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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

14話

こじれる人間の心理




【あらすじ】

ゾルダを手にかけてしまった。

絶望する真司とその周りに渦巻くいろんな人の思惑の話。

人間らしい回だわ……。




【城戸真司】

目の前から消えたゾルダ。

慌てて現実世界に戻ると、隣のエレベーターには倒れ伏す吾郎と、彼に懸命に呼びかける北岡の姿が。

吾郎の手にはゾルダのカードデッキが握られている。


吾郎は「先…生……」と呟いて絶命。

北岡は涙に暮れる。


吾郎を車の後部座席に乗せた北岡に犯人は自分だと自白する真司だが、北岡はそんなはずはない、いくら敏腕弁護士の自分の手でもお前を吾郎殺害の犯人にすることはできないと言い切る。

その言い方だと、遠回しに「自分は弁護士として今まで何人もの人間に濡れ衣を着せてきた」って自白してるようなもんだが大丈夫か。


「お前の気が済まないっていうなら、それなりの方法はあるんじゃないの?人一人の命だからな。何をしたって、吾郎ちゃんは戻ってこないけどな」


もちろん、ここまで2人の演技である。

最高に趣味が悪い。

そしてやっぱり吾郎ちゃんはグルでしたか。

演技力を褒められて素直に照れてる吾郎ちゃん良いなぁ。


「綺麗ごとで戦ってるやつは自分の手が汚れると脆いよ。あいつ…もう終わりかもね」

ここでワンカット、信号が龍騎の赤からゾルダの緑に変わるところを入れるの天才過ぎる……。



絶望する真司。

自分が過去に言った言葉が全て自分にブーメランとなって突き刺さる。


花鶏に戻ってきても2階の居住スペースでうずくまるばかり。

久しくモンスターを食べていないドラグレッダーはそろそろ真司をターゲットにし始める。それに抗いもしない真司。

慌てて止めに入り、説得しようとした優衣に対しても、


「もう絶対戦わない。ライダーなんか、やめだ」


と言って逃げ出す。

震える表情も声も小さい子みたいになっててほんとすごいな須賀さん…と。



優衣が助けを求めた相手は

必然的にそうなるのは分かるが蓮かぁ……と思ったらちゃんと動いてくれた蓮です。

既に絆されつつある。これが2号ライダーのお手本だぞみんな。



真司のもとに合流した蓮。

償い方が分からないと嘆く真司に、相手もライダーなんだから覚悟くらいできているだろうし、それが戦いだと告げる蓮。


「あの、北岡さんが泣いてた」

 「死んだのはゾルダだよ」


蓮、察する。



その頃。

北岡は自分の写真撮影を行っていた。

そのうち1枚をデカいパネルに印刷して花束と共にオレジャーナルに送付。

令子が追っていた事件の記者会見から締め出したうえに煽りまくったお手紙を付けておりました。弁護士って暇な仕事なのかな。


ルンルンでギターをかき鳴らす北岡のもとに1本の電話。


📰「お礼に、食事でもどうかと思って電話したんですけど」


ノリノリで行きつけのレストランに出かける北岡。

正装までしちゃってまぁ。


エレベーター前に来た時に、ミラーモンスター出現の音が鳴る。

イライラしながらもカードデッキを取り出す北岡。

タイミング悪く目の前のエレベーターから降りてきたのは真司。

さらに別のエレベーターからは駐車場から合流したらしき吾郎。

そして入り口から入ってきた蓮。


「あぁ。いいよいいよ。芝居は終わり。」



仕組んだのは蓮。

察した後、令子さんに連絡し、電話をかけてもらったらしい。

パネルとか送りつけちゃったせいで令子さんもノリノリで応じてくれたのは想像に難くない。


流石にやり方が汚いと詰る北岡、お前も同じだと言い返す蓮。

多分、綺麗ごとでやってるやつが脆いなら、同じように汚いやり方で勝てると思ってるやつは同類の策に脆いんじゃないかな。



で、当の嵌められた真司は。

まっすぐと吾郎に詰め寄り、


「あんた……生きてたんだ。良かった。良かったよ、ほんと」


周りも見えなくなるレベルで感激。

その場にうずくまって吾郎の手を握り続ける。



「なんでこんな馬鹿がライダーなワケ?」

「確かにコイツは馬鹿だが、俺やお前よりましな人間かもな」



北岡、退散。

吾郎も軽く真司の手を握ってからそれに続く。

先日中の人がツイートで「自然と手を握り返しちゃった」と言っておられてアドリブなの……???ってなっている。



なおその後、ようやく我に返った真司はとっくにいなくなった北岡を殴ろうとあたりをうろうろ。

ようやく愛すべき馬鹿が帰ってきました。



戦闘でも、ドラグレッダーに食われる理由が無くなったと言って倒したモンスターを食わせる。


花鶏に帰ったあとの食事では、今度こそ4人揃って乾杯したのでした🥂




【秋山蓮】

一方、手塚と交戦していたこの男。


ファイナルベントを放ったものの手塚を仕留めきれず。

彼から本当に人を殺せるのかと聞かれる。

蓮の脳裏を横切るのは寝た切りの恋人の姿。


「俺に迷う資格はない」


ここで「資格」と表現したのがちょっと気になっていたり。

普通なら「迷っている暇はない」「迷っている場合じゃない」とかそんな答えになりそうじゃない?

研究室での事件の時、何かしら自分も失敗したと思っているのか?



さらに今回、躊躇いなく(しかも割と手の込んだやり方で)真司を助けており…。

前回からずっと手塚に指摘されていますが、少しずつ真司の影響を受けてますね。

とはいえ彼の覚悟は揺らぐことはないだろう(と思いたい)のでこの先が楽しみ。




【以下雑記】

🐉今回の吾郎ちゃん。

🕺アカデミー賞レベルと北岡に称されるほどの演技力を発揮

📷プロレベルのセットで北岡の撮影

📞事務所の電話対応

本当に何でもできるねこの人……。

🐉しかし今回の描写を見るに、真司からはまだ名前を覚えられていない様子。覚えてあげてぇ……。


🐉そんな吾郎ちゃん死亡シーン。ずっとエレベーターの扉がガンッ……ガンッ……ってなってるのじわじわくるな。


🐉優衣。襲い掛かってきたドラグレッダーから庇ったシーン、ドラグレッダーが優衣を見てとどまった可能性もあるのでは?小さい頃からカードデッキも無しにミラーモンスターが見えていたなら何かあるぞ。


🐉変身の話。罠に嵌められた北岡さんが変身しようとしたのはドアの細い反射部分。そんな細いところもアリなんだ。一方で大理石っぽい壁(磨き上げられて人の姿は反射してる)はダメらしい。境目はどこにあるのかしら。


🐉最後の夕食シーン。ご飯と味噌汁とワインって合うの……???




次回:早くも6人目🦏

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