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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

48話 覚悟の証明!これが…日本一のお節介!

本当にいいキャストが揃ったなと




メインは引き続き狩崎。ひとまず彼を止めねばならない。

ヒロミさんが真澄さんの墓から玉置・花の破壊されたベルトを発見したことにより、彼の本来の目的は「真澄を見返すこと」だと断定。

WEEKENDに遺された彼の遺品から、ジョージを止めるためのヒントを探す。


彼の遺品の中にあったのは、ジョージが幼少期の写真が1枚のみ。

しかし、ここで光が目敏く気が付く。

写真に写っている床のシミは、この建物の中にあるものであると。

そして、写真の中にある扉は、現在鏡になっている。

即ち隠し部屋があった。


いや、WEEKENDの本拠地どうやって調達したんだろうね~とはぼんやり思っていたけれど、ちゃんと答えを出してくれるとは思わなかった。

まさか狩崎家だったとは。



扉の向こうは、真澄の部屋。

ジョージとの思い出がたくさん飾られ、ジョージの絵も多く残る部屋。


そこにあった10枚の幼少期のジョージのイラストが、今のリバイスのメインスタンプになっていることに気が付いた一輝たち。


リバイスは、ジョージが真澄との思い出から作り上げたライダーであり、その力を以てジュウガを倒すことこそがジョージにとって一番の説得になると結論を出した一輝は、自ら変身して戦うことを決める。





一方、五十嵐家は。


元太・幸実の2人は改めて一輝に挨拶。

自分たちが親であり、いつまでも一輝のことが大事だと伝えるが、当の一輝は勿論ピンと来ていない。

息子の前ではニコニコしているのに、彼のいないところでは肩を寄せ合って泣いている夫婦が痛々しい。



大二・さくらは、一輝の説得を試みるが上手くいかず。


「私たち家族の笑顔はどうでもいいの?」


というさくらの台詞が重い。



その足で玉置・花に会いに行った2人。

仲間たちと話して気が付いたのは、「お節介じゃない兄は兄ではない」ということ。

思うことはあれど、本人に本人らしくいてもらうことを優先することにした。


「約束する。一輝兄がどうなっても、私たちは笑顔でいるよ」




いざ、決戦。


「真澄さんとの思い出をこれ以上汚さないでください。」

「それは支配じゃない、愛だ。離れていてもあなたを見守りたいという願いだ」

「俺は、闘うたびに大事な思い出が失われていく。でも、狩崎さんは違う。真澄さんとの思い出を覚えていられる。まだ間に合う。あなたたち親子の思い出を、憎しみのままでなんか終わらせない」


リバイス組に押されて変身解除まで追い込まれたジョージ。

ヒロミさんが手渡した、自分が幼いころに描いた絵を見つめる。


「ダディ、これじゃダメだよ。もっと、もっと一緒にいたかったよ」

「ダディ、合いたいよ」

「なんで先に逝くんだよ。まだ話してないよ」




いやめちゃよかったな?と思ってTL開いたらアレだったからここで長々書かせてほしい。

(もう結構な人が言ってるけどさ)



ジョージにとって、小さい頃から真澄は憧れの人だった

科学者として、誰よりも尊敬していたはず。


その後、真澄が悪魔関連の研究に着手。

ジョージは少なからず「捨てられた」と思っていたみたいだし、その事に関して恨みがあったのは2人の再開時に険悪ムードだったことからも明らか。

それでも、父親と同じく悪魔の研究を行って大きい組織のお抱え研究員になったり、父との思い出をモチーフにアイテムを完成させたりしたくらい、真澄のことは忘れられなかったはず。



すったもんだあったけれど、WEEKENDでの活動が主軸になってきたあたりではほぼ仲直りできていたんじゃないかな。お互い素直じゃないせいでぎくしゃくは残っていたけれど、多分「ごめん」さえ言えればOKくらいのレベルまでは持ち直していたと思う。協力できるようになったくらいだし。

おかげで完成したのが今の最高戦力アルティメットリバイス。


もう許してもいいかな、とジョージが思い始めていたであろうころに投下された爆弾が「悪魔を埋め込んだ」話。

(あそこでカミングアウトしたのも、真澄さんが「ある程度仲直りできた今なら言える」と少なからず思ったんじゃないかな…。勿論、寿命を悟ったうえでの懺悔なんかもあったと思うけど)

これでジョージは真澄を見限ることにする。



真澄さん的には「ジョージは大切な息子」というのは(思い出の自室を不可侵にしていたことからも分かるように)彼が生まれてから一度も揺らいだことが無かったのは想像に難くない。

