8話 時をかけるネコマタ!
- _ ぬぺ
- 2022年4月8日
- 読了時間: 6分
風花回。年ごろの女の子にしか分からない悩みがあるのです。
【あらすじ】
巷では、“妖怪の反応は無いのに妖怪が出現する”という事件が勃発。
そして世間的には新しい年度のはじまり。
(本来の放送が4月12日だったことを考えると、バッチリになるように設計していたんだろうな…)
波乱の新学期の開幕です!
【伊賀崎風花】
高校3年生の彼女は、凪と一緒に今学期から新しい学校:鳥見台西高等学校に転入。
「鳥見」とは、江戸時代に合った役職名で、鷹狩に使われる狩場(鷹場)の管理を担っていた役職だそう。仕事内容は時代が下るにつれて拡大していったものの、一番大きな仕事は“鷹場に生息している鳥類(=獲物)の数や種類の調査”だったようです。(国史大辞典、日本大百科全書参考)
ニンニンジャーになるために実家あたりから呼び出されたであろう凪はともかく、ずっと実家にいた風花まで転入扱いになっているのが今一つよく分からないのだが…。
もしかして新道場は別の場所に建ててる?2話の発言からてっきり前の屋敷(の跡)を一瞬で取っ拂って建てた、という意味だと思っていたけれど、勘違い…?
おそらく他人とのコミュニケーションが得意であろう風花は、登校2日目にして友人を作っています。
高校3年生で転入なんてレアケースだし、馴染みにくいだろうに…。
そんな彼女の悩みは、“忍者だとバレたくない”こと。
「学校中のネタ決定じゃん」
ニンニンジャーメンバーの中でも割と現実主義な風花。(自称現実主義者がいる?思い当たらないですね)
今まではちょっとぼかしてきていた感じはあるけれど、今回は割とはっきり言いましたね。
彼女の中の「忍者」のイメージは、「古臭い」「恥ずかしい」という物みたい。間違っても、兄のように将来の夢だ!!なんて言えるタイプではない。
ということで、凪には口止め。
凪は年が近いうえに、彼もかなり感覚が一般人に近いため、理解してくれました。
そして友人にも、家は内緒。
だってお家は道場ですもの。ガッツリ、「忍術道場」と書いてあるんですもの。
さらに、家に帰ると忍者大好きな抜けたお兄さんがいるんですもの。
絶対言うわけにはいかない。
しかし、そううまくいくわけがない。
まず、家の入口には怖れていた兄がいた。
しかもかくれんぼをしていた。20歳にもなっておうちでかくれんぼしてる兄である。最悪。
家に無理矢理友達を上げたところに妖怪発生。
壁から父親が出てくるわ、畳にお姉さんがいるわで大わらわ。
ひとまず、手が空いていた天晴・霞が妖怪の様子を見に行く間に、友達の安全確保のために残った風花と凪。
寿司とって引き留めるの笑うな…しかも自分達用の寿司は無いとは。友達も妙に居心地悪そうだし。
悪いことは立て続けに起きるもの。
まず、水遁の術の応用で囲炉裏の中に隠れていたせいで状況を全く把握していない八雲がカムバック。
友達は一瞬で灰で真っ白に。最悪のシンデレラ。
さらに、ネコマタを持ち帰ってきた天晴のせいで家の中にネコマタが登場。
よりにもよって友達を連れて過去へタイムスリップしてしまう。
慌てて追いかけた風花と天晴がたどり着いたのは2005年の道場。
もし自分が忍者じゃなかったら、普通の家の普通の女子高生だったら、普通に友人を作って将来のことを考えて、夢中になれる何かが見つかったのかもしれない。
そういうのが一番気になる年ごろだから、確かに仕方がない悩みな気がする。“女子高生”って、人からどう見られるのが一番気になる生き物だと思うので。
そこで出会ったのが過去の自分。
幼いころの、純粋に忍者に憧れ、強くなりたかった自分。
