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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

4話 リングに吼えろ

全力で向き合うのが仲間である




【あらすじ】

買い物を頼まれて出かけたアムセラ

それを追いかけて行った女好きのレオ

そこに現れたのは、新たなプレイヤー。


一騎打ちを通してちょっと歪な関係が見えてきたような。




【アミガルド】

今回のプレイヤー。チームクバル所属。

怪人デザイン、おそらく「狩りの道具」で1年やっていくつもりの今作。かなり序盤に「投網」が出てきて戸惑いを隠せない。

お声は金尾哲夫さん。半年後に始まる作品のラスボスである。強い。



彼は町にいる2人組を投網で捕獲し、即席のリングを作って2人を戦わせる。

勝った方はリングから出て自由の身になるが、負けた方はそのまま樽の中に閉じ込められる。

樽はその後、宇宙へと発射されて帰ってくることはできない。

敗者は死なのは勿論、勝った方も一生罪悪感に苛まれるという地獄のようなシステム。


ちなみに樽にはスイッチがついており、押せば解除される。

つまり、これ、宇宙で急に(星とかが掠って)オープン、そのまま宇宙空間に放り出されて死亡するという流れもあるのでは。空想科学読本か何かで宇宙空間に人間が放り出されたら?みたいなの読んだことあるけど、まあ慘いからなあ。



初のチームクバルのプレイヤー。

チームアザルドの皆さんが割と無差別攻撃路線だったのに対し、こちらはエンターテインメント性を重視している印象。本気で勝ちに行ってるな、リーダー。




【セラ】

レオと2人、リングに閉じ込められた彼女。

バトルすることとなるが、防戦一方で反撃の気配がない。


「あんた自分が負けるつもりでしょ」


男は女を守るものだ、そのために敢えて負けるつもりだった、と言うレオに怒りを露わにするセラ。



過去、ジューランドで武術大会があった時。

レオと対戦したが、そこでレオから手加減されたせいで勝利。そのことを未だに引きずっていたらしい。


「そういうの全然嬉しくない。」

 「レオ、本気で戦って。私も本気で戦う。」

 「言っとくけど、手抜いたらすぐ分かるから」



レオも彼女に応えて本気で勝負に出る。



セラとしては「女」と見られている=彼女自身の個を見てもらえないことが不満だったんだろうというのは想像に難くない。

前回の塩対応もそこだろうな。お前が「私」を軽んじるなら私もお前を軽んじるぞ、と。


というか、武術大会って男女混合なんだね。

2人の対決を見ている限り、素の戦闘力はレオの方が勝っているけど。

それは単純に実力差なのか、男女の体力差が原因なのか、陸上生物のライオンと水中生物のサメとの違いか。




【レオ】

対するレオ、どこか「紳士」をはき違えている様子。


「女ぶっ倒すとか、男のすることじゃねぇだろ。男は、女を守ってなんぼだ」


レディーファーストって、「自分より他人を大事にする」形の1つだと思っているので否定はしないけど。

そもそも本人が嫌がっているのにやる、しかもその方法が割と露骨だし、八百長と言っても良いようなやり方なのはいただけない。結局独り善がりだよね。

上記引用した台詞も、どや顔&言い終わった後に満足げに頷いているあたり、「女に気遣える俺かっこいい…」って思ってそう。


セラも、スマートに譲られるくらいならこんなに「嫌い」を連発しなかったんじゃないかな…。



怒ったセラを見て、ジューマンに戻って本気で戦う、が。

最後の一撃。

結局仲間たちが駆けつけてくれたおかげで放たずに済んだ一発。


「あんた、あたしのカウンター食らうつもりだったでしょ」


やっぱり伝わってなかった。

お怒りのセラから逃げ出すように外に出て行くレオに、

「いつか絶対、本気出させる」

と誓うセラ。



一方当の本人はと言うと、


「しょうがねぇだろ、あんなぶちのめすくらいだったら嫌われた方がマシだって思ったんだもんよ!力で女負かしてもかっこわりぃだけじゃねぇか。これが、男の美学ってもんだ」


あっ思った以上に伝わってない(頭抱える)

多分だけど、実態はぶちのめす→嫌われない、ぶちのめさない→嫌われる、だし、

力で女に勝ってもかっこ悪いとは誰も思わんて。


でもって、「かっこ悪い」が理由に来ているの、やっぱりそうよな、結局は自己満足よな…。


この手の、価値観の違いを埋める話って、どちらかが歩み寄ったり、考えを改めたりするものなのに、まさかの「進展ゼロ」というフィニッシュに戸惑っております。

そんなことある?

……ってことは、これまだ続きがどこかであるな。

レオが早めに本当のセラの気持に気づいてくれると良いな。




【以下雑記】

🦅冒頭の買い物シーン。そもそも、タスクがレオを「女好き」と形容しているのが全てよな。レオ的には「女の子の手伝い」的な感じで追いかけたんだろうけど、それがまるっきり伝わっていない。「女好き」という表現からも、完全に関係ないタスクですら彼の独り善がりにうっすら気づいてるんじゃないかな

🦅ちなみにそんなレオに、笑顔で荷物持ちを頼んだのはアム。分かる。多分この子はレオの独り善がりに気づいてるけどそれを上手いこと利用して来たタイプ。


🦅行方不明になった2人を倒すために取った手段は、「鼻の利くタスクに匂いで探してもらう」作戦。2人の消え方は完全にワープなのに匂いの方向が分かるのかとか聞いてはならない。

🦅匂いの参考になりそうなのは2人の衣服。異臭を放つレオか、異性のセラか。迷った挙句レオをセレクト。鼻がひん曲がりそうな思いをした結果、真理夫さんからそういう趣味なのかと勘違いされる始末。さらに、その後ボロボロになったレオの服についてコメントしたせいでさらに疑惑は深まることに。既に不憫枠の道をまっすぐ進んでいるタスクくんの明日はどっちだ。


🦅それにしても4話でこんな話題をぶち込んで来るとは。攻めるな…。




次回:ゴリラ、あらわる。

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