46話 不死身の破壊神
- _ ぬぺ
- 2023年2月4日
- 読了時間: 6分
「「「みんな、どこかで繋がってる」」」
【あらすじ】
「不死身の破壊神」として復活したアザルド。まずは彼を倒すことが最大の課題にして壁。
一方大和は親子関係に未だに傷を残したままで……。
【アザルド】
圧倒的な攻撃力と再生能力を持っている破壊神。
防御力に関しては高いものの、全員で一気に攻め込めばなんとかなるレベル。まあ純粋に強いので隙ができないのは難点ですが。
彼の出自はケタスの回想通り。
地球でケタスに敗れ石化したアザルドは、宇宙を漂っていたところをジニスに回収される。
ジニスはアザルドの噂は聞いていたため彼を復活させたが、それが不完全だったのであの四角アザルド状態で今までいたと。
アザルドは真実を知るが思ったより狼狽せず。
「ブラッドゲーム」ではなく、ジニス対自分の対等地球滅亡ゲームをしようと言うのである。
●「確かに恩人だからな。楽しませてやるよ。だからお前も俺を楽しませろ。ジニス」
日曜の朝から殺意100%のcv井上和彦とcv中田譲治を見れたんですかこの年は。ヤバいね。
ケタス・バド両名の活躍を見るに、ジューマンが打ち込んだジュウオウファイナルで石化できると仮説を立てたジュウオウジャー。
大王者の資格を手に出陣する。
一時離脱した大和の分まで戦う5人だが、思うように隙は作れない。
一度崩壊させるに至ったが、再生が早すぎて追いつかない。
しかしタスクは見逃さなかった。
アザルドにはコアがある。それを壊せばアザルド自体も壊せるかもしれないと。
●「死なない生き物なんていないんだ!」
ジューマン4人で炎の中名乗りを上げて出陣。
そこに大和が合流。彼がある程度追い詰めたところでジューマン組+操でフィニッシュ。
コアのみの姿となったアザルドの前に富んできたのは、3枚のコイン。
●「ジニス様から抽出したエネルギーです。意志も記憶も失って、思う存分暴れなさい💋 ブラッドゲームからは絶対に逃れられません」
●「私と対等の遊び相手など、必要ないのだよ、アザルド」
ヒンッて声でかかったよね。怖すぎる。
あとナリアさん、勝手にまた独断専行だと思ってた、ごめんね
そんなわけで巨大化したアザルド。
破壊力と被害規模が大きくなったものの、その分コアも大きくなったとポジティブに捉えて出陣。
自分の身体の崩壊すら厭わないアザルドにはワイルドトウサイドデカキングでも苦戦するレベル。
事態を打開したのは、バドが回収し、一時的にアザルドの体内に入っていた4つのキューブアニマル。
順にカモノハシ・ヒョウ・フクロウ・シマウマ。
ほらそこ、既存のアニマルのリペイントじゃんとか言わない。
一応ほら、ちゃんと色もメンバーに対応させてるんだから。ね?