多分その気持ちがゼロではなかったのだけれど(実際今まで普通に戦っていたし)、体面のほうが気になって自分の本当の気持ちを蔑ろにしていたことに気が付けたんじゃないかと。
本来の彼女は、強い忍者に憧れる子で、相手のことを観察してその弱みを的確に突いた攻撃ができる子。
それを思い出したゆえの覚醒。
思いっきりバトルし、友人を助け、そのままの勢いで巨大戦までこなして勝利。
かなり活き活きしていました。吹っ切れた彼女は眩しい。
翌日。
(これはコメント欄見るまで気づけなかったのですが)友達からの二人称も「伊賀崎さん」から「風花ちゃん」に変化。
遅刻しそうな友人を抱えて忍術でダッシュ。
彼女の心配は杞憂に終わったうえに、いい方向に一歩踏み出せたんではないでしょうか。
【妖怪ネコマタ】
(著作権的な)問題児、復活。
時を巻き戻す性質が幸いしたのか、生き残っていたネコマタ。
体力は圧倒的に落ちていますが、その能力は健在。
ちなみに弱点は胸部の時計。これが復活のトリガーでした。自分からペラペラしゃべっちゃったけど。
今度こそ九衛門の役に立つべく、怖れを集めつつ終わりの手裏剣を探していました。
九衛門は伊賀崎家が手裏剣を所有していると思っていたようですが、2005年にタイムスリップしたものの手裏剣が見つからなかった、というネコマタの弁から「伊賀崎家は終わりの手裏剣を持っていない」と結論付けました。
どさくさに紛れてわりと大事な展開をしていきやがった。
いや、問題はそんなところじゃないんだ。
まずは特撮好き&慣れしている関さんによるアドリブ祭り。
確実に台本に無いであろう、愛嬌ある反応が多々あって楽しい。まあこれは良いんだ。
前回に引き続き「ゲラゲラ」という笑い声。
これだろ。
それに何度か「ウィッス」って言ったの聞いてるからな。
挙句の果てに風花ちゃんの「全部妖怪のせいだよ」という発言。週を跨いで天丼するんじゃない。
しかも真面目なシーンに。
レベルファイブさん!!!犯人はここです!!!!!
【以下雑記】
🦊天晴。玄関先でまずは「お帰り」、女の子2人を「友達?」と確認(しかもその時の指し方が丁寧)、「風花がいつもお世話になってます」と頭を下げる、(ややラフすぎる言い方ではあるが)「立ち話もなんだから」と家に招待。育ちが…育ちが良い…!!!物腰が丁寧で好感が持てる。
🦊そんな天晴くんですが、ネコマタの能力について「えっ?タイムスリップ?」と発言。前回タイムスリップしたはずなんだけど…もしかして何も理解してなかったの?そんなことある????え?????
🦊凪。風花の発言に対する察し能力、お友達にさっとお茶を出す、女性に触れる際に「失礼します」からの丁寧なお姫様抱っこ。こいつめちゃくちゃ紳士だぞ?あと将来の夢が安定をとって公務員なのすごい分かる。
🦊霞。隠れ身の術がバレてから撤退までの早さたるや。多分風花ちゃんの気持ちを汲んでる。霞ちゃんはそういうのができる人だと思っている。
🦊そして八雲。今回は他人に灰ぶっかけてもしばらく気づかなかった(天晴しか眼中になかった)あたり、やや残念な子です。一番イギリス紳士っぽい言動しそうなのにね。個人的には、食事まで机とイスなのが少し気になる。イギリス育ちなら正座がキツいというのは分からなくはないですが、食事は団欒の場なので…。団欒の時間に一人物理的に離れている、というのは、彼の心の距離な気がしてちょっぴり心配。
🦊なんか濃そうな追加戦士出てきた。英語で喋ってる。何???
次回、八雲回。魔法登場、濃いお母様登場!
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