46話 希望と絶望のはざまで
- _ ぬぺ
- 2023年7月21日
- 読了時間: 15分
この宇宙に救いなどないのですよ
【あらすじ】
超弩級ビッグモライマーズを見据える12人。目の前には数多のインダベーたち。
一同は、スーパーキュウレンオー●●●●●、リュウテイオー●●●、地上組●●●● に別れて二方向からモライマーズ、そしてドン・クエルボに勝負を挑む。
●「僕ちんから最後の司令だ。みんな、死ぬな! 平和になった宇宙を、全員で確かめるんだ!」
ロボ戦組は敵に阻まれつつも健闘。
しかし、ビッグモライマーズの周りにはバリアが張り巡らせてあり、ドン・クエルボを倒さない限りバリアを破ることはできない。
地面が揺れ動き、時間が無い中、命運は地上班に任される。
【ラッキー】
地上ではラッキーとツルギの両名がインダベーたちをナーガとスティンガーに任せて先にモライマーズの中に突入する。
戦いつつもツルギの体調を気遣うラッキーにツルギは返す。
●「忘れるなよ、昨日の話。」
出撃前夜。
クエルボのことで落ち込むツルギに、ラッキーは声をかけていた。
彼の劣等感に気づけなかったから、自分は他人の心が分からないらしい、と落ち込むツルギに、ラッキーはそんなことないと力強く言い切る。
そんな彼に、ツルギは妙に神妙な顔で聞くのだ。
●「なあ。戦いが終わっても俺様と仲間でいてくれるか?」
●「忘れるわけないだろ。俺たちは、いつまでも仲間だ!」
●「そうか、その言葉を聞いて安心した。」
最奥部と思しきところでドン・クエルボと対峙したダブルレッド。
クエルボはツルギと2人きりが良かったと言って執拗にラッキーを攻撃。
ラッキーがツルギのことを仲間だと言えば「今の盾はこいつか」と返し、彼を見下しているのかとツルギに問う。
ラッキーから、ツルギはクエルボのことを仲間だと思っていたのだと聞かされても、
■「僕はツルギを仲間だなんて思ったことは一度もない! 仲間なんて利用するか、されるかだけだ!」
と聞く耳を持たない。
そもそもツルギの盾になったのも、自分の名を後世に遺すためだった、と。
そのままラッキーを攻撃。変身解除させられたラッキーにとどめをさそうとするが、それを身を挺して守ったのはツルギ。
■「君が人の盾になるなんてね」
●「ああ、そうだ。俺様はラッキーの盾になる!」
●「ツルギ……お前……」
●「お前は宇宙を救うカギだ。絶対に死なせない。」
登場時から基本的に自分の気持ちをダイレクトに伝えて来なかったツルギから発せられるこの言葉。重さが違う。
それを、「明るい人が好きなんだ」という何とも薄い言葉で片付けようとするクエルボ。
なんかムカついたという彼は、カラスの紋章が書かれた球体を出現させ、ラッキーを閉じ込める。
ラッキーが目を覚ますと、そこはバトルオリオンシップのブリッジだった。
周りには、落胆しきった仲間たち。しかしそこにはツルギがいない。
状況を聞くと、彼らはチキュウを救うのに失敗したという。
ドン・アルマゲはツルギを倒し、ビッグモライマーズの破壊もできなかった。
●「何事も諦めが肝心だ。僕ちんたちは胸を張って良いと思うよ。ジャークマターを相手に、ここまで戦ったんだ。」
口々に、クエルボが本当の救世主だった、自分たちに悔いはない、みんなと会えてよかった、と発言する仲間たち。
そんなはずはないと言って取り出したキュータマは45番のカラスキュータマ。普通のキュータマではありえないほど不透明に黒い。
そして窓の向こうに見えるチキュウは間もなく爆破する。
……これは、クエルボが見せる「出口のない絶望」。
宇宙に溢れる嘆きと苦しみを体感したうえで死ねばいい、と。
しかし外にいるツルギは、ラッキーはこんなものに屈するはずがない、諦めるはずがないと信じ続ける。
■「諦めれば救われる!僕はドン・アルマゲとひとつになることで、人々を救う救世主になったんだ!」
●「違う!クエルボはそんな奴じゃない!」
■「僕はクエルボであり、ドン・アルマゲだ!」
