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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

45話 ツルギの命とチキュウの危機

時の流れを感じる




【あらすじ】

ドン・アルマゲはチキュウをプラネジューム爆弾に変えて宇宙を消し飛ばそうとしている。

そう知った救世主たちはチキュウに急行。ドン・アルマゲの企みを阻止するために久しぶりにチキュウに降りたつ。




【鳳ツルギ】

珍しく自室に引っ込んでいたと思しきツルギ。

心配する仲間たちに対し、彼はブリッジに合流し言い放つ。


「この前の言葉は忘れてくれ」


「俺様が、お前に取り憑いたドン・アルマゲを倒してやる」というあの台詞を撤回。

まさかの発言に一同動揺。特に同じように身内がドン・アルマゲに取り憑かれていたラッキーが激しく反対するが、ツルギはラッキーと同じように今度は自分が覚悟を決める番だと言い切る。


「たとえ刺し違えても、この手で奴を……時間が無いんだ」


今までのツルギの不審な様子が脳裏をよぎるラッキー。



ひとまずチキュウに到着したため、敵の迎撃及び地球での作戦を開始。


チキュウについた彼らを出迎えたのはなんと次郎。

久々の再会を喜ぶ兄弟と、それを優しく見守る仲間たち。ツルギと次郎君は始めましてですが、すんなり受け入れているあたり、小太郎がよく家族の話とかしてたのかなって微笑ましくなる。


🐻「お兄ちゃんの夢、もうすぐ叶いそうだね」


「夢」とは、小太郎が弟に語った「ジャークマターをチキュウから追い出す」という、アレ。

今まさにチキュウに破壊兵器が刺さっているというのに、それでも「平和に近づいている」と信じて疑わない彼の強さたるや。

そしてカットで挟まった回想の2人が幼い……。成長期すごい……。



そこに容赦なく乱入したのはアントン博士。

案の定こちら側の頭脳をけちょんけちょんにしながら作戦を全部教えてくれました。脳みそだけになった結果、頭脳が一点突破型になったと思われます。


宇宙を消してどうするつもりだ、という問いに応えるようにして現れたのがドン・クエルボ。


「僕は宇宙そのものになるのだ!」

「クエルボ。お前の中のドン・アルマゲがそう言っているのか?!」

「違うね。言っただろ。僕がドン・アルマゲだって。そうか、君は僕とドン・アルマゲが分離できると思っているんだろう? 残念だけど、それはできないよ。」

「だったら…倒すだけだ!」


ひとりでドン・クエルボを追いかけて突っ走ってしまったツルギ。ラッキーは慌てて彼を追いかける。



ラッキーがツルギのもとに合流した時には、ツルギは既に発作のせいで窮地に追い込まれていた。

昔はもっと強かったのに、と落胆するドン・クエルボ。


「知ってたかい? 僕はずっと君みたいに強くなりたかったんだ」

「お前が?」


333年前、最終決戦の地にて。

あの時死んでいなかったクエルボは、ツルギたちがその場を去った後、ドン・アルマゲから声をかけられた。

「力が欲しいか?」なんて陳腐な台詞ですが、クエルボは迷わずその要求を呑み、ドン・アルマゲと融合。ドン・クエルボとして復活した。

ツルギすら超える力を手にした彼は、その証明としてまず分身を生み出してツルギを追わせた。今まで戦ってきたドン・アルマゲは分身に過ぎなかったと。


「御託はいい。俺様の目的は、今も昔も変わらない。……俺様は、ドン・アルマゲを倒す。宇宙を救う、救世主だからな。」

「君は思い違いをしている。僕こそが救世主なんだ!」


ドン・クエルボ曰く。

宇宙は苦しみに溢れている。だから宇宙を一旦リセットして、苦しみから解放する。そして自分が宇宙に憑依して宇宙そのものになる。

それが彼の目的だという。


そんなわけあるかと叫び返すラッキーには、「自分の気持ちは分からない」とだけ答えて攻撃。

ラッキーを狙ったその攻撃は、ツルギが生身で全て受ける。

それをみて笑いながら飛び去るドン・クエルボ。



「ツルギ。盾は俺の仕事じゃなかったのか?!」

「……交代してやる。俺様はもうすぐ死ぬ。」

 「言ったろ、俺様はホウオウキュータマの力で生き延びていたにすぎない。だが、その力はそろそろ限界らしい。」


思い当たる節と言えば、過去でホウオウキュータマを使った時のこと。

罪悪感に苛まれるラッキーだったが、ツルギはそれも自分で決めたことだと言って立ち上がる。黙って肩を貸すラッキー。遠くに小さく二人が映るカットが「戦友」って感じでなんだか好きだ。



全員、一度バトルオリオンシップに帰還。ツルギの寿命の話を共有。

受け入れがたいと言ったように押し黙る面々と、それに対して既に達観したように淡々と事実を告げるツルギ。お前はどうしていつもそうなんだ鳳ツルギ……!!!


