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10話 もっとボロボロ

  • 執筆者の写真: _ ぬぺ
    _ ぬぺ
  • 2022年12月19日
  • 読了時間: 4分

何がどうなろうが現実は現実なんで、という非情さを感じる





まずはアキ。

病院で目を覚まし、デンジから4課に残っているのは自分たち+コベニのみと聞かされる。

(厳密には円さんがいるけれど彼は公安を辞めてしまったので事実上これで全員)


デンジから話を聞かされた時には平静を装っていたものの、いつも通りたばこを吸おうとした瞬間に姫野を思い出す。そりゃそうだよね。

姫野先輩としては、ちゃんと泣いてくれたのは嬉しいのだろうけど。



1人でベッドの上で泣く彼のもとに現れたのは京都からやってきていた2人。

どうやら東京で指導係をやることになったらしい。マキマさんに対して「とっとと帰るんで(意訳)」と言っていたけれど、効果は無かったらしい。


とりあえずアキの現状ですが、

  • キツネは前回酷使してしまったため相手から契約破棄されている状態。

  • 呪いの悪魔曰く、寿命は残り2年

  • 今のままでは戦力にならない

とのこと。

ゴリゴリにアキの精神を追い詰めていく設定である。



この先どうするかと聞かれたものの、デビルハンターを続けると躊躇いなく即答。

戦力不足を補うために、アキは新たな悪魔と契約しに行くことになる。


公安が捕獲している中でアキにあてがわれたのは「未来の悪魔」。

他に契約している人たちは寿命の半分・五感の半分近くを引き換えに契約してるという代物である。



アキの背中を押したのはもうひとつ。

姫野の妹が届けてくれた、姫野本人が妹に宛てて書いた手紙。

近況報告や両親を慮る文と共に綴られていたのは、「アキにはこの仕事を辞めさせたい」という内容。

「本気で言っているのに軽く流される」みたいな文面と、丸っこいけど丁寧な字が彼女らしい。

そして下手に姫野先輩に文面読み上げさせないのが好きです。




デンジくんですが、アキの泣き声を聞いて、「自分は人の死に直面しても泣けないこと」「では誰なら泣けるのか」を冷静に考えていました。


結論としては「仲間では泣けない。マキマさんはちょっと凹むかも」。

この辺の分析とか見てると、デンジくんは決して馬鹿じゃないんだよな。

ただ本来幼少期に得るべき経験が徹底的にできていないまま大人になってしまった結果、出力や結論がバグりがちって感じ。


多分姫野さんの件で泣けないのは、彼が「親しい人を亡くす」という経験が初めてで、あまりピンと来てないからだと思う。

特に今回みたいに、「亡くなった人に想いを馳せる」こと自体が初めてなんじゃないの?




さてその後、デンジとパワーは。

マキマに連れられて公安の墓地へと向かっていた。


戦力が圧倒的に減少した4課。さらに狙われているデンジは公式のデビルハンターとしての歴が浅く、まだまだ強いとは言い難い。

そこで、最強のデビルハンターに徹底的に鍛えてもらおうというのである。



その先生の名は岸辺。

姫野の師匠。好きなものは酒と女と悪魔を殺すこと。片腕の力だけで成人男性の首の骨を折ることができる怪力の持ち主。そして死者を弔う場である墓地で部下を殺しまくれるくらいには人間として壊れている人。

なおcvは津田健次郎さんです。なんでこんなにくたびれた大人の声が似合うんでしょうか。


最初に3つの問を2人に問いかけた岸辺。


Q1.仲間が死んでどう思ったか

A1.特に感慨無し


Q2.敵に復讐したいか

A2.復讐は暗いので嫌い


Q3.悪魔と人間、どちらの味方か

A3.面倒見てくれる方/勝ってる方


岸辺的に、きっとアキは不合格なんだろうな、と思いつつ。

少なくとも倫理観の欠片もない回答をした2人は100点の答えを叩き出したらしい。



岸辺の訓練は単純。

最強のデビルハンターである彼を倒せるようになること。

デンジもパワーも事実上の不死身なので何度殺そうが構わない。


初日は20回以上2人が殺されて終了。なんならデンジくんは精神も若干やられています。叩いたら直ったけど。昭和の家電じゃないんだから。


訓練は序盤しか描写が無かったものの、岸辺は2人それぞれの長所と短所を伝えつつ訓練しているみたい。やってることはめちゃくちゃだしアルコール常備してる大人って怖いなー、という感じだが、ちゃんと教えるべきことは教える、という覚悟も同時に感じる。

不思議な人です。




さて、岸辺にコテンパンにやられた2人は作戦を立てることにした。

頭脳戦に切り替えるそうだ。

なんだろう、急に不安になってきた。


帰り道に「急に頭良くなってきたかも」とかなんとか言い、

翌日には2人とも眼鏡を装着してスタンバイ。

こちらの不安はマックスである。


迎えに来た岸辺を急襲する2人。

のぞき穴からの攻撃、あらかじめ配置して置いた血液入りペットボトルを利用した頭上攻撃に、デンジの死角からの攻撃。


結果から言えば惨敗ですが、思ったよりもきちんとした作戦で感心してしまった。

岸辺からの指摘通り、相手の動きが読めていない・パワーが第二陣に耐えられないといった詰めの甘さはありますが、直前までの不安は少なくとも消えました。




さて、残すところ2話となった今作。

……大丈夫なん?

おそらく2話かけてデンジ・パワーの特訓、アキの契約をやるんだろうなと思っているのですが、今からだ!ってところで終わりません?

原作との関係上仕方ない部分もあるだろうとはいえ、「俺たちの戦いはここからだ!」エンドにならないかだけ心配しております。

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