●「そうか。すなわち、お前は救世主でもなんでもない。ただの悪党だ!」
■「黙れ黙れ黙れ!!」
幻の中。
遂にチキュウが爆発する。それを見届ける一同。
●「ダメだ。やっぱり諦めるなんて駄目だ!」
操縦席に向けて走り出すラッキー。それを、ラッキーが希望を持つことを拒むかのように止める仲間たち。
●「ここで諦めたら、俺たちがやってきたことが本当に無駄になっちまう! それでいいわけないだろう! みんな、思い出せよ! 苦しくても、辛くても、歯を食いしばって支え合って戦ってきた! その戦いが無駄なわけがない!」
爆発しそうなチキュウが、カラスキュータマの姿に変わる。
●「俺は最後まで信じる! 信じ抜いてみせる! 絶対宇宙を救えるって!!」
ラッキーが発射したオリオン砲が、まっすぐカラスキュータマを貫く。
無事に現実に帰還してきたラッキー。
もちろんキュータマは元通り。高々とヨッシャラッキー!を叫ぶ。
●「諦めることが幸せ? 絶対にそんなわけがないだろう。俺は諦めない。絶対にお前を倒す!」
そこにナーガ・スティンガーも合流。
お前も仲間を読んだらどうだ?と煽るスティンガーに、ドン・クエルボは「虫唾が走る」と返す。
●「それがお前の弱さだ。俺たちには仲間がいる。だから、俺たちはお前より強い!」
ということで地上班戦闘開始。
シシレッドオリオンの力で次々に武器を出すラッキー、蠍座の戦士として当然のようにあらゆる武器を使いこなすスティンガー、当然のようにバランス愛用のキュークロスボウを使うナーガ、不安定な体調を押して戦い続けるツルギ。
4人はドン・クエルボをビッグモライマーズの外に押し出すことに成功。
バリアが破れた隙に巨大戦班がオリオンビッグバンキャノンを打ち込んでツヨインダベーごと粉砕する。
●「諦めなければ、いつか絶対に願いは叶う。俺は、俺たちはそれを信じてここまで来た。俺たちはお前とは違う!」
ドン・クエルボにはインフィニッシュブラスト・フェニックスエンド・オールスタークラッシュを喰らわせて勝利。
巨大戦班が合流する頃には、彼はクエルボの姿に戻っていた。
【鳳ツルギ】
力を使い過ぎた、と言いながらも立ち上がってクエルボに歩み寄る。
●「クエルボ。全部お前の心に気づいてやれなかった、俺様のせいだ。すまなかった。」
■「黙れ!! 宇宙は、宇宙は僕のものだ!!」
小刀を振りかざしてまっすぐにツルギの方に向かってくるクエルボ。
刀の殺傷力が全く無さそうなことも、彼なりの威嚇であろう叫びがひどく情けないのも、恐怖よりも哀れみが勝つ。
剣は彼をまっすぐ見据えて、抜刀。ほんの少しためらったようにも見えたけれど、一刀のもとにクエルボを斬り捨てた。
クエルボは塵となって崩れ落ちる。
●「さようなら。それでもお前は、俺様の大事な仲間だ。」
●「みんな……ご苦労だったね。これで宇宙は救われた。」
なんともビターな、後味の悪い終わり方である
──わけがなかった。
●「救われた? 愚かな! 本当の地獄はここからだ!」
クエルボの身体からもギリギリ逃げおおせていたドン・アルマゲ。
彼が次に標的にしたのは、鳳ツルギだった。
●「私の狙いはただひとつ。お前の身体だ! 鳳凰の、不死身の力!!」
●「やはりこう来たか……!!」
ツルギはここまで見越していた。
クエルボという依り代が無くなれば、ドン・アルマゲは新たな依り代を探すはず。
不死身の力があるツルギであれば、ドン・アルマゲが渇望していたであろう「真の意味での」不死身になれる。
だから、あえて自分が依り代になる。どうせ間もないこの命、無くなるならば有意義に使おうということである。
これが、鳳ツルギのやりたい事。仲間たちの夢を守るための方法。
●「みんな!! ドン・アルマゲごと、俺様を葬れ!!」
●「お前…生きることを諦めないって約束しただろ!」
●「悪いな。みんな。これが俺様の、生き方だ。」
「仲間だと思うなら! 俺様の最期の頼みを聞いてくれ! ずっと、仲間でいてくれるなら!!」
思えばツルギは、登場時からひたすらに仲間想いだった。
