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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

20話

伏線に次ぐ伏線




【あらすじ】

また1人、脱落者が出た。

揺れ動く真司たち先輩ライダー。




【城戸真司】

目の前でガイが倒れたのを見た真司。


「こういうもんなんだろ?違うのか?」


「お前、何も感じないのか?あんな簡単に人の命奪って、何も?!」


当の王蛇は何も感じていない様子。寧ろようやく自分のやりたいことができると大喜び。

金属さえ溶かすベノスネーカーに対しても、「自分の楽しみを奪うなよ」くらいのノリである。


「お前、最低だ!お前だけは、絶対……」


思わず王蛇を詰る真司、売られた喧嘩は買うと言わんばかりに次のターゲットはお前だと宣言する王蛇。



後日。手塚といつものように行動を共にしている時に忠告される。

ゲーム参加者は命を懸けてでも手に入れたい何かがあるからこそ、このゲームに参加している。偶然デッキを拾って参加することになった真司にとやかく言う筋合いはない、ということである。

これ遠回しに、手塚自身にも何か目的が明確にあるって言ってるようなもんよな


「気を付けないと、お前ものせられるぞ。」

 「お前はさっき、浅倉を倒そうと思ったんじゃないか?それが神崎士郎の手だ!」



ここでこちらもようやく理解。

13人のライダーの殺し合い、というゲームならば、よーいどんでスタートできるように、最初から13人にデッキを渡しておくのが道理。

士郎が手渡しして回っている以上、ある程度時差が生まれるのは仕方ないのかな、と思っていたんですが。敢えてスタート時点をずらすことによって、ゲームが盛り上がるように、自分が望むように動かすための調整にしていると言うわけか。なるほど。


ということは、このゲームの最終目的は「最後の1人になること」。

士郎的にも、ちゃんと最後に1人残ってもらわないといけないわけで、ある程度のタイムリミットもあるっぽい…?




【北岡秀一】

北岡のもとに現れた神崎。ガイが死亡したことを改めて伝えにきました。

「これで2回目」と言っていたし、前回のシザース退場の時にも来たみたい。変なところでマメだ。そこちゃんと説明するなら浅倉くんにもうちょっとちゃんとルール教えてあげて。

(浅倉が戦闘狂だったこと、早い段階でルール説明してくれる芝浦と会えたことは幸運だよほんと)


北岡の「永遠の命」という要求には、

「遅すぎたということのないようにしろ」

 「時間が無いのは、お前だろう」


実質的な余命宣告。寿命エンドルートに行くか……




【神崎優衣】

前回久しぶりに兄と再会。彼らは自分の意志で戦っているというが、やはりこんなのは間違っていると考えて書類と向き合う。

見つけたのは1枚のフィルム。

光にかざして見ると、何やら家の写真が収められている。


……すみません、ギリギリデジタル世代なので中途半端な知識なのですが、フィルムって光に当てたらもう現像できないんじゃなかったっけ?

綺麗に現像されてたけど、プロに持っていったら多少は何とかなるものなのか、それともそもそも私が根本的に勘違いしているのか、自信が無い。

調べたんだけど、今時のお洒落なフィルムカメラのコラムしか出て来なくて、2002年当時のカメラの情報がさっぱり出てこない。


それにしても初期の平成ライダーを見ているとほんと技術革新ってすごいなって思うわ……。21世紀生まれが何言ってんだって思われそうだけど。



まあ、ともかく。

写真を不審に思って、とりあえず現像。

写っていたのは大きな洋館。窓からのぞく2人の子ども。

そして彼女の中にフラッシュバックする映像。洋館の中で遊ぶ男の子と女の子、音を立てて割れるガラス。


おそらくは彼女自身の幼少期のイメージ。

そうなると、彼女の記憶が斑なのが気になるね。明確に覚えているのは、ミラーワールドの話をしたら同級生にからかわれて、というのが一番古かったはず。となると洋館の数年後かね。



一方手塚は。おばさんに無理矢理言われて彼女を占っていた。

前回は手塚の占いも顔もこき下ろしていたのに今日はノリノリである。間違いなく理由は占いが無料だったこと。いるよねこういうおばちゃん!!

結果は「無」。何も見えない。


こっちは一度過去にネタバレを見た気がするのでうっすら確信がある。

まあアレであっていたら、多分こうなって辻褄は合うな。




【秋山蓮】

倒れるガイを見て何か思うことがあったらしい。


その後、逃亡する浅倉のもとに覆面パトカーをパクって登場。

浅倉を乗せて共に逃避行を敢行。真司からの連絡も全て無視して車を走らせる。



唖然とする真司に、手塚は告げる。


「俺が秋山なら、無理にでも浅倉と同じ側の人間になろうとする。外れかけた仮面をつけなおすにはそれしかない」


手塚、いつも他人の分析が上手なんだけど、それ以上に感じたことをアウトプットするのが上手いのよ。

程よく詩的でミステリアス、でも的を射ている。伊達に占い師やってたわけじゃないんだなと思う。



浅倉を共謀して、彼を事故死に見せかけつつミラーワールドへと避難させる。

詰る真司のことも全く意に介さず。

ミラーワールドにて王蛇・龍騎と合流して攻撃を開始。


「戦え……戦え!」


声から滲み出る「無理してますよ」感。

彼、圧倒的に戦いに向いてないんだよな。多分他人に対してはどこまでも非道になれる(というかそもそも興味がないのでなんでもできる)けど、ちょっとでも相手のことを知ってしまったらもうどうしようもないんだろうなと。




次回:伏線はまだまだ続くよ

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