49話 俺はお菓子を信じてる
- 2025年8月24日
- 読了時間: 6分
頼むからみんな幸せになってくれ
【あらすじ】
ある意味予想通りではあったが。ランゴが裏切った。
ランゴに促されるまま、市民の救出に向かったライダーたちだったが、時既に遅し。町はもぬけの殻だった。
幸果と優の無事を確認し、一度ラキアの家で態勢を立て直す3人。
ランゴが裏切ると全く思っていなかったわけではない、けれどこんなにもすぐに行動を起こすとは思っていなかった、とは絆斗の弁。
いや本当にそう。裏切る目は見えていたけれど、このスピード感とここまでそのまま作戦を再利用するとは思っていなかった。
こちらにはデンテ特製の中和剤があるものの、それをいちいち使っている時間はない。
ここで、ゴチゾウからグラニュート界の出入り口を発見したとの報せが入る。
それならばやることはひとつ──本拠地を叩く。
【グラニュート界】
ランゴ、堂々の帰還。
やはり社長の椅子が一番似合うのは彼だね。
父親の死を受け入れられないリゼルのことは片手で払いのけたうえで、ジープに問う。
なんの後ろ盾もないリゼルはもう用済みのはず。これからどうするのかと。
「後ろ盾がない婚約者などもういらないだろう」なんて台詞、2週連続で聞くことあるんだ。
ランゴ本人は知る由もないですが、意趣返しとしてきれいに収まっているのが大変お洒落ですね。
リゼルを助けてもいい、戻ってこい、というランゴに「考えさせて」と答え、その場を去るジープ。
ここで怯まず「時間をくれ」と言えるくらいには成長したのかな。
ランゴが狙うのはもちろん、大統領の座である。
リゼルは大統領邸に戻るが、そこにはもう誰もいない。
そうか、ボッカがいなくなったのであればボッカの使役する眷属も消えるのか。
このお屋敷、完全に親子+眷属しかいなかったからなぁ。そりゃ寂しくもなる。
泣き崩れるリゼルに、初めて年相応を感じた。
【辛木田絆斗】【ラキア・アマルガ】
ショウマに扉を開けてもらい、グラニュート界へ突入。ちなみにこの扉を開けられる権限はニエルブが付与してくれていたみたいです。本当に好き放題やっていたんだなあの男。
(ラキアの存在と言い、今回と言い、実は結構な頻度で助けられてもいるのですがね)
●「絆斗とラキアがいて良かった。俺一人じゃ、全部のことできないからさ」
●「んなのこっちの台詞なんだよ。お前がいなきゃ、多々会うこともできなかったんだぞ」
●「俺はひたすら人間を攫い続けて、コメルを悲しませてたかもな」
●「そっか。じゃあお互い様だ」
●「……ショウマ」
ほんの少し、ショウマに笑いかけてから扉の間に入っていくラキア。
……やめて、本当にやめてくれ。
無事に工場に到着した2人。また勘で進んだんだろうか……。
ともあれ、ヒトプレスはギリギリ加工前。
エージェントたちの襲撃を受けつつも、工場にあるヒトプレスはすべて回収し、ついでに工場を盛大に爆破させて撤退。
爆発から自分たち(ひいては回収できたヒトプレス)と自分たちとの距離がちょっと近すぎやしないか。よかったよ、引火しなくて。
あとは人間界に戻るだけだったが、道中で大量のエージェントに見つかってしまう。
流石に侵入者の報告を受けたランゴ、黙っていなかった。
彼らの相手を引き受けたのはラキア。
●「お前人間だろ? 早くヒトプレスにされた人間を助けろと言ってるんだ。」
「絆斗。……俺の方がお前より強い。」
「グラニュートの不始末は、グラニュートの俺が片づけてやる」
絆斗を煽り散らかすラキアの図は今まで何度も見てきたけどさ、ここまで絆斗を貶す言葉が出てくるまでに躊躇いがあったのは初めてなんだよ。
それを受ける絆斗の表情も、多分それが分かっていて。
●「……死ぬなよ。ラキア。」
初めてだっけ、名前呼んだの。正直確信が持てない。
確信が持てないくらい、もう仲間としてうまくやれてたんだなぁと思った。
最初は触手も使いつつ応戦していたラキアですが、多勢に無勢なのは否めない。
それでも、絆斗を逃がすことには成功した。
つまり、今、グラニュート界に人間は一人もいなくなった。
ねえ、それを狙っていたんじゃないの、ラキアは? 自分だけが残って扉の間を破壊するなりなんなりして、これ以上被害が出ないようにするつもりなんじゃないの?
