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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

31話

常人には分からない思考:前編




【あらすじ】

事件が起きたのはフェリーの上。

乗客・乗員のほぼ全員が忽然と消えた。生き残ったのは数名の乗組員と一人の女の子のみ。

女の子はなにやら「3匹の化け物を見た」と口走っていたという。



人を襲う3匹の化け物。

真司が思い当たったのは、モンスターを3匹手中に収める浅倉威。

彼は蓮とも連絡を取り、マスコミの一員としてフェリーに乗り込むこととなる。


前々話では無実の結婚願望のある男を疑って(間接的に)彼の部屋を荒らし、

前話ではめぐみの嘘を疑わずに信じ込んでカオスを引き起こした真司くんをあっさり信じる蓮である。

蓮も大概お人よしなのか、それとも圧倒的に浅倉が信用ないのか。

……多分どっちも。



船内にて。

今回は事件が起きた状況を確かめるための出航であり、客も全員マスコミ。

そこに自ら志願して来たのは、唯一の生き残りである少女:浜崎実加

何やら目的があって参加したという彼女。



さて、いざ出航。

最初は普通のクルージングだったものの、やはり前回と同じように忽然と船員が姿を消す。


そんな中、チラリと見えた人影は──




【浅倉威】

大変ご無沙汰しておりました!!畳みかけるコメディのせいでしばらくハブられていた男が帰ってきました。

久しぶりの登場、もっと久しぶりの明るいシーンでの活躍。

大変素直に今回の彼の第一印象を述べると「イケメンがいる!!!!!(IQ3)」でした。彼のやさぐれムードのせいで隠れてるけどこの人びっくりするくらい爽やかなイケメンですよね……。今回柄でもなく女の子に軽く笑いかけるシーン、不覚にもきゅんとしてしまったわよ。自分に愕然としたよね。



彼の目下の悩みの種は、お供3匹の空腹。

最近満足にモンスターを食っていないこともあり、そろそろ限界。3匹揃って主を狙いだすレベルのすきっ腹を抱えている様子。そろそろ何とかしなくてはならない。



こっそりとフェリーに乗船。ボイラー室かどこかに隠れていた感じかね?

出航して少し経った後に本格的に行動を開始。船内をうろついているところを船員に発見され、実加に同行していた刑事のもとへと連絡が行くことになる。


これに反応したのが実加。

看護師さんの制止を押し切って、フェリーの中を走り回る。



探し相手は浅倉。彼女が今回、恐怖を乗り越えてでもフェリーに乗り込みたかった理由。

同時に合流した真司・蓮は慌てて実加を止める。


そこに現れたのはバズスティンガーなるミラーモンスターが3体。順にホーネット(スズメバチ)・ワスプ(アシナガバチ)・ビー(ミツバチ)というそうな。蜂モチーフか、なるほど🐝

ここで蓮も真司も気づく。「3匹の化け物」がここにもいると。

しかもこの後の戦闘シーンを見るに、今回に関しては本当に浅倉は無実。まだお供たちはすきっ腹を抱えているみたいだし、それゆえに戦闘面でも焦りが見えているし。



そして実加が浅倉を追いかけている理由だが。

彼女はどうやら浅倉に守ってもらえたおかげで生き残ったらしい。

もちろん相手は血も涙もない凶悪犯なので、彼女を浅倉から引きはがそうとする真司・蓮だが、肝心の実加は浅倉に恩を感じているどころか懐いていると言っても良い素振りを見せる。浅倉が女子中学生に袖掴まれてる図、何をどう間違ったの?という感想の方が先に出てくるよね。


正直ここは、浅倉的にはモンスターを食わせたかっただけだったのが結果的に実加を庇うことになりました、とかいう展開だと思っていたのよ。でも実加の回想で明らかに実加と浅倉が対話しているシーンがあるわけで。これはもう分からん。


なおコメント欄の話を信じるならば、今回は浅倉に対してPTAか何かから苦情が入ったために設けられた回だそうな。それを聞いてこの突拍子もない展開にちょっぴり納得。同時に上手いこと理由付けしてくれよ……?というドキドキの方が勝っているのが正直な今の気持ちです。



浅倉は警察に見つかる可能性が出たため自ら海にダイブして逃亡。やっぱ思い切りが違うわ。


ということで今回の顛末は次回に続く。

浅倉の本当の狙いが何かってとこだろうな……。でも狂人の考え方なんてこっちには分からないからな。




【オレジャーナル】

改めて。新人のめぐみさんが加入して賑やかになった会社。

編集長は社内に新しい風を吹かせたかったらしい。


めぐみはと言うと、本来はジャーナリストになりたかったものの、大学で入るべき学科を間違えたため秘書になったそうな。どうして。

浅倉とは別のベクトルでの狂人が増えたな。



ノリノリでお仕事を始めためぐみ。

菜々子のノートパソコン:ホワイトミルキーに勝手に「ごさく」と名付け、ご丁寧にお名前シールまでぺたり。

(というかAppleさんって2002年の時点でこんな薄いノーパソ作ってたんですね。菜々子さんその辺目聡そうだし、奮発して最新機器買ってそう、というのを抜きにしてもすごいな…)

途中で何をやらかしたか動かなくなったごさく君には、お婆ちゃんの知恵袋「叩けば直る」を実践。出勤初日からもう菜々子さんと大喧嘩である。


社内に吹いた風は嵐になったのであった。

編集長以外みんな予想できていたことである。



比較的常識人の令子さんは、何やら取材で3日程会社を離れるとのこと。

行き先をはぐらかして出て行きました。独自に浅倉追ってるとか、そんなとこだろうと思ってるんだけど……。

令子さんの寿命がぐんぐん縮んでいるきがするのは気のせいでしょうか。




次回:事件後編と正体ばれの予感

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