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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

14話 みがわりジロウ

タロウがいないならジロウを出せばいいじゃないの。




タロウが敗れた。

陣曰く、今回は明確に死亡なので打つ手なし。

悲しんでも帰ってくるわけじゃないから泣いたりはしない。

理にかなっているとは思うけれど、人間らしくはないよね。

息子のように育てた人間に「代わりがいる」と言ってしまうことも。

陣のもとからの性格か、脳人であるタロウの影響を受けたのか。


そこではるかは思い立つ。

自分達のキビポイントを使えばいいじゃないのと。


はるか・真一のキビポイントを投入して、タロウは復活。

いつも通りの神輿と傍若無人っぷり、合体まで通常運転。

タロウ参戦まではいつもと勝手が違うことに動揺し、わたわたしていた4人も通常運転。


個人的には、ロボタロウにチェンジする際、必ずタロウが変身しないとお供たちが変身できないようになっていたのがここに来て活きていることに地味に感動しております。

仕組みは分からんが、タロウあってこそのドンブラザーズだなあと思う



タロウが帰ってきた喜びもつかの間、戦闘終了と同時に再び消滅するタロウ。

やっぱり、キビポイントと言えども、死者を蘇らせるのはタブーでしたか…。


しかも、あの副作用の強すぎるキビポイントを使ったのである。タダで済むはずがない。




その頃。

とある田舎町では、ある若者が決意を固めていた。

彼の名は桃谷ジロウ

21年前、タロウと同様に桃のカプセルで空から降ってきた男の子。

待ちの駐在さんに拾われ、施設で暮らしていた彼は、内なる声に導かれるままに鍛錬に励む日々を送っていた。

そして今日、遂にヒーローになる日が来たということで、上京。


性格は一言で言うと好青年。

真面目で素直で、多分仕事もしっかりこなす子。

だが、ヒーローになると言って憚らない態度から、割とめんどくさい子という扱いを受けていたのは想像に難くない。



で、上京してきたジロウ。

妙な格好に身を包み、満を持してドンブラザーズの前に登場。

石を投げて応戦するが、当然ながら脳人たちには一切効かず、足手まといとして逆にお供に連れ去られてお説教されました。

それでもめげずに彼らの仲間になることを宣言しますが、流石に突っぱねられました。


今回はタイミングが悪かった。

元リーダーが殉職した後にやってこられるのはきついよな…。

無意識に全部地雷踏んでいったからね、ジロウくん。



それでも彼はめげなかった。

ドンブラザーズの戦いを陰ながら見守り、

タロウの登場に目を輝かせる


個人的にはラストの、タロウの消失を見届けたうえでの「僕の時代だ」発言はちょっと気になったかな

さっきは知らなかったから養護できたけど、今回はだめよ。

人の消滅を喜んでいいのは敵だけよ。




今回の鬼はターボレンジャーモチーフの高速鬼。

欲望は「将棋で勝ちたい」。

将棋と何か関係あるのかな?とおもっていたのですが、やっぱりあんまり無いらしい。

将棋を積み上げるフォーメーションでなんとか関連をアピールしています。

制作側の涙ぐましい努力を感じる。




その頃。

ソノイは後悔していた。

卑怯な手でタロウに勝利したことを。


その上自分にとって大切な友人を失ってしまったことで完全に自己嫌悪に陥っているみたいです。

そういう態度、彼が一番忌み嫌いそうなのに。


ちなみに、獣人は脳人にとって不可殺の存在らしい。

だからこその封印だったのでしょう。




一方。

お供たちから完全にハブられている犬塚くんは、みほとエンカウント。

みほとしては完全に人違いなのですが。


そのあと、倒れて病院に運ばれたみほ。

扱い的にはバイクと接触しかけて倒れ、脳震盪…とかになってそうだけど。

もとの人間と接点のある人間と出会ったら、元に戻る可能性ある…?



そしてそれを知ったつよしさん。

完全に「みほを危険に合わせる人物許すまじ」になっております。

彼の身体にはうっすらと鬼が。


正直ノーマークだった。

ここで戦士側も欲望に堕ちるとは思ってなかったよ?

(ある意味人間である証なので安心ではある)

冷静に考えれば当然の流れなんだけどな……




次回:同じ東映だから何をやっても許されると思っている節がある

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