「なあみんな。宇宙が平和になったら何がしたい?」

 「俺は宇宙の果てを見に行きたい。ジャークマターと戦っている中思ったんだ。この目で、宇宙の全部を見てみたいんだ」


唐突に未来の話を始めるラッキー。

こんな時だからこそ、未来を見据えなくてはならない。

自分たちが戦っているのは明るくて平和な未来の為なのだから。


「僕ちんは出世したいねぇ。総司令になって、二度とドン・アルマゲのようなやつが現れないように、宇宙を守る。」

ここで一番最初に立ち上がって発言するのも、言ってることは真面目なのに言い方が妙に俗っぽいのも、完全に空気を読めている大人で最高だ。

まあ最年少から無情にも「無理無理」って言われてますけど。

真面目な話、宇宙を解放した救世主の司令官なら、出世できないわけがないでしょうがね。


「もちろん僕は、宇宙一のシェフになる!グラッツェ!!(高音)」


「私は!……あの、その…素敵な恋がしたいです!」

男の人とショッピングをするイメージつき。何をそんなに買ったのかしら。

一通りはわわして、小太郎を巻き込んだ後に「こんなのでもいいですか?」と聞く。


「当たり前だろ。平和になった宇宙なんだから」


「吾輩は、ロボレスチャンピオンに返り咲く! 相棒は?」

「俺は戦い続ける。大事な絆を守るために。」

兄を殺すために自分さえ捨てようとしていた男が随分いい方向に変わってくれたね……。


「私はね、あの…ずっと思ってたんだけど、先生になりたい。迷っている子供たちを勇気づけてあげたい。」

初めて聞いたとき初耳だが?意外だな?? と思ったけど、それ以上に納得、が来たのをよく覚えている。


「僕は宇宙で一番のお宝を手に入れるよ! ナーガと一緒にね」

「ああ、そして、俺の生まれた惑星に行きたい。2人で、感情の素晴らしさを仲間に伝えたいんだ」

「うん、行こう行こう!」

安定のBN団です。


「俺は…あのぉ……ラッキーと旅したいガル。どこまでもついて行くガル!」

このわんこ、テンションが恋するラプターに一番近いのがじわじわ来るのである。君たちもずっと一緒に居なさい。


「俺はツルギみたいな、宇宙大統領になりたい。」

まっすぐツルギを見る小太郎。普段はそんな感じ無いけれど、ツルギのことすごく尊敬しているんだなってじんとくる。



全員が未来を語り合ったところで、みんながツルギを見る。


「俺様の命はもうすぐ尽きる。死ぬもんは死ぬんだ。なんとかなるもんじゃない。」

「なる。なんとかなる! 諦めなければなんとかなる!! 俺は信じる。だって、俺は、12人で平和になった宇宙を生きたいんだ!」


精神論だし根拠もない。

けどこの1年弱を振り返れば彼はきっと「なんとかする」んだろうと確信を持って言えるし、それが分かっているから他の10人も頷く。

だからラッキーが好きなんだよ私は。



「ツルギは? ツルギのやりたいことは何?」

「…………考えておこう。」

「じゃあ……?」

「生き残る方法を探す。あがいてやる。あがいて、みんなで、伝説を作る!」




【アントン博士】

お馴染み、脳みそオンリーのマッドサイエンティスト。



第一戦では救世主たちになぜドン・アルマゲに加担するのかと問われる。

答えは「自分の偉業が永遠に語り継がれるから」。

が、どう考えても宇宙が滅びたら語り継ぐ人もいない。


「馬鹿なの?」


最年少のマジレスは、煽り耐性ゼロの博士には応えた。

脳みそが収納されている箱を脱出し、ゼロ号の頭とすげかえる。アントンゼロの誕生である。



アントンゼロによってキュウレンジャーが追い詰められる中、チキュウ人が騒ぎを聞きつけてやってくる。

アントンゼロは彼らを焚きつけ、救世主たちにとどめを刺せば助けてやると持ち掛ける。

今までのチキュウ人の行いを思い出し、思わず騙されるなと声を張り上げる小太郎だったが、


🐻「頑張れ、キュウレンジャー!」


チキュウ人が物を投げた相手はアントンゼロだった。


👨「頑張ってくれ! 俺たちチキュウ人はキュウレンジャーの味方だ!」

🧠「バ、バカな……」

🐻「バカはお前だ! チキュウから出て行け!」


アントンゼロの頭を馬と鹿が駆け巡る。

彼は「馬鹿って言った方がバカ」と小学生みたいな台詞を吐き捨てて撤退。


今まで何度もこちら側に石を投げてきた人たちも、キュウレンジャーの頑張りでこんなにも変わってくれた。

1年弱彼らを見守ってきた立場としては「謝らんかい!」という気持ちが無いというと嘘になるが、こんなに変わってくれたならまあ見逃してやらんでもない。



