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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

45話

一般にツバキの木は神意の現れるものと信じられ、神聖な木として崇められている。
庶民の間では、今日まで屋敷にツバキを植えるのは不吉なこととして忌まれがちである。そのいわれについては、人の首が落ちるように花が散るからだというが、かならずしも確かなこととはいえない。
"ツバキ", 日本大百科全書(ニッポニカ)



【あらすじ】

また1人、脱落した。

その事は、佐野が行方不明になったという新聞記事によって、ライダーたちの知る所となる。


優衣に起きた体の変化。

暴走が止まらない東條。

さらに一般人枠も動き出す。


残り5話だもんね、そうだよね。




【オレジャーナル】

差し押さえられました(唐突)。

オフィスの家賃滞納に加え、先日の怪物記事で炎上して読者も離れてしまった。結果、オフィスが差し押さえられて例のビルにいられなくなったらしい。


行き場を失った社員たちはそれぞれ離散……などするはずもなく。

それぞれがそれぞれにできることをやっていた。


令子さんは単独で取材を重ねているところ。

島田さんが彼女に全幅の信頼を置いているのがとても良い。


島田さん・めぐみさんは現在最重要人物とみなされている北岡事務所へ潜伏……というかガッツリ接触。

北岡の机の目の前に2つデスクを並べ、「秘書」を名乗って向かい合う。

ゲッソリしている北岡さん。あの吾郎ちゃんすら客にコーヒーを淹れず、追い返しましょうか?と言い出す。

結局2人は彼女たちを「クリスマスの飾り」として扱うことにしたらしい。動き回ってこっちの事を嗅ぎまわってくる面倒な飾りだけどね。

事務所の本来の住人2人の胃が心配だ。


そして大久保編集長は大量の荷物を抱えて花鶏へ。

テーブルを1つ陣取りました。「俺とパソコンが1台ありゃ、いつだってどこだってそこがオレジャーナルだ」という台詞がものすごくかっこいい。会社としては大ピンチなのに、不敵な笑みを浮かべているのも、自分のやっていることをまっすぐ貫き通そうとしていることも、部下たちに全幅の信頼を置いていることも。「個人経営のカフェの1席を勝手にオフィスにしている」というただ1点を除いては。


そんな編集長に対してかなりお怒りなのはおばさん。

仕方ない、イケメンの若い男子じゃなかったからね。

まあ編集長も編集長で紅茶専門店でコーヒーを注文した挙句、「何でもいいっすよ色がついてりゃ」と爆弾発言ぶちかましてますから……。




【東條悟】

英雄になりたいがために人を手にかける男。

現在大学にも行っておらず、家にも帰っていないとのこと。なお調べ上げたのは蓮。お巡りさんこいつです、こいつがストーカーです。


前回インペラーに手をかけてまたひとつ英雄に近付いたと思っている彼が次に選んだ対戦相手は……なんと浅倉。


おバカ!!!!!

レベル5の人が10に上がったからって調子に乗るんじゃないよ。対王蛇戦の適性レベルは80じゃい。

なんならレベルアップも気のせいだかんな。



何はともあれ、警察に追われていた浅倉からすれば車で現れた東條は救世主。そんなわけで東條カーで逃走。

リクライニングシートをしっかり倒したあとにパトカーとすれ違う描写、良い。



もちろん東條が戦闘を仕掛けた理由は、

「僕、前より強くなってるんじゃないかな」

「また一人倒してみたから。知ってるよね? 仮面ライダーインペラー。だからちょっと、君で試してみたいかなって思って。」

意味ありげに彼を見る浅倉。多分、ヤバい奴らはヤバい奴ら同士通じ合う。


「……インペラーを殺ったのは俺だぜ」

浅倉、真実を伝える。自分がトドメを刺したと食い下がる東條だが、最期は見たのかと聞く浅倉にまともに言い返すこともできない。数分前までの得意げな様子はどこに行ったのやら。

多分こうすれば東條の足元が崩れるっていうのはなんとなく浅倉も察していたんじゃないかな。

このシーン見ていてふと思ったんだけど、東條は多分プラシーボ効果めちゃくちゃ効くタイプでしょ。龍騎の登場人物の中なら2番目に効くと思う。1番はもちろん我らが真司くんです。


「そんな、そんなはずない! 彼は、僕が倒さなきゃいけない人だったんだから! 僕は……英雄になるために!」



ショックを受けた東條はその後ミラーワールドへ。

モンスターの相手をしていた北岡に突撃する。


「ねえ、聞きたいんだけど。やっぱりトドメ刺さないと、倒したことにならないのかな」

まさかの「倒す」定義を捻じ曲げようとしに来た。


「香川先生なら教えてくれるんだろうけど、もう倒しちゃったし。佐野くんを倒したのは、僕でなきゃいけないはずなんだ。僕が、英雄になるためには!」

自分が殺めた人に対してあまりにも淡泊。本当に何を考えているか分からない。真司も言っていたけれど、単純に罪の重さなら余裕で勝っている浅倉の方がまだ理解の範疇にいる。


「なんかさ、お前とか浅倉見てると、この戦いに勝ち残ったやつは最強かもしれないけど、最悪って気がするよ」

まあでも……やべーやつ2人を葬れたなら社会的には良いのかもしれない……?




