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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

1話 ふっかつ おそ松さん

…どうすればいいの??




【復活!おそ松さん】

1期最終回から約1年半。2期が放送開始と聞いて浮足立つ六つ子。

しかしここで問題が。

「忘れられてないかなぁ…みんな、待っててくれたかなぁ」

ということで、テレビで未来の姿を見てみることに。

1期から1年半経過していることを認識しつつ2期は未来と認識している時空です。もう訳が分からない。



「少しだけ話題になり、少しだけ人気が出」た1期。

久しぶりの再会を喜ぶイヤミとチビ太。

チビ太は変わりなく、イヤミはフランス(アメリカ)に行っていたとのこと。

六つ子に会いに行った2人が見たのは…進化した松野家。

家はビル(の上になんかごちゃごちゃくっついてる。明らかにムーミンの家あるし)。辛うじて家の原形は入り口のみ留めているので建て増ししたと思われます。

玄関はオートロック(私の知ってるオートロックじゃない)。

ソーラーパネルを完備したオール電化にフリーWi-Fi。


更に六つ子はテレビにも出ているようで、66時間テレビのポスター

グッズの告知(純金おそ松さん¥6,666,666-、十四松エアクリーナー(ブリキ製)¥666,666-)

トークショーのポスターが貼られている状況

(ちなみに町の看板も松野出版・マツジル・松野月極パーキングといろいろ手を出しているのが窺えます)


そして入り口には六つ子に会いたいという長蛇の列が。

明らかに「オタク女子」しかいない空間。服装とか、痛バとか、髪型とかが生々しい。ここの制作陣、このコンテンツの視聴者層を完璧に把握している。

「これじゃあまるであいつら人気者じゃねぇか!!!一体世の中どうしちまったんだ!!!」

群衆に駆け寄って六つ子のクズさを熱弁する2人ですが誰一人として興味を持ちません。

というか規制音入ってるの意味ある?そのジェスチャーアウトでは??


そこに現れた聖澤庄之助。

「一発お当てになられたおかげでな、中途半端な富と名声を得て、恐ろしく中途半端な良い生活を送ってるんだ」

成金に対する皮肉のお手本みたいな台詞だな。

ということで特別に入れてもらえた2人。


中は松野家あるある:家の中が異次元の広さ状態(例:チョロ松記念館)

入ってすぐには1期に登場した小道具の展示、その奥の大広間で握手会を開催中。

列に並んでる子たちの服装がちゃんと個々のイメージカラーに合わせてて好き。



《おそ松》

でっぷり太った体に、謎の帽子+ヘッドホンという謎ファッション。どうしてそういう趣味になったの??

くっちゃくっちゃ音を立てながら何かを食べ、パックの酒を飲んでます。

正直に言いますね。推しの声を生理的に無理だと思ったのこれが初めてです。気持ち悪っっ!!



《カラ松》

バスローブに葉巻・ワイン。片手にグラス3つ持ってどう飲むのかな

顔面は長州力さんっぽくなっています。私この人知らない。

握手は足で済ませます。



《チョロ松》

サスペンダー付きのズボン以外は今まで通りの服装。手にはペンライト、背後に美少女フィギュア。

髪型は何があったの??壊滅的に似合わない。

そしてやってることはファンのスカートめくり。最低です。絶対に過激フェミニストに見せてはいけない。

(まぁそれも含めて計算に入れての脚本なんだろうなって感じするけど)



《一松》

…………え???

ムンクの叫びもびっくりの顔のフォルム。

炬燵に入って炬燵ごと浮遊し、金属製アームでファンと戯れてます。握手ってなんだっけ。

「汚ねぇんだよ…」と聞こえてくるので唯一握手会を楽しんでいない いちまっちゃんです。



《十四松》

…とりあえず深呼吸しよう。


なんか茸生えてるし鳥住んでるし…もはや「物体」になっているのでは?

唯一物理的に握手ができないのが彼である。愛想は良い。満点。



《トド松》

…ハンプティダンプティ?

