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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

6話 デンジを殺せ

ドストレートなタイトルね、と思ったらそのまんまの内容だった

6話のボリュームではない




まずは状況整理から。

ホテル8階に閉じ込められた一行。

個室に入っても窓の外は別の個室、階段を上っても降りても、天井裏を上がっても、何をしても8階からは抜け出せない。

さらに時計も止まっている=時間が止まっていることが判明。

完全に外界から切り離され、救援もまず来ない状況。

水と電気は使えるが、食べ物は宿泊客が残していったリュックの中身のみ。



というわけで唐突に極限状態に放り込まれました。

デンジはふかふかベッドを堪能。(そもそもベッドにもぐりこむのが早すぎるの流石に笑った)

コベニは半狂乱になったため気絶させられ、

荒井は恐怖でガクブル状態。

アキはひたすら悪魔を捜索しているものの銃の悪魔の反応も無くなってしまい完全に手探り。

パワーちゃんはノーベル賞を考え始めて通常運転。

姫野さんはタバコを吸いながら半狂乱の2人の見張り。


年上組がある程度冷静なのは救いかな。

それにしても眉一つ動かさないのは…今までどれだけの修羅場を潜り抜けてきたんだろうか。




さて、姫野さんのたばこきっかけに回想タイム。

デンジによると、たばこの銘柄はアキと姫野でおそろいらしい。


理由は、姫野がアキにたばこを勧めた張本人だから。

戦死したバディの恋人に殴られた姫野を見かねて、恋人にこっそりとガムを付けるというささやかな復讐をしたアキ。

その後一緒に行った中華屋で、姫野は頭のネジがぶっ飛んでいるやつは生き残る、と言いながらアキにたばこを1本渡す。

アキ本人は全く喫煙者になるつもりはなかったらしいが、まあこれが中毒と言うやつなのでしょう。


「頭のネジが飛んでる」という点に関しては、極限状態で何一つテンションの変わらない姫野自身がそうだと思うんだけどね。



それにしても、アキの初喫煙シーンでも思ったが、よくこのご時世に喫煙キャラ出せたわね。

しかも明確に味方サイドのキャラで。

フィクションの中で出てくるたばこって、雰囲気の演出、キャラ付け、今回の「間接キス」ネタみたいなちょっとした小道具としての作用とか結構いろいろ使えて好きなんですよね。

本物だと苦手なんだけど。




さて、現実に戻って。

アキは悪魔を発見。先ほどパワーが倒したはずのやつがデカく&気持ち悪くなって帰ってきました。やったね(白目)


攻撃はまともに効かない、どんどん肥大化する、ホテルは傾き始めるともうやりたい放題。

さらに本人たちの弁によれば本体はここにはいないし、自分たちを倒すことは不可能とのこと。


アキが日本刀を持っているものの、使えば彼の寿命が縮むらしいので姫野は意地でも使わせない。


悪魔の正体は「永遠の悪魔」。「永遠」というワードで空間的・時間的な永遠2つを組み合わせてきたのは流石としか言いようがない。圧倒的絶望。知ってる?これまだ6話よ??



さらに悪魔は「契約」を持ち出す。

悪魔と人間における「契約」とはかなり強固なものであり、破れば即死亡というもの。あお魔人は契約不可です。


契約内容は「デンジを殺すこと」。

デンジの命と引き換えに出してやると。

勿論年長者二人は拒否。当然パワーちゃんは全然OK、寧ろノリノリ。こら。


問題は半狂乱となった2人である。

躊躇いなくデンジを差し出しに来た。しかもコベニはどこからか包丁を持ち出して装備。こういう閉じ込められもののセオリーだよね。欲しいものに限って無いのに、合ってほしくないものに限ってある。



結局、理性を本能があっという間に上回ったコベニ・荒井の2人。

デンジに明確に飛び掛かるが、それを制したのはアキ。


少しでも銃の悪魔に対抗できる強さとメンタルを持った人間は、例え自分が犠牲になってでも生かしてやりたいと。

非常に遠回しな言い方ですがデンジのことはきちんと認めているうえ、さらに遠回しに「この程度で混乱しているお前ら2人に資格なし」と告げるアキくんよ……



さて、バディが瀕死の状態で一番狼狽えたのは勿論姫野だった。

アキから流れた血に反射して顔が映る演出がとても良い。

今まで余裕ぶっていたのが嘘みたいにコベニと同じくらいに混乱しはじめる姫野。

糸がぷっつん、って切れた音が聞こえたような感じ。




アキは重傷、パワーは治療で手が塞がっていて、

残る3人は使い物にならない。


ということでデンジが出ます。

この短時間で、「悪魔にも痛覚がある」「悪魔の要求は自分を殺させること」といったポイントから、「悪魔は自分を恐れているため先にデンジを処理したいだけ。殴れば痛がってくれるだろうからひたすらダメージ与えて自死させる」という結論に到達。

相手のこと妙によく見てるし、おそらくアキが言っていた「悪魔にとってデンジがいなくなるのは都合が良いはず」という推測も汲んでいる。

やりかたが少々野蛮ですが、きちんと相手の弱点を見抜いたうえでの行動指針を一瞬で組み立てられるのはなかなか。

自己流とは言え今までいろんな悪魔を相手にしてきたことが窺える。



というわけで次回はチェンソーマンが三度登場。戦闘作画楽しみ!





ラストにもう一つ。

コベニちゃん。私がかなり苦手なタイプなのですが(自己肯定感激低、感情的で泣くから他の人の手を煩わせる、感情が先に立ちすぎて取返しの付かないことをする、自分の失敗を他人になすりつけるなど。極限状態にあったことを加味しても苦手なものは苦手…)

今回苦手度が加速したのは間違いなく中の人のおかげ。

どこかで聞いたことあるなーと思ったらFGOのゴッホちゃんでしたか。あのお声を聴いたときにも「世の中こんなにトチ狂った声出せる人がいるんだ…」ってびっくりしたし気になるようになった方なのですが、今回のコベニちゃん本当に最高でした。あんな汚い泣き方できるんだね、人間って…。

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