10話 オニがみたにじ
- _ ぬぺ
- 2022年5月8日
- 読了時間: 4分
そもそもがランダムに寄せ集められたチームである。
じゃあ、別に今のメンツ固定じゃなくても良くない??
絶対にこの戦隊じゃないとできない展開が来た。いやはや、斬新で面白かった……
今回もメインは鬼頭はるか。
前回のお供としての働きが功を奏し、キビポイントが大分溜まったはるかちゃん。
ここでようやく気付いたけれど、キビ団子もキビポイントも本質は同じなのかもしれない。
どちらも、「タロウのために頑張ったこと」が力/ポイントとなるわけで。
ポイントが溜まったから、何でも願いが叶う。
今思えば、ドンブラのバックアップ組、圧倒的に発言が足りてない一方で発言内容はどれも誠実というか、嘘は一つも言ってないしきちんと実行もしてくれる。
こっちが聞かなきゃ教えてくれないことも多いけど。
というわけで、自分の不幸をリセットしたはるか。
新作:失恋ヒーローは大ヒットし、日本マンガアワードを受賞。
友達からも慕われ、素敵な彼氏もいる。
その男はやめとけ……
とはいえ、心ここにあらずなはるか。
そこに接触してきたのが前田真利菜。はるかの穴を埋めた、2人目のオニシスター。
彼女はカメラマンとして働いていた。虹をモチーフにする写真家であり、同じく虹をとっていた父の後を追いかけていた。
しかし、ドンブラザーズになって、盗作というあらぬ疑いをかけられる。
今はカメラを持つだけで手が震えるありさま。
東映公式によれば、演じる片田陽依さんはドンブラの最終オーディションに残っていたという方。何役かまでは書かれてないけど、タイミング的にははるか・ソノザ・みほ/夏美の誰かではなかろうか。
そんな彼女が2人目になるという展開も、偶然とはいえ皮肉っぽい感じがする。一歩運命が違っていたら、別のメンバーの、別の空気感になってたかもしれない。
しかも、演者の雰囲気によってキャラの性格や展開が変わることもしばしばある特撮の世界である。今回の内容がリアルに起きたっておかしくない。
今回の展開はそういうメタ視点でも面白かった
真利菜と接触して、今のドンブラザーズに会うはるか。
真利菜は今、喫茶どんぶらではるかに代わってバイトをしており、
真一の家の掃除をしたり、タロウのお弁当を作ってあげたりしている。
紹介はされなかったものの、つよし・翼とも面識があり、世話を焼いている様子。
その甲斐あってか、タロウをはじめとした仲間たちの言動も柔らかいし、戦隊としてのチームワークもしっかりしている。
随分前にネットの書き込みで、乙女ゲームのヒロインはルート(≒攻略対象)によって性格が変わる、接する相手から受ける影響は大きい、みたいなことを言ってる人を見かけたことがあるのだけれど、それに近しいものを感じた。
タロウの事をやや雑に扱うはるかだからこそ、タロウの応え方もやや雑だったのかもしれない。
特にタロウの場合、人との接し方を正しく理解できていなさそうだから…
戦闘中に真利菜の手が震えていることに気が付いたはるか。
今でもカメラを握っている、写真家を諦めきれていない
それに気づいた彼女は葛藤する。
自分が抜けたせいで彼女に辛い思いをさせているのではないか、
でもそれって本当に自分のせい?と悶々とするはるか。
正直に言うと、彼女のせいではないと思う。
全部なかったことにできたのは既存のシステムを正しく利用して彼女が勝ち取った権利だし、後任の存在も彼女がどうこうしたわけではない
何よりも、全部を失ってもなお諦めずに漫画を描いたり、学校に通ったりしていた分、多少報われてもいいと思うんだ
それでもなお自分の行動を振り返り、最終的に再び今の地位を投げ捨てることにした彼女はすごいよ。強い人とか、そんなレベルじゃない。
無事に戻ってきたはるか。
またも虚無から生えてきたロボタロウに変身し、棍棒を振り回してバトル。
撃破後の日常は、友人からも「盗作」と馬鹿にされる毎日だけれど、虹を眺める彼女の顔が清々しくて、本人がそれでいいならいいのかな、と思ってしまった
ところで。
後任が登場する回があるのなら、どこかで前任が登場する回があるのかも。
そんな回が無くても、あの世界のどこかでは、輝かしい日常に戻れて安堵している元オニシスターがいるのかもしれない。
ロボタロウ。
全員異なる強化形態というのはかなり珍しい気がする。
戦隊の強化って、赤や追加が優遇されている(ゼンカイタイプ)、みんな同じ(ゲキレンタイプ)、1つしかなくてみんなで使いまわす(シンケンタイプ)が多い気がしているので…。
あそこまで異なる色をだせるのもドンブラらしさだと思う。
獣人(じゅうと)。
脳人の敵であり、ゆくゆくは脳人も人間も脅かす存在。封印されていたはずなのに出てきたらしい。
現状、被害は観光バスに乗っていた41名。
世間的には行方不明として報道されているが、実際は全員生きている。
狭山元刑事もその1人。普通に町のラーメン屋さんにいました。
が、ぼんやりとしていたかと思えば、
急に暴れ狂い、とがった牙をもち、肉ばかり見境なく食べながら妨害してくる相手を襲う。
所謂吸血鬼やゾンビ的な、伝染する何かを持っているのかな…?
次回:頑張れ、(比較的)マトモ要員の翼くん。
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