8話 オオ・ゼンラ/半田ンダダンダンダンダダーン/新横浜に月はまた昇るか?
- _ ぬぺ
- 2023年2月28日
- 読了時間: 7分
かすかに繋がっていなくもないの良いよね
【オオ・ゼンラ】
シンヨコに巨大なコゼンラが出現した。地響きと共に街を闊歩する様はもはや特撮の世界である。
原因はもちろんイカレポンチサイコ馬鹿野郎ことヨモツザカ。前回に引き続きおポンチの原因である。
彼が与えた栄養剤によって巨大化したコゼンラ。主であるゼンラニウムの言うことも聞かない状態。しかもこちらが攻撃すると防衛反応でさらに屈強になり、尻から噴射される種でシンプルな射撃と同等の能力を発揮。さらにこれに当たると体からゼラニウムが生えてくるのである。私はさっきから何を書いているんだ。
なお主のゼンラニウムは最初、てこの原理を利用してオオゼンラのもとに飛んでいきましたが、そのまま尻の隙間に挟まってにっちもさっちもいかなくなっておりました。さっきからずっと絵面がおかしい。
一応ヨモツザカはちゃんと元に戻す薬を調合して持って来ました。
感謝しろオーラを隠すつもりもないですが、こいつは元凶なのでそれくらいするのは当然です。
ゼンラニウムが差し出したのは自らの種。これを飲めばオオゼンラの力に対抗できる。
ただし、ゼンラと同じ姿になる。
デメリットがデカすぎる。
なおその種をどこから取り出したかは考えてはいけない。
しかし腹を括ったマリアを見たロナルドも覚悟を決める。
ゼンラの種を飲みこみ、股間にゼンラニウムだけの格好で走り出す。
走って全ての種を躱し、飛び上がって薬を撃ちこむことに成功。
なお、そもそも走って躱せるならばわざわざ種を飲みこむ必要なんてなかったのである。そんなだからドラドラちゃんから5歳児ゴリラ呼ばわりされるんだよ。
オオゼンラは薬によって活動を停止。
暴走しかけたところに現れたゼンラニウムに抱きしめられたことで無事に元の姿に戻ったのでした。
なお元凶:ヨモツザカはゼンラニウム姿を含むハンターたちに締められていましたとさ。
一番優しいのを分かっていてサテツに助けを求めるあたり絶妙にやり方が汚いし小物感ある。
【半田ンダダンダンダンダダーン】
半田桃。
吸対所属の実力派警察官であり、ロナルド嫌がらせ大好きマンであり、常に陸クリオネとセロリを携帯する男であり、ママ大好きな男の子。
事の発端は彼の母:朱美が編み物教室で年上男性:湯沢と知り合ったという話を聞いたこと。
絶対に母親に何かが起こると確信した桃。母と一緒に湯沢に会いに行くことにした。
湯沢という男。その正体はY談おじさんであった。
最悪。
早く退治したいところだが、相手はY談おじさん。なんだかんだ実力のある吸血鬼である。なによりY談波が面倒。
しかも桃としては母親に余計な心配をかけたくない。
めちゃくちゃ警戒態勢をとる桃。
しかし湯沢さんが朱美にとった態度は完全に「紳士」。女性のエスコートが完璧な礼儀正しく上品な男であり、趣味は編み物というところまで品があって良い。そして結構レアなジャケット脱ぎおじさんである。Y談が絡まなければマジでイケオジ。cv井上和彦さんです。最高。
警戒態勢をとりすぎた桃。
言葉尻を捉えて全部下ネタに置き換えるという思春期の男子ムーヴによりママドン引き。桃ちゃん瀕死。
そこに都合よく居合わせたのが桃の同僚:サギョウ。
彼に強制的に協力してもらって事態の解決にあたる。
まずはシンプルに職質を実施。
……が、Y談波によって失敗。めちゃくちゃY談を喋りまくるサギョウくん。結構すごい性癖してます。西山さんののんびりした穏やかな声で言われるのがめちゃくちゃおもしろい。
今度は桃が気を逸らしているうちにサギョウがY談おじさんに攻撃するという作戦をとったが、そちらはサギョウが通りすがりのおばさん3人衆:「青い果実に本物の愛を教える会」に声をかけられたことがきっかけで失敗。
すかさず朱美に近付くY談おじさん。
慌てて割り込んで彼の正体を明かそうとした桃だが、その隙を突いておじさんのY談波が発動。
母親を助けるためには喋らなくてはならない。
でも喋ると母親に性癖がバレる。
口を噤む桃に、話すように促すY談おじさん。こいつ本当にタチが悪い。表面上は「急に黙ってしまった知り合いの息子を心配する大人」なのが余計に。ニヤニヤが隠しきれないのも腹立つ。
助け舟となったのはまさかの朱美。