だからこそ(本人が亡くなった今となっては確かめようもないことだけれど)、ジョージに悪魔を埋め込んだのは彼のことが疎ましかったからとかそういうことでは断じてない。綺麗な言葉で言い表すならば、一輝の言った「愛」「願い」なんだと思う。


勿論、そんなリスクをはらんだことを息子にやっても良いかと聞かれたらそれはNOだし、真澄もそのことは分かっているはず。(「どうかしていた」と当時の自分を振り返って言っているし)

真澄は最期まで、倒れてからも「ジョージに会いたい/会わせてくれ」とは言っていなかったはず(ここ曖昧だから記憶違いだったら申し訳ない)。この辺も彼の反省の気持があったように思える。



一方の被害者ジョージは。

そりゃ怒って当然だし、見限ったって良いし、半狂乱に陷っても仕方ないと思う。許す必要もない。

それでも、真澄さんは誰よりもジョージのことを愛していて、大切に思っていたという部分を知っておかなくてはいけないとも思う。それを踏まえて今後彼がどうするかはジョージ自身が選べばいい。ただその選択をする際に情報の欠如があってはいけない、というただそれだけ。

(情報が欠如したまま選択して大変なことになった例が大二くん)


というか、そもそもジョージの行動を追っていれば一目瞭然だけれど、

  • 父との思い出の10の生物を使ってリバイス完成

  • 真澄登場~死亡までの間、なんだかんだ真澄と同じところに所属 (別にフェニックス陥落時点で手を引いても良かったはず)

  • 真澄とともにアルティメットリバイス完成

  • 自分用の悪魔の無いライダーのモチーフが思い出の10の生物

という感じで、彼自らの選択でずっと父親を追いかけてるんだよね

ジョージ自身、どんなに裏切られたと思っても父親のことが好きで尊敬している気持ちは変わらなかったはず



ジョージも真澄も、2人して「お互いに大事に思ってくれている」という確証が欲しかったのかもしれない。



だからこそ、最後の子どもみたいな彼の絶叫が効いてくる。

欲しかったもの、それもおそらく幼少期からずっと求めていたものがようやく手に入って、でも手に入ったのが遅すぎた


しかも、ジョージ→真澄の「憧れ」って、「優れた科学者として」「父として」の2種類あったように見える。

前者は研究面で真澄を追いかけていたことから明らかで、これは「自分が1人で作ったモノが2人で作ったモノに負けた」という事実で昇華されてる

後者はなんだかんだ真澄の傍から離れなかったことから明らかで、「父が息子の創作物を大事に持っていてくれた」という事実で昇華されている


特に後者は確証が得にくかった分、ようやくわかったことが何よりも嬉しくて、その分何よりも「間に合わなかった事」(もしくは「間に合うはずだったのに自分からその機を逃した事」)が何よりも苦しかったんだろうなと。

それが全部全部詰まった絶叫だった。濱尾さんすごいな…?って鳥肌立ちましたとも。



個人的に大事だと思うのでもう一度言っておくと、ジョージは「父を許した」とも言ってないし、一輝も「許してやれ」とも言ってない

一輝は「判断材料は足りてないと思う、こういう事実もある」と伝えただけだし、

ジョージはそれを受けて「ようやく知りたかったことが知れて、だからこそ改めて思いのたけをぶちまけた」だけだと思う。

間違っても「狩崎親子は愛し合い、許しました、めでたしめでたし」とは言っていない

寧ろ地獄展開が1個増えてるからな。どうしてそんなことするの?



(ここまで極力事実を列挙→そこから考えられることを結論、というスタイルで書いてきたが、これでも一部の人には「また盲目擁護派がなんかいってら」くらいにしか思われないんだろうな…。別にすっ飛ばしも論理の破綻も感じられないしごく自然な流れだと思うんだが、私が何か盛大な勘違いをしているのだろうか)





話を五十嵐兄妹に戻そう。


戦闘が終わり、恐る恐る兄に近寄る大二とさくら。

歩み寄って声をかける大二・さくらの、期待と諦めが入り混じったような表情、

それを見た一輝の顔を見た瞬間の「忘れている」と確信させる表情、

その顔を見て全部理解して、それでもほんの一瞬だけ最後の可能性に縋って、それでも無理に笑おうとしてもやっぱり駄目だった大二とさくらの表情。


全部全部本当によかった。

台詞だけなぞれば、一輝の「この人たち誰?」まで、一輝が弟妹を忘れた確証はないはずなのに、表情だけで全部悟らせるお芝居よ。

すごいなあと心底思ったし、泣いた。

心の底から、この3人が兄妹役として1年間やってきてくれて良かったと思った。





次回:やっぱりバイスならそうするよね

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