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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

47話 最後のゲーム

ラスボス、出陣。




【あらすじ】

プレイヤーをことごとく失ったジニス。遂に御自ら御出陣あそばすことに。


サジタリアークに備え付けられた矢を地球に銛のごとく打ち込み、そこに自分の細胞を注ぎこむ。何でもありだなジニス様の細胞。

果たしてジニスの細胞に、地球は耐えられるのか。




【風切大和】

親と絶賛拗らせ中の男。

前回で諸々解決すると思っていたのだが、まさかの事実が判明したことで、大和自身もかなり混乱中。


それを聞いた真理夫おじさん。


「僕は小さい大和の避難所だったから」


大和がここにいる限り、まだ彼は大人になり切れないまま、というのがおじさんの見解だった様子。

おじさんの今までの動きを見る限り、おじさんも2人がどういう経緯で仲たがいしていたのかはうっすら察していたっぽいのよね。

具体的な事情は知らなくても、どういう行き違いがあっていたかくらいは分かってたんだろうな。



さて、そんな小さい大和は、母親のもとに墓参りに行っていた。

そしてそこで、あろうことか父その人と出くわす。


余裕をもって穏やかに声をかける父親と、余裕が無くてとげとげしい大和との対比が辛い。


「父さんはいつも何も言わないだろ!」


積もり積もった気持ちをぶちまける。

何も言ってくれなかったのが辛かったこと、いつも怖そうな顔で何も言わない父親と距離を感じていたこと、例え何を言っているか分からなかったとしても、話しかけて元気づけてほしかったこと。結局は、母親が亡くなってからずっと寂しかったこと。


「ごめん、父さん。母さんはちゃんと言ってくれてたのに。あんなに繋がりが大事だと思ってたくせに、一番身近なつながりを、俺は…」

👨‍⚕️「いや、母さんに叱られるのは俺の方だ」

 「大和、すまなかった」


恨みつらみから、緩やかに子供の様な、寂しかったのだという主張に変わっていく台詞回しが綺麗。「愛憎入り混じる」とはこの事。


「母さん、今頃呆れてるよ。『あんたたち、似た者同士ね』って」



その時、王者の資格が光り出す。仲間に合流するべく走り出す大和と、彼を呼び止める景幸。


「ひとりじゃない。この星の生き物はみんな、どこかで繋がってる。」「父さんがバドさんを助けたから、俺は仲間と出会えて、戦う力を持てた。だから今度は!俺がみんなを守る番なんだ」

👨‍⚕️「分かった!必ず戻って来いよ」

「ああ。今度ジューマンの友達を連れて帰る。その時は、ちゃんと家にいろよな」


ようやく、「帰る場所」が直接血が繋がった家族のもとになった。

これにて親子編は完結、かな。




【ジューマン】

残されたジューマン+操の5名も、ジニスの攻撃を見て現場に急行。

立ち塞がる敵に悪態を吐きつつも進んでいく。


途中で王者の資格が光り出したため、急遽行き先を変更。

その先にいたのは、移動されたリンクキューブと、バドとラリー。


バドは地球の力を使って無理矢理戦おうとしていることを察したラリーは彼を引き留めたうえで、ジニスから地球を守るための作戦を立案していた。



リンクキューブを使って地球をサジタリアークから引き離す。そうすれば地球は守られる。

ただし、ジューランドと地球は切り離され、二度と出会うことはないとのこと。

地球を救う代わりに、仲間同士が再び会うことは無くなる。

だから、先にジューランドと地球を繋いでジューマンたちは帰還し、もとから人間の大和&操、ジューランドに帰る気がそもそも無いバドで後処理はなんとかすると。


「渡せません」

「このままジューランドにおとなしく引きこもってろって? 冗談じゃねぇぞ!」

「外の世界との繋がりが切れたジューランドになんて、帰りたくない!」

「せっかく人間と繋がったんだもん。これで終わりなんて絶対嫌!」

「これから僕たちが築くんです。人間とジューマンの新しい関係を。だからこれは、渡せません」

「お前たち、二度と戻らないつもりか?」

「違う! いつでも帰れる世界を作るんだ。」「これからもぶつかることはあると思う。理不尽な目に遭うかもしれない。でも! 繋がっていればまたやり直すこともできる!」「だからこれ以上、世界を閉じることはしたくない」

 「未来の地球と宇宙のためにも、俺たちはデスガリアンと戦い抜きます!この星を、守ってみせます!!」


6人の決意を聞いて、「失敗は許されない」と言いつつも送り出すジューマン2人。


ここで「宇宙」が入ってきたのは数か月後の話を踏まえたやつか?と一瞬思ってしまったキュウレンの民です。すみませんでした。

デスガリアンのゲームは宇宙規模ですものね、ええ。



駆け出した2人が最初に出会ったのはナリア。

「俺たちはこの星の力を預かった、王者の群だ!」


啖呵を切っていざ変身。


「ジニス様の前では、所詮下等生物です。」

「俺たちを舐めるなよ!」



ジュウオウジャーはいきなりワイルドトウサイドデカキングで出撃。

ナリアを完全に無視してまずは矢をなんとかしようとする。

サジタリアークから伸びる管は簡単には切れない上に、ジニスのエネルギーをまさかの経口摂取したナリアが巨大化して出撃。ジュウオウジャーたちに襲い掛かるが、完全にジュウオウジャーたちの方が有利。


ナリアを再び放置し、再び矢に伸びる管の切断を試みるが、びくともしない。

ならば、と管を使って船体を引きずり下ろすことにした。急に脳筋になってない?大丈夫?

そしてこのロボ、手が手っぽくないから管を引っ掴んでいるシーンが妙に可愛く見えるな。



地上にいたナリアはそれを見てジュウオウジャーの作戦に気づく。

飛び掛かるがジュウオウジャーの反応の方が早く、正面から必殺技をくらって撃沈。

「ジニス様は……この私が……!」


えっこれで退場……?

なんか思ったよりも呆気なかったというか。

確かに一途にジニス様を思う良き秘書だったのですが、他の幹部たちの散り方が結構印象的だったのでね。ナリアも最期にジニスにものすごく貢献するか、突き放されるかすると思っていたんです…。次回ひょっこり出てこないかな。こないか。

仕方ないじゃん、小学生の頃にメレ様と薄皮太夫を見て性癖狂わされたんですよ私は。ゲキレンジャーとシンケンジャーは良いぞ。



ナリアを倒したジュウオウジャーは再び管を引きずり下ろし、サジタリアークを地球に激突させることに成功。

船体にいたジニス様が珍しく動揺しておられてこっちが動揺。

引きずり降ろされる中でもおやおや…(愉悦の笑み)していると思っていたのでね。まあ足組みは崩していないのは流石でございます。


サジタリアークは爆発四散。

しかしそんなことで一緒に死亡なさるジニス様ではない。


「悪いね、ゲームのクリアはまだお預けだ」


圧倒的強さ、しかも実はまだ彼の討伐方法は確立できていない。

どうなるジュウオウジャー……?!




次回:遂に最終決戦! 予告におじさんとお父さんを入れてくれた編集さんに金一封を…!

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