30話
- _ ぬぺ
- 2022年12月1日
- 読了時間: 7分
龍騎戦隊ドンブラザーズだろもうこれ
【あらすじ】
前回の早とちりを謝罪する真司。
持ってきたお詫びの饅頭が微妙に安っぽいうえに渡し方が雑なのが大変真司くんしててよいです。
捨てておけと言う北岡と、ポケットに1個忍ばせる吾郎ちゃんも良い。
そこにやってきたのは1人の男。
彼は同業者の弁護士。あろうことか北岡を訴えるという。
あの有名な北岡を訴えるとのことで既に涙目のおじさんには同情する。出番これで終わりだけど。
彼の依頼人は浅野めぐみ。
北岡の元依頼人にして、彼の元秘書。
訴える理由は婚約不履行。
まさかまさかの展開に戸惑う真司と吾郎、そして混乱する北岡。
まずは真司が自らめぐみのもとへ。
彼女は現在、軽トラを改造したラーメン屋台を経営していた。
めぐみ曰く。
当時北岡の秘書を務めていた彼女は北岡に告白された。まだまだ駆け出しで貧乏だった北岡は、指輪は買ってやれないが、と言いながら海辺で食べていた焼き鳥?を左手の薬指に嵌めてくれたという。
……?????
それを聞いた真司は感涙。
そして同時に北岡への怒りを燃やす。こんな理不尽なことがあって良いはずがないと。
正義の暴走というのはこうやって起きるのである。
北岡のもとに舞い戻った真司は彼を叱咤する。
なんでめぐみを信じるかという質問に対する答えは「目を見れば分かる」。
じゃあ、と言われて北岡の目を見た真司は…
…どうやらわかんなくなっちゃったみたいです。
本当に面白いよね真司くんって。
というわけで、今度は冷静な蓮、女性の令子を連れて再びめぐみのもとへ。
めぐみは語る。
北岡からのプロポーズは一度ではなかったと。
何度も愛の言葉をささやいてくれたし、結婚指輪にラーメンの卵をくれたりもしたという。
どうしよう、龍騎の話を真面目にしているだけなのにすごいトンチキな文章が出来上がってしまった。何これ。
ちなみにこのシーンはイケメン1号・2号ライダーが無意味に上裸になってくれます!サービスシーンだぜやったね!!
しかし画が夏の演出で見辛いカットと引きのカットしか無いのである。ニチアサ的配慮???
めぐみの話を聞いた蓮と令子。
蓮は完全に北岡をからかう材料としてとらえました。真司くんのお金でお祝いを包み、北岡を煽り散らかして帰宅。のし袋が無駄に豪華なのも煽りポイント高い。珍しく見せる笑顔が活き活きしていてめちゃくちゃ笑った。
そして恐ろしいことに冷静に物事を判断できるのが彼だけです。
令子もめぐみ派になり、北岡のゴシップ記事を制作。
急に低俗になってしまったオレジャーナルに頭を抱える編集長。
「誰かもう一人雇おうかな、社員」
菜々子さんが立候補しましたがそちらは拒否。
確かに菜々子さんが増えたら収拾がつかない。あと彼女、あんまり取材には向いてないと思う。
これは新キャラの伏線?と思ってたけど、まあコメディ回だし深く考えたら負けだよねと思ってたんだけど。
こんな早く伏線回収されるとは思わなかったよね!!
一方比較的冷静な吾郎。
まずは秘書時代のめぐみの話を北岡本人から聞き出す。
今の事務所に移転する前に、彼女を雇っていた北岡。
当時の事務所、狭くてごみごみしているし、北岡の靴下に穴が開いているしなの凝ってて好きよ。
そこでのめぐみ。
お茶を持ってこいと言うと茶葉を持ってくる。
車を運転させると車内に紛れ込んだハエに気を取られてめちゃくちゃな運転をかまし、窓ガラスにとまっているハエを見つけた瞬間に(なぜか車内にあった)ダンベルでフロントガラスごと叩き潰す。(この後の哀愁漂う北岡先生の顔が最高)
昼食に原材料が謎過ぎるスパゲッティを錬成し、北岡に持っていくもずっこける。スパゲッティを頭の上から被っている彼を完全に無視して自分は擦り傷に唾を塗って救急箱を探しに行く。
はちゃめちゃのめちゃくちゃである。
この破天荒を「そそっかしい」と形容する北岡さんの優しさに泣きそうです。
そんな彼女だったからこそ北岡は解雇したわけです。
じゃあ、なんで雇ったのか。
そう訊ねる吾郎に、北岡は口を開く。
夜。
吾郎は自らめぐみに会いに行く。
●「北岡先生の秘書の、由良吾郎です」
🍜「前の秘書の、浅野めぐみよ」
ということで仁義なき戦いの幕開け。
勝負の内容は、「いかに自分が北岡をよく知っているか」。
ということでイケメン北岡さんの顔面を拝む謎の時間を挟みつつ一問一答に行ってみましょう!