たまご型の体型に王様のような恰好。アリスの世界にいても違和感なさそう。

こちらは撮影会になってます。さすが自己顕示欲の塊。



久しぶりに会った六つ子とイヤミとチビ太、ゆっくり話せることに。

「俺たち一発当てちゃったから?なんかわかんないけど、すげぇ儲かっちゃってさぁ」

いやまぁ確かに、各所インタビューで想定よりも話題になったといろんな人たちがびっくりしてたけどもさ。

6人とも働くのを放棄して趣味に走っているらしい。

ちなみにズボンが見えている人たちは全員チャック全開、カラ・十四はそもそも履いてません。


松野家の松と寿司のサイズの松を掛けているというしょうもなさすぎるギャグ(と言っていいのかどうかすら怪しい)にバカ受けしている六つ子が怖くなったイヤミとチビ太は部屋を脱出。


たどり着いたのは「コラボ企画室」。

銀ギラの服に身を包んだ松代、平安貴族みたいな恰好の松造がコラボ案件を審査しているらしい。

「こっちはもう国民的スターなんだ!嫌われたらどうすんだ!」

「下ネタ禁止!」「下品NG!」「グロ禁止!」「パロ封印!」

…これ3期の冒頭で聴いたやつじゃん。\コンプライアンス/

「可愛い六つ子」と叫びまくる親におののいたイヤミとチビ太、再び撤退。


次にやってきたのは「グッズ開発室」。

新たなグッズを紹介するトト子と、それを褒めるだけのイケボハタ坊。

珍妙な形のおそ松キーホルダー 5000円

雑な刺繍のカラ松のトレーナー 1万円

珍妙なチョロ松のぬいぐるみ 3万円

一松と称した紫のデッサン人形 10万円

クオリティに物申す客にたいしてぶちぎれるトト子。

高笑いがすごい。金の亡者な顔してる。遠藤さんすごい。

イヤミとチビ太、三度撤退。


続いてやってきたのは場末のキャバクラ:失楽園。

可愛いキャバ嬢を相手にデカパンとダヨーンが「アニメを作ったのはわしら」と嘯くところに遭遇。

なおキャバ嬢たちはおそ松さんに興味なし。というか多分分かってない。

この制作陣、ファン層の把握が正確である。オタク気質の女子がほとんどであることを完璧に理解している。



一方の六つ子は豪遊中。

おそ松と十四松は料亭で食事。雰囲気が完全に江戸時代の悪代官。

十四松くんカニバリズムはやめようか

トド松はディスコを満喫。モブにブスとか言うんじゃない。

カラ松は新曲を収録。わぁへったくそ。芋の歌の方が上手かった

チョロ松はアニメーションスクールで特別講師として活動。美少女について語ってます。まだケモ耳には萌えてないのか

一松は南の島でバカンス。「バイブスでポジティブに考えよう」とか言ってますが何があったの?中身は18歳に戻ったの??

この辺の描写がちょっと古くない?という気がしたが、昭和にいるおそ松くんたちが見ている設定だからかしら。

ディスコとか、和装の女性が世話してくれる料亭とか、そろそろ絶滅危惧種なんじゃないかな。田舎者なので分かりませんが。


無事に天下をとった六つ子。

「「「「「「これでいいのだー!」」」」」」


良い訳がなかった。

「天誅」を掲げた人々がその下品さ・低俗さに耐えかねて突撃。

暴れ散らかした結果、松野家ビルは大爆発したのでした。

「そりゃぁそう。そりゃぁそうだよ。」

…爆発オチなんてサイテー!!!



さて慌てたのはおそ松くんたち。

クズとカスしかいない未来を見てしまった彼らは、そこからちゃんとするための努力を重ねることに。

勉強や家事をちゃんとやって、10数年の月日が流れる



《おそ松》

とある住宅街。(同じ家が並んでいるのがどこか不気味ですが)

おそ松は無事に結婚して、優しい奥さんと娘と息子がいる父親になっていました。左手の薬指がまぶしい。

ここの奥さんのcvが分からん…綺麗なお声だけど

とりあえずようやく嫌悪感無く櫻井さんの声が聴けるぞ…


ちゃんとしたマイホームとマイカーを持ち、大企業でチーフを務め、プロジェクトも順調、悩んでいる部下には声もかける人格者。

奥さんとの仲は良好、子供の運動会にもきちんと出る良い父親でもある。

「うん、ちゃんとしてる!」「偉いなぁ!」

個人的には社員証が通っているところをちゃんと映すことで「正規の手段で就職しましたよ」と暗に伝えてきてて笑ってしまった



そして今日、久しぶりに兄弟たちと会うことに。



《カラ松》

頭身はちゃんとしたおそ松寄り、服装は変わらずなカラ松。

…を、襲う隠密集団。

彼はそのまま体が金属質になり、変身。カラ松はどうやらサイボーグになって人知れず戦い続けているらしい。

変身の作画にまぁ気合が入ってます。

「…フッ、ミッション・コンプリート」

あの、うん、中村さんって最強な役似合うよね(もはやツッコミに疲れ始めた)



