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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

45話 解けた封印

最初にロボ戦が来たらシリアスと何度言えば




【あらすじ】

真理夫さんという強力で温かな仲間を手に入れたジュウオウジャー。

ジュウオウランドのご飯を作ってもらうなど、今までと変わらずおもてなしをしてくれるおじさんの優しさよ。


しかし舞台は最終局面。もうウカウカしてはいられないのである。




【風切大和】

父親がらみで色々あるのに、未だに仲間にすらその事を言えていない主人公。

そんな彼に一番に気が付いたのは、やはりアムだった。


「ねぇ、大和くんは帰らないの?」「真理夫さんちじゃなくて、本当のお家。」

 「大和くん、家族のことになると話逸らすでしょ」


先日病院で出会った医師と会ったところを見て、2人が親子であることをなんとなく察していた。



「……大した話じゃないよ。父親と、仲が悪いってだけ」

むりやり大したことない話にしたいみたいですが。


小さい頃から忙しかった父親とはろくに話をしたことも無かった。

それは母親が亡くなった時も同じで、母親が息を引き取った後にやってきた父親には即「なんで来なかった」と叫びかかり、それを大人になった今でも引きずっているレベルには溝がある。

おそらくこのあとのメインの課題になるであろうすれ違いとか言葉足らずとか以前に、接した時間が短すぎて仲直りの仕方も分かって無いんじゃなかろうか。


この時のお父さんも慌てて病室に駆け込んできているし、多分急患があったのも本当だし、食って掛かる大和に見せている表情からしても彼自身が一番後悔しているんだろうけど…。



「そっくりなんじゃない? 大和くんとお父さん」

 「大事なこと全然話さない。周りがどう思ってるか分かってない。……一度ちゃんと、話してみたら?」

「無理だよ今さら」

「なんで? 同じ世界にいるのに? いつでも会いに行けるのに? たった2人の親子でしょ?」


そもそも他人の感情の機微に聡くて、片親を亡くしているという共通点もある彼女が大和の傍にいてくれて本当に良かった。

大和の父親も傷つけず、大和も傷つけず、寧ろ彼らのの状況が恵まれていることを諭すような言葉選びが彼女らしくて好き。

それに「帰りたいけど帰れない」回をすごく大事にしてくれていたことも。



親子の決着は次回に持ち越しのようです。

2人とも素直になってくれればきっと大丈夫でしょう。




【アザルド】

少し前から遂に最終回へと舵をきりはじめた幹部。

落とした立方体1個分の身体を捜索中。


その立方体ですが、長距離移動が容易いバドを囮にして、ラリーさんが無事ジュウオウジャーのもとに届けてくれました。

タスクが以前指摘していた時と同様に操のアイテムを確認。出所がアザルドの一部と同じであると再確認する。

残る謎は、「アザルドは何者か」のみ。



肝心のアザルドは一部を持っていると思っていたバドと交戦。

ラリーはバドについて何か(おそらく寿命の話)を伝えようとしていたが、ジュウオウジャーはアザルド出現の気配を察知して出陣。


お互い思うところはまだあるものの、ひとまずは共通の敵のために力を合わせる。

7人揃っての変身、迫力ある。(※数か月後には9人横並び変身があります)


力の差と敵の再生能力で追い詰められるが、バドが思い切って撃ったジュウオウファイナルで大ダメージを与えることに成功。

「太古の大王よ……俺にも、力を貸せ!!」

本人はどれだけ気づいているか分からないけれど、バドさんが地球に認められている、悪人でないことの証明である。


その攻撃を目の当たりにしたアザルドの脳裏によぎるのは既視感。

タスクも、攻撃を喰らって石化したアザルドの姿にどこか見覚えがあった。



石化が解けたアザルド。

「二度もこんなもんくらっちまうとはな。だが!おかげで思い出したぜ。ありがとうよ!ジュウオウジャー。」


爆風とともに青い装甲がはじけ飛ぶ。

仲から現れたのは、ケタスが戦ったあの怪人。

ごつごつとした鉱石の様なボディーと、昆虫の足のような意匠。無機物感のあるデスガリアンと、実在の動物モチーフのジュウオウジャーの中間の感じが禍々しくて良いです。


その実力は、軽くつま先をならせば周りが爆発、パンチの衝撃波でさらに爆発、地面に拳を打ち込めば地面はえぐれ火柱が立つ。

防御力もすさまじいもので、6人の猛攻に傷一つ負わない。

この火薬量は終盤のそれ。


その名も宇宙の破壊神、不死身のアザルド。


「良い準備運動だったぜ。あっちにも用があるからな」


全てを思い出したアザルドですが。



「あっち」ことジニスはというと、悠然とワインを傾けるのみ。

もちろん彼はきっと、アザルドの正体も、いつかこの時が来るのも知っていた。

というか、きっと楽しみに待っていた。




【以下雑記】

🦅遂に動き出しましたアザルド編。あと少ししかないですし、サクっと、しかし救いのない終わり方をしてくれるのではないかと思っているところ。


🦅バド。明らかに体力低下が目立っていますが、その運命やいかに。

🦅個人的には大和がジューマンパワーをなんとかして返すか、バドが正式に地球に認められて延命かのどっちかかなーとか。


🦅真理夫おじさんとラリーさん。お互いに妙な距離がありますが、きっと2人は波長が合うのでそのまま仲良くなってほしい。みんなが帰って来たら仲良く談笑していて欲しい。

🦅ところでアザルドの一部はラリーが持ったままだけど、それはいつか何かあるのかな…?


🦅ここでちょっと自慢させてほしい。1話の私の感想。

全体的に青い四角いブロックが組み合わさったデザイン。敵方にこんな四角四角した四角がいるの怪しすぎるだろ。誰だよお前は、正体見せろ(胸倉ひっつかみながら)。

これはドヤっても良い案件では?




次回:親子の因縁の行く末

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