第二戦では、チキュウ人をインダベーに変えるビームを搭載して参戦。

冬場の撮影だからね、スーアクさんに優しくしたいよね、うんうん。


とはいえこちらも百戦錬磨。

手際よくインダベー化した民間人の制御組とアントンゼロの討伐組に別れる。

捕まっていた次郎はスティンガーが尻尾でさくっと救出。


「小太郎は俺の弟みたいなもんだ。だから、お前も兄貴って呼んでいいぞ」

🐻「アニキの…アニキ……アニキ!」

「よし、向こうに隠れてろ」


目線合わせて頭ポンポンするの完全にスコルピオの癖じゃんって軽く泣いた。


小太郎は他人を弄ぶアントンゼロに怒りをあらわに変身。

円状に並んで順番に変死していくのめっちゃ良い…「○○スター」だけ素面なのも良い……。


インダベーたちはラッキー&BN団、

アントンゼロは相棒&弟分が相手する。


「頭だけ使っていればいいものを。戦おうとしたお前の負けだ」


その台詞通り、最強フォームのシシレッドオリオンがでてくること無く終了。


🧠「この天才的頭脳が失われるのだぞ?! 宇宙の損失だとは思わんか?!」

「「「思うか!!!」」」


巨大戦では小太郎がシシボイジャーに搭乗したキュウレンオーで出撃。

宇宙に脳みそだけ脱出しようとしていたアントン博士を捕まえてチキュウに放り投げ、それをオリオンバトラーがゼロ号に投げ飛ばす形で勝利。

必殺技すら使ってもらえない、あっけない最期でした。



地上でも、バトルオリオンシップでも、勝利に喜ぶ人々の姿。


「やりたいことが決まった。俺様は、こいつらの夢を守る。」




その後。バトルオリオンシップ艦内では、司令が厳かな顔でキューレットを取り出していた。

「キュキュキュのキュ!」という掛け声と共に出てきたのは、キュウレンジャーキュータマ。全員出動の合図である。


少し遅れてラッキーもブリッジに合流。カイエン即位時に仕立ててもらったコートを着用。


「これは今の救世主と昔の救世主、俺たちとツルギが揃った証。すなわち! 12人の究極の救世主。キュウレンジャーだ!」

「大袈裟だなあ。だが、嫌いじゃない。」

「みんな、今度こそ、本当に最後にするぞ。」


チキュウを見据えて横一列に並ぶ。

言わずもがなOP再現。横顔のカットも含めて、12人分、それも素面で見られるのが嬉しい。


「ここで俺たちの戦いの決着を付けよう!」




【以下雑記】

やだやだ終わってほしくないよ~~って言いながら見てる。先週からずっと。半年早すぎ。



ということで今回、クエルボラスボス化の原因が「強くなりたかった」ことが判明。

それも「ツルギみたいに」強くなりたかった。


それに対するツルギの反応が「お前が?」なのが全てよな。


再三ツルギ自身が言ってきたように、クエルボは滅茶苦茶に頭が良い。それは事実だと思う。

でもさ、それはツルギだって一緒なんだよ。

多分ツルギから見たクエルボは「頭が良いやつ」なんだろうけど、クエルボから見た自分は「そこそこ自信があった頭脳もツルギには劣る」になるんだよ。


でもツルギはそこに気づけないんだよな。だってなんでもできちゃう人だから。

そんな自分が評価してるんだから誇りに思っていいぞって思ってるんだろうけど(そんな不遜な言い方をしているかどうかは微妙ですが)。

出も多分、劣等感がすごい人がツルギの傍にいるのって結構きついと思うよ。自分の良くないところばっかり見えちゃうと思うもの。


でもってツルギも(多分無意識に)結構自分のことをデカく見せる癖があるというか。

クエルボをスカウトした時の台詞が「お前の計画と俺様の実行力」なのとかね。本人が言いたいのは「2人なら無敵!」みたいなことだと思うんだけど、裏を返せば「お前に実行力は無い」ってことだからね。

あと身内サゲも若干するから……。九番勝負中の「クエルボも5体だった」発言とか。

それだけクエルボのことよく見てて、身内だからこそ気が許せるみたいなとこあるのは分かるんだけど。


こんなに相性の悪い2人なのにお互いそれに気が付かないまま(必然的にその関係が改善されないまま)ここまで一緒に歩いてきちゃったっていうのが一番の問題だったのかもしれない。



ということでクエルボメモの大丈夫そうな範囲はあらかた吐き出したので今回はここまで。

多分次回の雑記欄はメモを全部吐き出すと思う。




次回:予告が既に最終回の気合

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