《チョロ松》

トト子ちゃんと一緒に登場。90年代のアニメ風作画である。老舗:ぴえろの腕が光るね…

努力して人格を入れ替えたらしい。人間、努力でなんとでもなるんだな。

「努力したもん!」(cv神谷浩史)の破壊力たるや。



《一松》

アメコミ…?猫の意匠は欠かせないの流石です。

なんかつらつらと話し出しました。なんか冒険に出るらしい。F6一松と言い、お前さんなんでそうよく分からん背景をしょってるんだい?



《十四松》

立派な3DCGになっていた。

ものすごくぬるぬる動く。すげぇ。なるほど、これは動きが多い十四松だわ。納得。

いくらかかったんだろう、彼動かすのに…

正朔は株式会社デジタルフロンティア。「竜とそばかすの姫」「バケモノの子」を手掛けた作品です。は?ゲームならFFⅦのリメイクや「龍が如く」など。え???



《トド松》

実写化してました。マルチ展開した証拠です。生身の人間に被り物を付けた仕様の実写である。

制作は株式会社キュー・テック。

この数年後に本当に実写化するとは誰が想像できたでしょうか。



即ち、

おそ松:日常

カラ松:SF

チョロ松:恋愛

一松:冒険ファンタジー

十四松:3D映画

トド松:実写化

と大方のジャンルを網羅。

簡単に言ってしまうと1期1話の「人気作にあやかってパロすればいい」思考から何一つ抜け出していないのである。ダメだこいつら!!!!


談笑する彼らの元に現れたのはちゃんとした敵:イヤミとチビ太。

不気味な戦艦にのってやってきたのはロボットと化したイヤミと怪獣チビ太。

「出たな!ちゃんとした敵!!」

「よし、ちゃんと倒すぞ!」


ちゃんとしたメカ、発進。

燃え盛る町、ロボ専用挿入歌。

ここで戦隊ものに関わっている声優さんを脳内でリストアップして頭を抱える私。


ちなみにロボは

おそ松…松のマーク

カラ松…髑髏

チョロ松…ペンライト

一松…エスパーニャンコ

十四松…野球セット

トド松…「I ♥ MY」文法ダメかぁ…

原画は鉄血のオルフェンズやエヴァにも関わっておられる方です。どこに力いれてんの?


ちゃんと変形・合体。これが噂のサンライズ立ち…!!

そして脳内でガンダムパイロット経験者の声優さんをリストアップして再び頭を抱える私。


ちゃんと必殺技を出し、ちゃんと敵を倒し、ちゃんと一旦ピンチになり(ここの構図が完全にエヴァなんですけども?)、ちゃんと復活して倒す。

「ちゃんと」という文字がゲシュタルト崩壊してきた。


そして、ちゃんと余韻。

(この台詞によって台無しになる余韻)


世界は救われた。F6作画の仲間たちが駆け寄り、六つ子を褒め称える

敵であったイヤミとチビ太は反省しているからこそ許される。大団円である。

そしてずっと画から浮いてる十四松とトド松。



そんな展開に満足したおそ松くんの六つ子。努力を決意する。

…が、あれが「ちゃんとしている」はずもなく。

再び町の人たちからの襲撃を受け、家は燃やされたのでした。



そして目的地も分からないまま大人になり…

「「「「「「いやいやいや」」」」」」

「俺たちに未来はないよね」


そんなこんなで、そんな彼らの物語がまた、始まります。



いやー酷かった(褒め言葉)

1期1話から特に反省せず2期に突っ込み、3期も同様だったことが判明しました。寧ろ清々しいよあんたら。

ゲッスい描写も多かったですが、それを最終的に全否定する形なのも見せ方が上手い。このご時世、こういうの作るのも大変だろうし。


EDはROOTS66が担当。1966年生まれの人たちが集まったグループだそう。完全に6という数字のみでオファーしたんだろうな。作詞作曲編曲もメンバーの方が担当しておられます。結構好きかも。


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