4体の錯乱の間に立て直したジュウオウジャー。
●「ケタスさんのやり残したことを、僕たちがやり遂げて見せる!」
ジュウオウドデカダイナマイトストリームでアザルドの破壊に成功。
残ったコアは宣言通りジューマンがジュウオウファイナルで攻撃し、石化。
そこにジューマンたちが自らビルの間を駆け巡って、
「「「「ジューマンなめんなよ!」」」」
無事にアザルド討伐に成功したのでした。
●「記憶が戻らなければ、いつまでも私のもとで楽しく遊んでいられたのにね」
怖いよぅ(語彙力の喪失)
これを以て現在のチームリーダーは全滅。
改めてジニスがゲームリーダーを玩具としか見ていなかったことを突きつけられております。まあ最初のやつは知らんけど……。
これ以上の地球でのブラッドゲームの続行は不可能。よって、
●「最後に何か、大きなゲームを仕掛けて終わろうか。せっかくだから。」
遂にラスボスが動きます。
【風切大和】
父親との問題が片付きそうにないレッド。
アザルドの出撃を受けて現場に向かうと、被害地は父親が勤務する病院も含まれる場所。
●「大和くんのお父さんの病院!」
「大和くん、こっちは任せてお父さんのとこ行きなよ!」
アム策士ポイント①:敢えて事情を何も知らない仲間たちの前で「お父さん」発言をすることにより、「それは行ってあげるべき!」と言ってもらえることを計算済み。
大和、逡巡。
●「いや、今はアザルドを……」
●「それを言い訳にしないで!」
「二度と会えなくなっても良いの?! 私たちの前でそれを選ぶの?!」
いつもはにこやかでしたたかな彼女だからこそ、怒ったような泣きそうな声の絶叫が効く。
そしてアム策士ポイント②:ここで自分たちの場合を出して、いつもと違う感じで大和に感情をぶつければ彼が動いてくれていることは想定済みのはず。
直後、大王者の資格受け取った後はけろっとしてるしね。
ただ、前回も含めて積み重ねのおかげで、アムが言ったことも思っていることも間違いなく彼女の本心だっていうのはきちんと分かるから上手い事ヘイト回避できてるのよね…。
●「大和くんも、お家に帰れる方が良いじゃない」
その頃大和は。
降ってきた瓦礫の下敷きになりそうになっていた父親を庇う。バドの合流で2人とも怪我はない。
「父さん!」という叫びがあったとはいえ、しばらくろくに顔も合わせていなかった息子の声を瞬時に聞き分けるあたり、お父さんの愛は本物である。
変身解除して顔を見合わせるがお互い上手く喋れず。
逃げるように合流したバドに声をかける。
👨⚕️「バド?!」
●「お久しぶりです」
2人には面識があった。
それは15年前の事。
人間界でも人間に襲われて重傷を負ったバドにばったり出くわしたのが大和の父:景幸。
車で移動中だったものの、バドの怪我を見て半ば無理矢理彼を治療する。
ところで景幸の車のナンバー、316なのよね。息子と妻、どっちの誕生日なんだろうか。私は前者を推したいな。(誕生日設定無いんだよね彼ら。)
ここなら見つからない、と連れて行ったのは動物病院。
この見覚えある背景は奥さんの職場じゃん…。(15年前なのでPCがぶ厚いのが細かいポイント)
夫が自由にできるってことは院長だったのかな?
👨⚕️「生き物はみな、どこかで誰かと繋がっているものだ。君はひとりじゃない」
治療がひと段落したところに一本の電話がかかってくる。
景幸の発言から、バドも彼の妻が亡くなったこと、「大和」という息子がいることを知る。
そしてきっと、景幸が車を走らせていたのは、妻を看取るためだったのであろうことまで察してしまう。
景幸本人は今回の一件は内緒で、と言い含めてきたのでその約束は守っていた。
しかし、少しでも彼の恩に報いるために、大和のことをずっと陰ながら支えていた。
即ち。
15年前、ろくすっぽ相手の話を聞かずに父親を悪だと決めつけ、今までずっと意地を張っていたのは自分の方。しかも父は、そんな彼に対してひとつも言い訳せず、ただただ大和の敵意を受け入れていた。
どう考えても子供で、相手に甘えていたのは大和の方。
大和が意地張ってたっていうオチに持っていくのはなんとなく予想してたけど、それでも大和と景幸どっちが悪いかって聞かれたら5:5だよね、くらいの感じだと思ってた。ここに来て急に8:2になっちゃった。
自己嫌悪に苛まれながら走り出す大和。
仲間と合流してアザルド戦に参戦しても、「アザルドを倒すため」というよりは「自分の心を晴らすため」に戦っている。
いつもは穏やかな彼が感情剥き出しにするの怖い。そしてスーツ・本人の交互演出、良い。
ロボ戦になっても心は晴れぬまま。名乗りの時のポーズが無いの細かい。
アザルドを倒して喜ぶ一同の隣で、なお苦しそうに拳を握りしめているのでした。
「どこかで誰かと繋がっている」なら、その事をよく理解している2人なら、きっと理解できるはず。
次回:大方の問題に決着をつけないと。最終決戦は目前だぞ……!
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