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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

8話 サバンナのメロディー

ふとした出会いが何かに繋がるかもしれない




【あらすじ】

いつものように王者の資格を探していたジュウオウジャー。

そしていつものように身が入らないアムとレオ。



タスクの説教を抜け出したレオは、ある男に出逢う。




【ヤバイカー】

チームアザルド所属。バイクの怪人。

声を務めるのは、叫びと言えばこの人、檜山修之さんである。


肩に付いている大きなラッパ:マフラッパーから騒音:パラリラノイズをまき散らす。

この音を聞いてしまった人間はバーサーカーと化し、同士討ちをしてしまうというもの。暴力大好きなアザルドチームがやりそうなことです。

欠点としては、ヤバイカーがいるあたりでしか効果が持続しないことくらでしょうか。


最初は耳をふさげば何とかなるレベルでしたが、自ら工具を用いて改造、ヘッドホンさえ吹き飛ばすレベルまでになりました。結構マメだ。


ちなみに巨大化した時に持っていた釘バットの名前は「夜路死苦路道(ヨロシクロッド)」だそうです。暴走族でセンス良い人って存在しないのかな。




【レオ】

仕事を抜け出した先で出会ったのは、ミュージシャンの卵:平松大輔

彼がつけていたヘッドホンが気になったレオ、まさかの強奪。で、装着。


「なんだこれ、すげぇ、音楽が聞こえる!」

 「やべぇこの曲、ちょ~~う俺好み。気に入った!」


バク転まで決める喜びっぷりに、大輔も不審がりながらもどこか嬉しそうな表情。

自分が作った曲を褒められて嬉しかったらしい。

大輔はプロのミュージシャンを目指しており、明日はそのオーディションを控えているという。



そんな大輔を応援するレオだったが、そこにデスガリアンが登場。

ヘッドホンを装着したまま駆け出していったレオを追いかけた大輔は、パラリラノイズに巻き込まれる。

壁を殴り続けた結果、右手を負傷。翌日のオーディションでギターを弾くのは難しい状況になってしまった。



その夜。レオは責任を感じて大輔の見舞いに行く。


レオってぶっちゃけフリーダムだしデリカシーないところも多々あるやつなのだが、決して他人を蔑ろにしようとしている訳じゃないんだよな。

セラに散々嫌われた原因も、彼なりの思いやりなわけだし。

ただちょいちょい空回っているから、そこはいつか気づく機会があればいいなと思う。


明日は棄権する、とチラシを丸める大輔を、ジューマンの姿になって一喝。


確かに、今の惨状は自分のせいでもある。

「許せねぇのは分かってる。気が済むまで殴ってくれ。でもオーディションには行け」

 「俺はあの曲マジで好きなんだよ!」

 「人間じゃねぇ俺がこんな気に入った曲だぞ。人間が気に入らない訳がねぇ!」


明日引きずってでも連れて行く、と宣言して帰宅。

大輔くんから見れば完全に恐喝である。



翌日。レオは宣言通り再び大輔のもとを訪れる。

玄関前で、再び交流。恐る恐るしっぽを触る大輔。異種族交流という感じで良い。

互いが互いに歩み寄る感じがあったかくて好きだ。


🎧「意味わかんないし、聞きたいことたくさんあるけど、ライオンの君に響いた俺の曲なら、人間相手でも、爪痕くらい残せるかなって」


昨晩のレオの説得が効いたらしい。

「爪痕」と言う台詞のセレクトがニクい。



レオは戦場へ、大輔はオーディション会場へ。



大輔は包帯で巻いた手を、ピックを握った状態でテーピングで固定。

汗だくになりながらもオーディションに臨む。



レオは大輔から譲り受けたヘッドホンを装着して敵に挑む。

大輔のオーディションがオーバーラップする演出が好きだ。


「俺が聞きてぇのは!大輔の!!曲なんだよ!!!」


自分の大声でパラリラノイズを相殺しながら襲い掛かり、マフラッパーを破壊。

これによってジュウオウジャー側が有利となり、とんとん拍子に戦闘が終了したのでした。


大輔もレオも、自分と相手のおかげで無事問題を解決したの、良いなぁ。



その後。

大輔は残念ながらオーディションには受からず。

土下座して詫びるレオだったが、大輔は晴れやかな顔。

会場で事務所の新人発掘・育成担当の人に声を掛けられ、直々に新曲を持ってこいと言ってもらえたらしい。

声はうるさいが、他人のことを自分ごとのように喜べるレオで幕でした。




【以下雑記】

🦅叫び散らかした30分。いやーすごかった。


🦅音量が問題になるということで、聴覚が鋭すぎるセラが苦戦。最初にパラリラノイズの影響を受け、その次は完全防備で出撃。前が見えていないのは単純にマフラーの巻き方に失敗しているだけだと思うので誰か直してあげて。


🦅改めて、レオいいやつだな~、という回でした。ただ同時に痛感したのは、「他人のために行動できるが、その基準が自分なのが難点」というところ。

セラ&レオ回然り、普段の大声然り。「自分が」されたら嬉しいと思うこと、「自分の」感情、とかが先に出てしまうので、結果として相手からは有難迷惑だと思われたり、変にビビらせてしまったりしているのは損だと思う。今回も大輔が男だったこと、彼にある程度の実力があったことが偶然プラスに働いた部分が多かったのでは、という気がしている




次回:繰り返す1日

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