45話 君が去ったホーム
- _ ぬぺ
- 2022年3月4日
- 読了時間: 4分
これだから小林脚本は
【停車駅 昴ヶ浜】
作戦は無事成功。昴ヶ浜はようやく浮上し、闇から解き放たれる。
一方で課題となったのは闇が濃くなる一方のライトの扱い。
各々の動きがもう…泣いていい?
【シャドーライン】
潜入・ターミナルの沈下に成功したグリッタ。
が、流石にそれで黙っている皇帝ではなく。
「私には、陛下がただお気の毒だとしか」
「キラキラは、自分で自分の中に灯すものだと思います。人の灯したキラキラは、決して陛下のものにはなりません」
このせいで悪い意味で吹っ切れてしまったらしい皇帝。
「城を地上にあげる」
「地上を闇で制覇する。てめぇらがやりたかったことだ」
「俺は最初から、闇でしかねぇ」
シャドーライン、本格侵攻開始。
とはいえ、ゼットの態度はすごく投げやりにしか見えない。
「てめぇらがやりたかったことだ」も、「これがお望みなんだろ?ほれほれ」みたいなニュアンスがビシビシと伝わってくる…
【トッキュウジャー】
無事に帰還したものの、海で遊ぶだけの4人。
ここでまずは家に帰る!とかじゃないのが、いろいろ踏ん切りつかないんだろうな…という感じ。
そこに合流したライト。
「パス出して」「さっきおかずに聞いたんだ。シャドーと戦うのにいい方法があるって」
ここでヒカリだけが何かを察して拒むのが細かい。
彼ならライトを疑うもんな…
そこに合流した明の知らせのどさくさに紛れて全員分のパスを回収。
「みんな、こどもに戻れるって!よかったな!」
ここのライトの、普段は絶対に見せない、泣きそうなのを堪える顔が痛々しい。
しかもあの顔、大人が泣く前のそれじゃなくて、10歳くらいの子どもが泣きだすときのそれなんだよね
ライトは1人烈車に乗車。
「お前たちだけでも、戻ってほしいんだ。あの、秘密基地の頃に」
「おれはもう、戻れないから」
トッキュウジャーの記憶が消えれば、もとに戻れる。
パスはストーブの火にくべたことで焼失。4人は本当に元に戻る。
そういえば4話でトカッチが無くしたパス、ストーブの下に落ちてたな……ここまで考えてたのかな…………
秘密基地の掟、最後の1つ。絶対5人で助け合う事。
やっぱり秘密基地の掟を最初に破るのはライトなんだな…
泣きながらホームを走る4人を引き留める明。
が、スンッと「元に戻る」4人。
「おじさん誰?」
ここでライトの計画に加担した=このあとどうなるか知っていたであろう明さえ、現実を受け入れがたい顔をしているのがますます痛々しい
4人は日常へ。ライトは戦場へ。
親をチラリとも見ないという選択をして、単身キャッスルターミナルへ。
「母さん、みんな。ごめん。絶対に戻るって、手紙に書いたのに。その代わり、二度と闇なんか近づかせない。絶対だ。」
ここでの「闇」には間違いなく自分自身も含まれる、それゆえのアクセルベタ踏みなんだろうな
「でも、なんで勝利のイマジネーションが見えないんだろう」
おそらく答えは簡単。
今まで5人→6人で一緒に頑張る前提で動いてきたから。1人で頑張る術を、良くも悪くも知らないから。
仲間を全部見捨てて単身で突入したライト
欲しいものを諦めて侵攻をしかけてきたゼット
2人とも、自分のやりたいことも欲しいことも全部蓋をしての最終決戦の幕開け。
彼らの周りは本来あるべき場所に戻って幸せそうだけれど、どちらもトップが全部を犠牲にしたうえでの決戦。本当にそれでいいの?としか言いようがないです。
次回、頼むから思い出してくれ
【以下雑記】
🚂チケットくん、2度目の離脱。車掌の腕を離れても動きつつ、その間の車掌は虚無を見つめながら手を動かしてるの怖い。何も見なかったかのようにそっ…と元に戻すライトにもじわじわ来る。ちなみに元の場所に戻るときに小さく「ウキッ」と鳴くチケットが好きです。
🚂グリッタ嬢。どうなったか映ってないから生きてると信じています
🚂コメント欄で、題名の「ホーム」は「駅のホーム」であり「ホームタウン」のホームであるとの指摘を受けてウッッ
🚂駅名:昴ヶ浜。前後は天河(てんが)と蒭藁(まぐさ)。
「天河」はそのまま「天の川」のこと。銀河のことですが、「七夕」「七夕まつり」を直接的に指すこともあるらしいです。(日本国語大辞典より)
まぐさとは、「家畜を飼ふほし草」とのことですが、「星の名」という意味も乗っていまして。(大漢和辞典より。「芻稾」の字で記載)彦星が牛飼であることを踏まえても七夕らしいセレクトな気がする。
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