散々現役救世主たちを「邪魔だ」と追い払っておきながら、その実際は仲間を弔うことも、誰かを失うことも嫌でたまらない人。
どこまでも仲間のことが大事なのに、意地でもそんな素振りは見せないし、どこまでも冷静だから仲間のために自分を切り落としてでも仲間を守れる。
だからこそ、今回初めて見せる、縋るような、莫大な信頼の証の絶叫が辛い。
●「……断る!! それがツルギの生き方なら、俺にも俺の生き方がある! 仲間は絶対に見捨てない!!」
●「この分からずやが…………!!」
闇に包まれたツルギ。
次の瞬間目の前に立っていたのは、「分身」によく似たシルエットの怪人。
早い話がリペイントですが、そのカラーリングは紅蓮と黒。羽の模様がホウオウソルジャーの仮面の鳳凰の姿に似ている。
下半身は前掛けスタイルからズボンスタイルに変化。上半身はツルギのコート。よく見たら鳳凰の紋章がぼやけた感じになっているのがポイント高いです。
■「俺様は鳳ツルギ。すなわち、ドン・アルマゲ。俺様は最強の身体を手に入れた」
ドン・ツルギはあろうことかチキュウの地表から直接プラネジュームを吸収してエネルギー弾を生成。
■「この体はプラネジュームを得て、再び不死身の身体に戻る。貴様らも、私の肉体の一部となれ!」
ツルギの声で一人称「私」って聞いたときの拒否反応すごい。
ドン・ツルギはエネルギー弾を11人へと発射。
あわや、というところで走り出て盾になったのは、ショウ・ロンポーだった。
●「ラッキー! 君の言う通りだ。仲間は絶対に見捨てない! それがキュウレンジャーだ! 君が諦めなければ、まだ終わりじゃない!」
「こんなかっこいい死に方は僕ちんらしくないけど、みんな!許してくれタマえよ!!」
司令は10人を守り切って崩れ落ちる。
本当に本当にあなたらしくて、あなたらしくない。遺されたこっちの気持ちにもなりやがれ。
ショックを受ける仲間たちを余所に、ドン・ツルギは司令の身体を吸収。「伝説が始まる」とだけ言い残して飛び去って行く。
何かとリーダーシップをとってくれていた2人を同時に失い、うなだれる一同。
静かな冬の海を映す引きのカットがすごく虚しい。
●「……まだだ。みんな顔を上げろ! ここからだ。ここから始まるんだ! 何度でも戦う。それが究極の救世主だ!」
やっとのことで、もう一度立ち上がって前を向くのだった。
【以下雑記】
みなさん生きてますか? 大丈夫ですか??
9割の人が思ったでしょう。「司令までは聞いてないぞ」って。人の心とかないんか?(例のコマを貼りつつ)
ということでクエルボの話をします。
今回2周目にあたって、ツルギ登場時からコツコツと、クエルボについて、ツルギについていろいろ考えながらこの作品を追って来ました。
その中で個人的に一番課題だったのは、「クエルボって誰のifだろう?」という話。
今回サラッと明かされたように、彼ってカラスキュータマを持ってるんですよね。今回その力を使役していたのはドン・アルマゲのバフだと思っているので、実際に救世主としては選ばれていないと思うのですが、それでもキュータマを持っていた以上、覚醒する可能性は十分にあった。救世主になれなかったのは一重に彼の性格のせいだと思いますが。
ピクシブ百科事典とか見ると「ラッキーのif」って書いてますけどね。個人的にはあんまりしっくりいってなくて。
で、結論ですが、
「ツルギとクエルボ」の対比が「ラッキーとガル」で、司令のifがクエルボ。
こうなりました。
ツルギも彼を気に入っていたし、クエルボも彼に懐いていた。
これは私の24話、「クエルボ」というキャラクターが匂わされた最初の回の感想です。
我ながら悪意のある書き方したな。
ツルギはクエルボのことを「気に入っていた」。その頭脳に目をつけて、彼と一緒にいたらいろんなことが出来そうだと思った。それがきっとツルギからクエルボの印象。本人にとって無自覚のところなんだろうけれど、ちょっとだけ、上下の差を感じる。
話はガラッと変わりますが、クエルボってキャラデザが最高にキュートだと思いませんか?