【神崎優衣】

消失が進行しているヒロイン。1か月後には20歳の誕生日を迎えるという。

消失に最初に気が付いたのは真司。しかし次の瞬間には普通だったため気のせいかな、で済ませてしまう。

この時、優衣が“ガラスの向こう側”にいて気が付けなかったという演出が細かくて好きです。


今までは普通に過ごしていたものの、一人で外にいる時に症状が悪化。蓮にヘルプの電話を入れる。

慌てて駆けつけた蓮とついてきた真司はひとまず彼女を近くのスタジアムの客席へ。

消えそうな優衣を思わず抱き起したり、とりあえず上着をかけてみたり、コーヒーを持ってきてくれたりする2人が優しい。



優衣が逃げ込んだ地下通路にあった鏡の中にいたのは幼少期(クレジットによると12年前なので、7歳?)の自分。

「きえちゃうよ。20回目のたん生日が来たら、きえちゃうよ」


しかも彼女は最近、おかしなことをよく思い出すとこぼす。

小さい頃からよく家族4人で出かけていて、楽しかったことは間違いない。しかし、最近思い出すのは兄と2人きりで絵を描いていた思い出。しかもミラーモンスターの絵を。


この話を聞いた蓮は、今まで何度か会っていた士郎の発言を繋ぎ合わせ、「士郎がライダーバトルを展開する目的は、優衣をこの世界に留めておくため」と結論付ける。


現状分かっているところから整理すると、

  1. 神崎兄妹、両親と共に屋敷に住む。モンスターの絵を描く。

  2. 屋敷で事件発生、両親死亡、兄妹離別

  3. 何らかの要因で優衣の消失が確定、士郎の知る所となる

  4. 士郎渡米、大学で研究を行うが死亡

  5. 士郎帰国、清明院大学で研究を行う

  6. 実験開始。恵里が犠牲になる。この頃にはライダーバトル開始

  7. 「龍騎」本編開始

で合ってる?大丈夫? 正直3は時系列があっているかどうか分からんが。


逆に今気になるところは、

  • 優衣が消えそうになっているそもそもの要因

  • ライダーバトルを維持するのが目的なのか、勝者を出すのが目的なのか

  • ミラーワールド成立の経緯

  • 回想で度々出てくる、屋敷内で泣き叫ぶ優衣の事件の顛末(この事件が優衣が消えかかった原因と関係していると予想中)

  • オーディンの正体

  • 士郎の生死(死に一票)

くらいでしょうか。

もうヒント実は出ている気がするのかもしれないけど私には分からない。



一旦は消失が収まった優衣でしたが、2人がミラーワールドに移動した隙に再び発症。

恐怖のあまり、2人の発言を忘れてスタジアムの外へと歩きだしてしまう。


帰って来た2人が慌てて優衣を探しだした時瞬間、優衣は気絶。目の前には明らかにこのスピードと距離ではもう止まれないトラック。


大惨事になるギリギリで止めたのは、どこからともなく現れたオーディン。

軽く手を払ってトラックを跳ね飛ばす。流石に一部しか映っていませんが明らかにお亡くなりになっている運転手さん。それを全く意に介さない士郎。

まじで 妹>>>>>|超えられない壁|>>>>>森羅万象 だな兄ちゃん。そこまでブレないと一周回ってかっこいいよ。褒めてないよ。


その兄は、倒れた優衣に近寄って手を伸ばす。

「優衣、心配するな。お前は絶対に消えない」


手を離すと消失は落ち着く。

そして士郎は煙のように消えたのでした。



そしてミラーワールドでは。

本日ライダーたちの相手をしたモンスター:シアゴーストが大量に発生中。モチーフはヤゴだそうです。

肉食性で,特にトンボ・ヤンマ類では大きな捕獲仮面(下唇)が発達する.
"水蠆(やご)", 岩波 生物学辞典 第5版

嫌な予感しかしないな~~~!!!!!




【以下雑記】

🐉移転したオレジャーナル。スケジュール的にそろそろセット建て替えの時期っていうのと、この先の事を考えて一番真相に近いところにいる2グループを一緒に置いておきたいっていうのがあるんだろうなという気がする。

もう少しさりげなくできんかったん?という気はしますが、まあ仕方ないよね、残っている尺も多くはないんだし……。


🐉どうでもいいですが、幼少期優衣ちゃんの発言は小学2年生までに学習する漢字しか使ってません。本当にどうでもいい話。


🐉冒頭で引いたのは椿の説明。ナイトの戦闘シーンでモノクロの世界に赤い椿が綺麗に咲いていたのが印象的だったので。椿が不吉な話は知っていましたが、それって主に庶民の間で言われてたわけで、貴族の間では神様の宿る植物って認識だったらしい。命を削る13人を雲の上から眺める士郎っぽいなーって。


🐉今回の舞台の一部はスタジアム。バトルロワイヤル思い出した。これ、龍騎完走済みの方は映画館でちょっと懐かしくなったのでは。




次回:「英雄」の行く末は

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