それは本当に嫌なんだけど。今こそ幸果さんが頭突きかまして「お前はそれで幸せか」って問い詰める場面なんじゃないの??
なんとか扉の間までたどり着いた絆斗だったが、彼を待ち構えていたのはジープ。
おかげさまで人間界に戻ることはできましたが。
覚悟が決まった顔のジープ。これより前のカットの表情から察するに、彼はきっと「リゼルを守る」選択をした。
「守るものがあると人は強くなる」なんて、使い古された表現ではありますが、彼の場合はどうなるのやら。
【ショウマ】
絆斗・ラキアと別れてはぴぱれに帰還。
彼女が作ってくれていた大量のお菓子に喜びつつ、「作ってほしい」とお願いしたのは綿菓子。
「おいしいものノート」の綿菓子のページを開きつつ、今後の作戦に使えそうだと語る。
それを聞いていたのは、死角にいた優さん。
幸果さんと共にはぴぱれに残り、彼女の「お菓子を食べるとショウマは元気が出るから」という言葉に妹を思い出して、お菓子作りを手伝っていたのであった。
流石にもう、みんなの隠し事に気づくくらいには違和感が積み重なっていた優さん。
思い切ってショウマを問い詰める彼に、ショウマは本当のことを話す。
自分は仮面ライダーで、絆斗とラキアもそうであること。3人の共通点は「家族がグラニュートの被害者である」ということ。そして、優が見つけてきたブログの筆者は絆斗であること。
諸々がつながり、優さんも笑顔に。最大級の爆弾は流石に言うわけにはいかないと思うけれど、それくらいならきっと大丈夫でしょう。
大量のお菓子、そして綿菓子を食べて準備は万端。
ここでお菓子を作っている優さんと幸果さんがずっと笑顔なのが良いなと思う。2人とも最終決戦が近いことは察しているだろうに。
お菓子を食べるときくらい、幸せでなくちゃね。
ショウマはまるマロアシストに変身。「フワ」の文字を掴んで空に浮かんだあと、もふパチゴチゾウを使用。
空には綿菓子の雲が垂れ込め、そこから雨が降る。
じつはこのもふパチゴチゾウの元になった綿菓子ですが、ザラメに中和剤を噴射したものを使用。
つまりこの雨には中和剤が含まれている。
この雨を浴びた人たちは正気に戻り、さらにニエルブ製ゴチゾウも破壊される。
これにて目下の問題は解決。「おいしいものノート」、「強か」と作中でも称されるショウマの頭脳、快く協力してくれる幸果や優さん、ゴチゾウ、そしでデンテおじさんが遺した切り札。全部が綺麗にかみ合って出来上がった作戦でございました。いやあ、お見事。
人間をもとに戻してほっと一息ついたショウマ。
地上に降り立つと、待ち構えていたのはランゴ本人だった。
●「俺の大好きな、人間のお菓子の力。人を幸せにする、お菓子の力だ」
●「やはりお前はストマック家にとって邪魔な存在。今度こそ倒しておかないとな」
最後の大舞台は人が消えた遊園地。
ポップで可愛い空間と、人がいないという不気味さのアンバランス。
ガヴの最終局面に相応しい空間ではありませんか。
次回:誰一人残さず、幸せになれますように
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