Q.好きな食べ物は?
A.贅沢な食べ物ならなんでも
Q.子供の頃のあだ名は?
A.友達がいなかったためそんなものは無い
Q.密かな趣味は?
A.言えない
Q.好きな言葉は?
A.濡れ手に粟
勝者:浅野めぐみ。
がっくりと膝をつく吾郎。
既視感の正体に気づくまでにそう時間はかかりませんでしたね。
ロナデュエルじゃんかこれ!!!
なんで超ハイテンションギャグ漫画と同じことしてんだよ龍騎さんよぉ。
そこに明らかにご都合主義で現れた治安の悪いお兄さんたち。
守ろうとする吾郎を払いのけ、ハイヒールを脱ぎ捨てて男を文字通り蹴散らす。
そそっかしい彼女を雇った理由はこの一点。「強いから」であった。
男たちを倒した後に急に倒れてしまっためぐみ。
ようやく吾郎に本心を吐露する。
彼女は現在、不治の病に罹っている。
もう長くないからこそ、自分の事を想い人である北岡に自分の事を忘れてほしくなかったという。
これを北岡に伝えた吾郎。
このシーン好きなのよ。鏡を上手いこと利用して、北岡・真司・蓮が同じ画角に入るようにしたり、北岡・吾郎だけが画面に並ぶようにしたり。
22話で手塚がサバイブカード受け取るシーンも思ったんだけど、石田監督って鏡の使い方が本当にお上手。素人考えだけど、今作鏡を演出に使う以上、スタッフ・カメラが映らないようにするのって結構大変なんじゃないかと。実際に士郎のシーンで明らかにガラス一枚隔てた向こう側に立ってもらって照明で誤魔化しているシーンとかあったし。
だからこそアイテムを上手く使ってお洒落な演出を実現させている石田監督の手腕には脱帽です。トンチキな画を撮らせたらそれはもうどこまでも行ってしまう方だけど、王道な画やちょっと凝った画もさらっと入れてしまえるのが「巨匠」と東映さんから呼ばれる所以なのだろうと思ったり。
話を戻して。
北岡とめぐみが同じ境遇にあると知った吾郎。珍しく強めに、めぐみの希望であるデートを叶えてやるべきだと進言する。
結局デートに行くことにした北岡。
ミラーモンスターから彼女を守りつつ、一緒に海へ行き、ラーメンを食べる。彼女はこんな、いわゆる普通のデートがしたかったらしい。
なお次のカットではタキシードとウェディングドレス姿で手漕ぎボートの上におりました。なんか風向き変わってきたな。
そこに現れたミラーモンスター。
●「キスするときはさ、目を閉じるもんだろ?」
この歯の浮きそうな台詞とシチュエーションを耐えきれる北岡先生の面の良さである。
キスすると見せかけてカードデッキを取り出した北岡。
小声の「変身!」が可愛い。
それにしても北岡さんもまわりを慮れるようになったねえ。
信じられます?彼、昔は真司くんを欺くために秘書に死んだふり要求したりしてたんですよ?
戦いは途中で駆けつけた真司にバトンタッチしてボートに戻ってきた北岡。
その間ずっとキス待機してためぐみさん、本当に独特の人だと思う(マイルドな表現)
口の代わりにおでこにキス。
そのまま倒れるめぐみ。思わず彼女の名を叫ぶ北岡。
その頃、病院にて。
吾郎はめぐみの担当医師に話を聞いていた。
彼女の病名は「低血圧」。
拗らせるとあとあと面倒だから気を付けること、という医師の忠告を命の危機だと勘違いしたらしい。しかもあのお医者さんの話しぶりを見るに、その手のそそっかしさはこれが初めてではない。
そんな連絡を受けて完全に虚無っている北岡先生。
今回の彼、全体的に困っているカットが多くて新鮮でしたね。
その後。
土砂降りのカフェの屋外席で、傘をさしつつも蓋が全開の飲み物を飲んでいた真司・令子・北岡・吾郎。
彼らのもとにやってきたのは編集長。傍らにはあろうことかめぐみ。
なんとオレジャーナル、本当に社員を増やしました。
まさかまさかの、めぐみさんレギュラー入りである…………!!!
【以下雑記】
🐉頭からっぽにしてもなお追いつかない情報量。ドンブラとゼンカイを乗り越えた後で良かった。ギリギリ追いつけたもん。
🐉マジでレギュラー入りするんだめぐみさん。彼女のことをどれくらい知っているんだ編集長は。
次回:コメディにつきハブられていた男が帰ってきた……!
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