじゃないはず。
嬉しそうに駆け寄る美奈子……よりも前に駆け寄ったのは公園で遊んでいたお子様とそのお母様方。
これがイケメンの底力である。
流石に美奈子ちゃん、怒って帰っちゃいました。
介人くんを一つだけ擁護するとするなら、彼女幽霊なので。周りの女性たちには美奈子に手を振ったとは思われてないから……。
美奈子の総合的な評価は、
「(約一名を除き)デートは楽しかったけど、やっぱり彼が良い」
そうだよねえ。他の男で満足できるくらいなら、そもそも50年も此の世を彷徨ってないよ
その頃動いていたのは雉野さん。
人の顔や名前を憶えておくことにかけては自身のある彼。(この設定が生きているの嬉しい)
美奈子の想い人、田所新造の名前に覚えがあった雉野さんは会社でもらった名刺をひっくり返していました。
そして案の定、あった。
宇和佐自転車の代表取締役。名刺から本人にコンタクトを取り、どんぶらから電話をかけてもらう算段を付ける。
「随分待たせてしまったね」
このための井上和彦さんか!!と天を仰ぎましたとも。
東映のブログにも書いてあったけど、当時の声そのまま、電話でのやりとり=声のみの芝居でここまで持ってくるための起用でしたか。納得。ありがとうございます……。
途中、電話ボックスを撤去するために現れた業者を襲うために炎神鬼が現れますがそちらはドンブラザーズが対処。
そこに駆けつけたジロウにはムラサメが対処。
改めてデートを申し込む美奈子だったが、
「それが…会えないんだ。すまない。」
そうだよね、としか。
50年も経っていて、此岸と彼岸の人間なら、逢っちゃいけない。
それに対して
「そうですか……。あれから随分経ちますからね。きっと…立派になられたんでしょうね、新造さん。」
と答える美奈子ちゃんの表情がすごく素敵なのよ。
「美奈子さん、僕はずっと君のことを忘れたことはなかった。」
「いつかきっと会える。光の溢れる、美しい場所で」
「はい。楽しみにしています」
無事に未練が消えた美奈子。
ドンブラザーズに感謝を告げて、成仏したのでした。
今回は本当にキャスティングがとても良かった……!
声という点から井上和彦さんというチョイスも勿論、
美奈子役の中心愛さんがめちゃくちゃ素敵なお芝居だった。
ドンブラザーズメンバーと絡んでいる時の心底楽しそうな笑顔も素敵だったし、新造との電話をしている時の表情、愛しくて苦しそうな話し方、大切そうに受話器を置く所作まで全部好きだ!となりました。
その頃。
ソノザは運命的な出会いを果たしています。
はるかの著作「初恋ヒーロー」入手。
恋愛漫画って、喜怒哀楽がたくさん、それも肯定的に描かれているコンテンツ。
これはソノザが得るものは多いぞ……
現状のドンブラザーズ。
印象としては
はるか→主人公
タロウ・猿原・雉野→はるかの愉快な仲間たち
翼→ドンブラザーズの外側担当
(ドンブラザーズと繋がりは無いものの、外部の人間との繋がりが多め。獣人・脳人とのコンタクトが一番多い)
(タロウも脳人と交流はあるけど、どちらかというと「ソノイ個人」との交流という感じなので敢えて無視してます)
ジロウ→敵よりのポジション
(完全に身内から煙たがられている)
という感じ。
翼は仲間との交流が少ないし、「またしても何も知らない」と言われていますが、その分逆にドンブラザーズが知らない情報を真っ先に得やすい立場に置かれていて、そこでバランス取ってるのかな?
そんな中次回:ジロウの暴走
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