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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

16話

暴れる犀




【あらすじ】

龍騎から契約カードを奪って去っていった芝浦。

復讐に燃える真司が出勤すると、そこにいたのは……仇その人であった。




【芝浦淳】

部内でのゲームが一通り終わり、次のターゲットをオレジャーナルに定めた。

まずは奈々子のパソコンをハッキング。中にあった顧客のデータを全て抜き取る。

そのデータを人質代わりにして、自分が編集長に就任。

真司に対しては、契約カードを燃やすと脅すことで無事に手綱を握ることに成功。


まず初めに自分が編集長になったことを知らしめるために写真撮影。

自分のソロに加えて部下たちを侍らせたり躍らせたりする写真を撮り、チラシに仕上げさせて町で配布。

さらに、勝手にオレジャーナルの広告料をゼロにして、プレイヤーの増加を狙う。


手段は悪質なのに、そのやり方や雰囲気に全体的にガキ臭さが漂う。

どう頑張っても大物にはなれないタイプなんだろうな、彼。



一番にぶちぎれたのは島田奈々子。


「文句があるなら、クビにしてもいいんだよ?ウチには、二流のシステムエンジニアは要らないから」


顔を真っ赤にしてフリーズした後、会社を出て花鶏へ。

すさまじい勢いで作業開始。

持ち込んだノートパソコンでおもむろにコードから起こし始める。それはもう、一心不乱に。

送信直前で熱を上げ過ぎたのか椅子から落下。優衣が代わりに送信ボタンをぽちり。

この辺のリズム感良くて嫌いじゃないわよ。



その頃、オレジャーナルで楽しそうに種明かしをしていた芝浦。

部員を相手にやっていたゲームの拡大版をやりたかったらしい。


「日本中を巻き込んでの戦闘ゲームになる」


う~ん、15年ばかり早かった。

神は呼んでいないので一旦お帰り下さい。



そこにちょうどよくやってきたのが奈々子のメール。

芝浦のソレをはるかに上回る悪質さ&ウザさのウイルスによって、芝浦のPCは無事死亡。そのままオレジャーナルを追い出される流れとなりました。

達成感溢れる笑みの島田さんが可愛い。



「残念だったな。分かったか。この世に悪のはびこった例はないんだよ!」

「忘れたか?まだこっちにはな、これがある」


封印カードを取り出した芝浦。思わず「あっ…!」と言ってしまう真司。確実に忘れてたぞこの男。



どうしようか思案する真司のもとに、蓮が合流。芝浦に戦いを持ちかける。

そこにモンスターを目撃した手塚が合流。

2人の仲裁に入るも無理だと判断し、蓮と協力して龍騎の封印カードを取り戻して真司と合流。

モンスターを倒しつつ、2人で戦いを止めに入る。


一方その頃、カードを取られたことをきっかけに態勢が崩れた芝浦は、瞬く間に蓮に追い詰められていたのであった。




【秋山蓮】

未だ迷いが消えない男。

真司のことを明らかに気にかけている言動に、流石に手塚も突っ込む。


「なぜそう悪ぶるんだ?」

 「お前は自分で思ってるほど、冷たい人間じゃない。なぜ無理をする?自分の悲しみを隠すためか?」


それにパンチで返す蓮。お前本当にそういうところだぞ。なんでここまで好き放題やってて現在ほぼヘイトが溜まっていないのか不思議で仕方がない。



その後、一人で病院の恵里に会いに行く。

改めて、自分自身を含めて全員に勝つと誓う。



自分の難のある性格も好きだと言ってくれた彼女の為にも、そこを崩さないようにし過ぎているんじゃないのかしらと思ったり。




【手塚海之】

蓮の心に踏み込んでいく占い師。


占い師って相手のことをよく見て、何を占ってほしいのか、どんな言葉をかけてほしいのか察しながらやっていくもの…という話を聞いたことがありますが、彼の察し力の高さはそこに起因するのかもしれない。

他人の心の機敏に敏感で、それを言い当てる。

しかも、どうもマジで未来視ができるっぽいから占い師としては無敵である。



が、なんか不穏な気がするのは考え過ぎだろうか。


蓮のことを気に掛けるあまり、見舞いにまでこっそりついていく。はっきり言ってストーカーである。

戦うガイ・ナイトを本気で止めに行ったり、真司のカードを回収してくれたりと良い人なのはそうなのかもしれないけれど。

個人的には爆破するモンスターを黙って見守るカットが気になるんだよなぁ。

石田監督、おふざけシーン以外で妙な演出加えるイメージがあまりないので。違ったら笑ってくれ。




【以下雑記】

🐉唐突かつ雑なコスプレ回。芝浦新編集長による(と思われる)ノリノリ撮影会である。


🐉1枚目はスーツで踊る5人。

  • 今時の若者っぽいダンスの芝浦

  • 無駄に動きがデカいがただのボックスステップの真司

  • 真司の「前の編集長に比べ若さに溢れ」というナレーションに抗うようにデカい動きの編集長

  • 手をぐるぐるしながら横にステップという独特な奈々子さん

  • 太極拳的な動きだし妙に楽しそうな令子さん


🐉2枚目は白スーツ。みんなで揃って足でリズムをとりながら斜め上を指差すカット。多分イクササイズやオーズのてれびくんカンガルーダンスと共にライダーMADでいっぱい使われてるでしょこれ。


🐉3枚目は威厳溢れる芝浦カット。

  • 紫のスーツでふんぞり返る芝浦

  • タクシー運転手?な真司

  • 執事風の編集長

  • メイド姿の女性陣

特に男性陣はいつもと雰囲気が違って顔の良さが前面に押し出されているのにも関わらず早送りで消化。

そのままなぜかラジオ体操。早送りだけどきちんとやっているっぽいのが面白い。何やってんの?


🐉最後はビラ配りする真司&編集長。ボウリングの着ぐるみってこの頃からあったんだね……。罪のない町の人に対しては笑顔なのに陰では死んだ魚の目になっているのが編集長らしいなと思う。


🐉奈々子さんのPC。使用していたのはMac OS 9.2。リリースは2001年8月21日とのこと(本放送は翌年5月19日)。当時既にOS Xが発売されていたっぽいので、最新版ではないっぽい。


🐉いやはや石田監督大暴れ回でした。好みは割れそうだなと思いつつ、私は結構好き。ふざけ始めるとどこまでも行ってしまいますが、テンポの良さと、シリアスシーンや戦闘シーンになると王道でかっこいい画をたくさん見せてくれる方…というイメージ。今回もそんな感じで最高でした。ガイにとどめを刺そうとするナイトの引きの画、色彩が一切なくて綺麗だった……。




次回:ガイの逆襲と最悪のライダー登場

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