お目目パッチリしてるし、頭のあたりもふもふしてるし。
頭身も低めで、胴体もけっこうずんぐりむっくりって感じ。よく一緒に並んでいるツルギが背が高くてスラっとしてるから、余計に。
あとスーツアクターのおぐらとしひろさん。あの方のやるマスコット系のキャラってめっちゃ可愛くありません? ティラミーゴとか、リュウタロスとか。実際に回想で出てきた座り込む動きとかめちゃ可愛くて…。
演じる浪川さんも少年ボイスで可愛い。地声から随分離れているのによくあんな声出るなぁって思いながら見てました。声優さんってすごい。
だからね、うわあ悪意あるなって思ったの。
カラス座出身だし間違いなくカラスモチーフだけど、多分正確には「カラスの雛」がモチーフでしょ。
見たときに庇護欲が駆り立てる見た目してるの。悪意がある。
全部オチまで知っているからこその「うわぁ…(引)」って感じすごかったですよ、2周目は。
そんなわけでね、ツルギとクエルボの上下関係みたいなものがこっちにすっと入ってくるんですよ。大なり小なり、客観的な視聴者のこっちも「クエルボかわい~」って思っちゃうから。
一方のクエルボからツルギですが、彼も「懐いていた」というか、「崇拝していた」に近いんだろうなあ、と。
さらっとなんでもやっちゃうツルギ。自分のことも気にかけてくれる、かっこいい救世主。才能に惚れ込んだし、ずっと一緒にいたいって思ってたんだろうな。
庇護しようと思っているツルギと、崇拝したいクエルボ。
でもそんな上下関係を、「仲間」という対等な関係に押し込めようとしてしまった。
しかも、ツルギにはオライオンのような能力的に対等な相手がいたし、「見下ろす側」だから何も気づかないままここまで来てしまった。
クエルボはそうじゃなかったし、彼はずっと「見上げる側」だったからその歪さに気づいてしまった。
ここまで書いてて思ったけど、ここだけ抜き出したらBN団も当てはまるんだね。
「利用するために連れ出した側」と「何も知らずついてきた側」を無理矢理対等な「相棒」に押し込めて、歪さに耐えきれなくて相当な修羅場を潜り抜けることになった。
でもこの2人はきちんと向き合う時間があったし、最終的にはバランスが少し降りて、ナーガが少し登ることができたから「対等な相棒」になれた。
一方のツルギとクエルボは、向き合う時間もなく、自覚する間もないまま300年近い年月を超えてしまったから。
で、その対極にあるのがラッキーとガル。
ラッキーは割と何でもできちゃうタイプ。幸運を味方につけて自分でなんでもやってみる。
それゆえに生まれたカリスマ性で仲間もどんどん作っていく。
ガルは自分にあまり自信がない。自分のことは「アンラッキー」だと思っているし、うまく行かないことを引きずっちゃうタイプ。
ラッキーみたいな人に憧れているけれど、同時にそこに自分がいることもできないのはよく分かっているみたいな、そんな人。
割と共通点が多いのですが、ガルに闇堕ちの気配があるかと言われれば全くそんな感じはない。寧ろ忠犬わんこ道まっしぐらである。
では相違点を洗い出してみると、
まずラッキーは基本的に「同じ目線に立つ」ことが癖づいているタイプ。
1話からガルに等身大でぶつかりにいくし、エリスに目線を合わせて話したり、飛ばされた別の地球の「おまわりさん」とすぐに仲よくなったり。
とにかくまっすぐありのままでぶつかってみる。
ガルは確かに落ち込みやすいですが、それを他人のせいにしない。
「自分の」運が~って落ち込むし、それから復活した時も「自分の」運を信じるんだ!って言える。だからリモコンの青ボタンを押せる。クエルボは多分赤ボタンを押すタイプでしょう。ツルギを信じる!って言って。
