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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

12話 つきはウソつき

嘘のお話。




今回のゲストは吉良きらら

アイドルデビューを控えた17歳。

現役アイドル:黒砂糖のかりんの妹。

バイトに入った初日からはるかの制服を間違って着用し、「胸がキツくて入りませんでした~」と抜かすお姉さん。日曜の朝チュンよ。


デビューを控えているということで、いつのまにやらどんぶらは彼女のステージになってました。バイトってなんだっけ。



そこに現れたのは我らが桃井タロウ

嘘を吐けない体質。「自分は女です」と言おうとするだけで仮死状態になるレベル。

勤務先の宅配業者にて、「煎餅パクったのはコイツです」と同僚を突き出したために、他の同僚から仕事に来るなと言い渡された正直者。

それ、パワハラでは…?



きららを天敵と認定したはるかに代わってバイトに入ったタロウ。

彼はきららを見るなり、「胸は詰め物」「歌は25点」と酷評。

歌は思っていたよりも評価高かったね…。

特撮あるあるですが、この手のやつは大抵歌はアフレコ方式なので、微妙に口パクがズレてるんですよね。おかげで本編の内容の説得力が出ていた気がする。


拗ねたきららはそのまま外に駆け出し、巷で噂の「アイドルばかり狙う怪人」に襲われたフリをして、自分が最高のアイドルであることをアピール。

が、ギプスで固めた足で普通に歩いてしまいアウト。



彼女には小さい頃、可愛がってくれた祖父がいた。

祖父が「アイドルになれる」「なってくれたら嬉しい」と言ってくれたから、祖父を喜ばせるために嘘を重ねていたという。

かりんの妹であることも、デビューを控えていることも、全部嘘でした。一周回ってすごいよ、あんた。




一方その裏では。

同僚の煎餅事件と、翼の逃亡先を正直に言ってしまって怒られたタロウ。

彼が会いたくなったのはソノイ。


話を聞いたソノイは、月を例に出して話す。

月は自分が光っているかのような顔をしているが、実際は太陽の光を反射しているに過ぎない。

それでも美しいし、直視することもできる。



さて、話をきららに戻し。


彼女は本気でアイドルを目指すことを決意。

おかげさまで鬼のアイドルの定義を満たしたようで、襲われてしまう

彼女の悲鳴を聞いても誰も動かないあたり、完全にオオカミ少年のソレです。




いざ戦闘。

タロウが使ったのはロボタロウ全合体。

右足がオニシスター、左足がイヌブラザー、腕がサルブラザー、肩と武器、翼がキジブラザー。

手足がそれぞれ意志をもって動いています。いったいどこのクライマックスフォームなんだ。

完成したときに、武将みたいにどっかり構えてるの、かなり好きだ。


というわけでここから怒涛のCG戦闘タイム。

詳しくは東映公式サイトに書いてありますけど、いやはやすごい。

CGと実写の切り替えも、LEDの背景も自然だし見せ方が綺麗だし…。

必殺技が顕著だけど、この作品光とネオンの取り合わせ方がうますぎるのよね




なお今回登場したのは宇宙鬼→宇宙鬼ング

アイドルを自分のものにすべく動く鬼。

キュウレンジャーモチーフなのであちこちに球体がちりばめられている怪人でした。

鬼のモチーフはサイコーキュータマ、鬼ングのモチーフはドン・アルマゲに見える

テレ朝の宇宙鬼がシシレッドの名乗りの途中のポーズと同じなのが嬉しいような腹立つような気持ちです。


にしてもアイドル回をきっかけにキュウレン側が圧倒的に有利になった展開を披露した作品モチーフにしてこの怪人ですか…




タロウ。

嘘を吐けないと言っていたけれど、はるかも指摘したように嘘も方便と言う言葉だってあるわけで。

今回、嘘を真にしてみせたきららや、嘘の美しさを説いてくれたソノイを受けて何か変わるかもしれない……


と思っていた矢先に、まさかのソノイとの決着回である。

なんか「最期」とかいう煽りもあるし。


こうやって見ると、タロウに親身になってくれる人って現状ソノイしかいないんだよね

(お供たちも決して悪いわけじゃないんだけど、寄り添うというよりは指摘しているという感じで、タロウの考えを聞いてくれる人がいない)

今後の為にもソノイには散ってほしくないんだけどな…どうかな……

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