おじさんに向かって息子をいじめるのは止めてほしいと訴える。
めずらしく親子愛に感動したらしきおじさん。
ここはおとなしく引き下がる。
思わず安堵して口を開く桃。
「俺だって、たまにはお母さんの胸にギュッと抱かれたい」
全てはおじさんの狙い通り。ここまで計算済みとばかりに楽しそうに笑うおじさん。
原作読んだ時、これってもしかしておじさんに家族関係でなにかあったのか?と思った記憶。そんなことなかったよこのおじさんは。
桃は血涙を流しながら走ってきたサギョウを振り回してY談おじさんにクリティカルヒット。
アイキャッチは閉じこもっているらしき桃の部屋の前で嬉しそうに息子の名を呼ぶ朱美さんでした。
なんだかんだ良い家族なんだよね半田家。お父さんはまだアニメに出てこないんですかね。
【新横浜に月はまた昇るか?】
籠目原ミカヅキ。東京では名の知れた吸血鬼退治人にして、シンヨコの洗礼を受けた男。
彼が手に取ったのは『ロナルドウォー戦記』。なお全3巻全て2冊ずつ所持している模様。
そのかっこよさに感動したミカヅキくん。ここで既に悲しいフラグが立っているの面白すぎる。
東京から新幹線に乗って、再びシンヨコにやってきたミカヅキくん。
ロナルドの事務所のもとにやってきて弟子入りを志望する。
それを聞いて煽りまくるドラルク。ミカヅキは彼を指さしながら「その人よりも役に立ってみせます」と宣言。
ロナルドもロナルドで、改めて2人の関係性を考えて「なんで彼を事務所に置いているのか」と思い直し、これはドラルクを追い出すチャンスじゃないかと思ってしまう。
『ロナルドウォー戦記』の売り上げを賭けてギルドでバチバチのバトルをしたり、ドラルクが家出してご飯作れなくて困っちゃったことは都合よく忘れているロナルドくんである。
これを聞いたドラルク、ガチで焦る。
ドラルクキャッスルマークⅡを賭けての戦いの開始である。
呼び出されたのはシンヨコの同胞たち。
まずはイケメンに目がないウインナーこと熱烈キッス。
イケメンであるミカヅキに飛びついたものの、ハンターはなりふり構わないものだと知った彼のクソダサTと瓶底眼鏡にドン引き。
しかしよく考えてみれば、「アパートの隣に住む垢抜けない男の子」というシチュエーションにキュン。
ちなみにロナルド的にはサンドイッチTはカッコいいらしいです。
なお唐辛子とニンニクのスプレーで敗北。
続いて吸血鬼マナー違反。
マナー違反をしたいので携帯を弄りまくった挙句途中離脱。
グールたちのイー!が可愛い。
3人目は見た目に反して真面目でまともなゼンラニウム。
頑張っている若者に嫌がらせをするのは良くないと思う、と正論を言いつつも協力。
新鮮なコゼンラニウムをプレゼントするが、「ロナルドならどうする?」と考えたミカヅキ。
ハンターはなんかこう…耐えることと見つけたり!と言いつつコゼンラに呑まれる。許してあげて。この子たち悪い子じゃないの。
騒動の元凶がドラルクだとばらしたゼンラニウム。ロナルドは問答無用でドラルクを殺害。
しかしドラルクの方が一歩早かった。
彼が召喚したのは吸血鬼マイクロビキニ。前回ミカヅキが襲われ、マイクロビキニとなった姿を写真に撮られた屈辱を味わわされた因縁の相手である。こんな因縁は嫌だ。
そしてミカヅキも馬鹿ではない。ちゃんと対策を講じてきていた。
服の下に着ていたのは、ピンクのラメのマイクロビキニ。ハンターは羞恥心に勝つ者と見つけたり。やっぱり馬鹿だったかもしれない。
マイクロビキニはミカヅキのその覚悟に敬意を示す。
なおミカヅキくんは容赦しない。刀でおもいっきし殴打。
さて、ロナルドはミカヅキに告げる。
ミカヅキはシンヨコでも十分やっていける。
シンヨコの吸血鬼は強かな曲者ばかり。退治の時に自分を犠牲にしなきゃいけないときもある。なんでここでオオゼンラ回が説得力を持ってくるんだ。
『ロナルドウォー戦記』みたいに格好つかないことも多い。そもそも『ロナルドウォー戦記』は実際あるかないかのかっこつけ要素を無理矢理誇張した、「ギリ嘘は言ってないけど」レベルのものである。シンヨコでかっこいいハンターになることなど不可能。
それでもいいのなら、なんでも教える。
「帰ります!!!!」
食い気味でお断りするミカヅキくん。そのまま新幹線に乗って東京に帰って行ったのでした。
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