それに、気になったらきちんと言えるんだよね。「シーザーが友達なら自分は何なんだ?」って。変に溜め込まない。
2人とも対等であろう、仲間であろう、そのために自分らしくいようとできるから、「庇護/崇拝」というルートに進むことは無い。
この意識が無かったらきっと、ドン・ガルが誕生していたと思います。
そして司令とクエルボ。
この2人の共通点は「自己肯定感の低さ」。
九番勝負回を見ながら、クエルボが司令になれなかったのは何でだろうなって思っていたのですが、おそらくその理由は「自己肯定感の種類」の違い。
司令はたしかに自己肯定感低いんですけど、それは「一歩引く」タイプ。
自分は救世主じゃない発言とか。所謂「立場をわきまえている」ということなので、大人だなって思う。
一方のクエルボは自分しか見えていないうえで自己肯定感が低い。
他人と自分をいちいち勝手に比べて落ち込むタイプ。知らない間にいろいろ溜め込んじゃって、結果的に僻みに直結する原因。
そういうの違いがこの2人には表れている気がするんです。
まあ司令のステータスが結構ツルギ寄りなので、同じ土俵で論じるのは乱暴な自覚はあるんですけど。
でも彼が今回まず最初にみんなの盾になったのも重ねちゃうよね。
結局、ツルギの良くなかった点は「なんでもできたこと」なのかもしれない。
残酷だけれど、できる人にできない人の気持ちが分からないのは事実だから。
でも、ツルギだって決してクエルボを評価していなかったわけでも、彼を蔑ろにしていた訳でもないんだよ。
クエルボ=ドン・アルマゲだと分かって以来ずっと調子がおかしいくらいには動揺していて、それくらいには彼のことを大事に思っていたんだと思うよ。
そんなことを言っても、きっと卑屈になってしまったクエルボにはまともに取り合ってもらえないんだろうけれど。
なんでツルギは救世主たちみたいにクエルボに接することができなかったんだろう、と思っていたのだけれど、それはクエルボの性格の問題かな。
彼って基本的に他人を信用してないでしょ。ドン・アルマゲになってからも、自分の狙いも過去も、マーダッコにもフクショーグンにも話してない。記憶も全部リセットしている。
ツルギに対しても洗いざらい自分の思いの丈をぶちまけるようなこと、したことあるのかな?
戦う盾になる、自分の考えは曲げない、とか、非戦闘員だって戦えるんだ、とか。そんな自分の決意や願いをぶつけたことなかったんじゃない?
そもそも、彼がドン・アルマゲになってから目指したことは「宇宙を苦しみから解放する」ということ。
そう思った理由は宇宙の苦しみに気づいたから、なんだけれど、じゃあなんで苦しんでるのかっていったら確実にその理由は「ドン・アルマゲが好き放題やっていたから」。
その原因に目を向けられない、もしくは目を背け続けるのがクエルボという男なんだろうな。
根本的に何が悪いかを考えられないから、ツルギにもガルにもなれないまま、ドン・アルマゲに使い潰されたんじゃないかな。
でもってここまで色々書きながら、なんでもできちゃうツルギ&劣等感抱えたクエルボのコンビってどこかで見たことあるなーって思ってたんですよ。
ええ、昨日気が付きました。
五条悟と夏油傑だわ。懐玉・玉折編だわ。こんなところで自分の性癖が如実にでることある? 猿びっくりしちゃった。
最後に余談をひとつ。
クエルボの最期の絶叫のカラスみがすごくて声優さんすごいなって思いました(カラスみとは)。
いやー書いた書いた。雑記だけで3600字オーバーです。正気?
この数か月溜め込んでいたものを吐き出せて満足です。
次回:たった10人の総力戦
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