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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

44話 最終決戦!ラストニンジャの試練

最期にやってくれたねお爺ちゃん




【あらすじ】

牙鬼軍団が復活した。

すぐに城に向かおうとするニンニンジャーに、好天は最期の試練を課す。




【牙鬼軍団】

《牙鬼幻月》

遂に復活したラスボス。立派な鎧武者といった出で立ちの将軍様。

地底に埋まっていた牙城:牙鬼城を復活させ、「怖れによる天下統一」を宣言。



《牙鬼九衛門新月》

と言うわけで、十六夜九衛門改め、幻月の嫡男:九衛門。

彼は晦・有明の方も知らない子ども。母親は側室であるという。

「側室……」と呟く有明の方。息子を亡くしたばかりなのに、その立ち位置を側室の子に取られた彼女の胸中やいかに。


彼は444年前、幻月がひっそりと側室に産ませたうえで自ら現代にタイムスリップさせて今に至る。

九衛門だけみんなよりも先に活動していたのはそのためか。

……ということは。晦が聞いていた「幻月の予言」というのは本当の予言ではなく、彼の今後の方針、宣言に近いものだったのか?


九衛門は幻月からの勅命を受けて軍の指揮権を握ることとなる。

そして最初の出馬を命じたのは晦である。



《晦正影》

ということで出撃した晦。まずはいままで封印してきた能力を発動。


彼は霧を出すことでできる。

霧を吸い込んだ人は漏れなく自分の人生の中で最も支えになった人物のことを思い浮かべる。

そして、その人物の存在がいつの間にか晦にすり替わってしまうのである。

最初にキンジが術にかかり、操られた状態で八雲風花にコンタクトを取る。

何が怖いって、術にかかった人はその人物の記憶がすっかり抜け落ちていることを除いて完全にマトモなこと。いっそ判断力とかまで狂っていたら、寧ろそっちの方が安心なのだが。


さらに続いて八雲風花を術に嵌める。

仲間たちがかかった罠を総合したうえ、晦自ら説明を受けたおかげで状況を把握した2人。

精神的に揺さぶられる中、晦をしっかり見据えて立ち上がる。


「笑わせないで!確かにお兄ちゃんはみんなの前では大黒柱かもしれないけど、私にとっては、いつまでも心配でダメな兄なんだから!」


……ん?


「俺も…精神的に頼った覚えなどない!」


……んん??


そして2人は思い浮かべる。今まで素っ頓狂な行動をしてはみんなを呆れさせてきた天晴の姿を。


2人が思い描く「天晴像」は、晦が想定していた「ピンチに強い」「みんなのリーダー(名乗り、ロボなど)」から大きく離れていく。


道場で「お命頂戴」して妹にガッツリ叱られる天晴。

ピーマンが食べられなくて汗だくになる天晴。

パプリカとなってお手玉をする天晴。


……ここは笑うところなのか?そうなのか??


流石に焦った晦、ここで待ったをかける。

その隙をついて2人は無事脱出。洗脳されていた人々ももとに戻りました。


…いいのか。レッドがそんなんでいいのか。

まあ自分がアホの子であることを正しく理解している天晴なら、「なんかよく分かんねぇけど、みんなが俺のおかげで元に戻ったんならいいか!」って笑ってくれるのは想像に難くない。いや、にしたってそれで良いのか???


「牙鬼幻月を倒し、ラストニンジャを継ぐまで、俺たちは突っ走るだけだ!」


しかし。相手は戦績ならば牙鬼軍団でもトップの軍師様である。そう簡単に倒せるはずもない。

それどころか、超絶になったアオニンジャーとスーパースターニンジャーの攻撃を喰らってもピンピンしている。

ここの爆発巻き戻しの演出結構好き。

以前にもこんなことがあった、何かカラクリがあるはずだ、と踏んだ5人。八雲の魔法で晦の記憶を確認する。


そこに映ったのは…小さい晦。

実は彼の正体は文字通りのカラクリ。

我々が今まで本体として認識していたものは、小さな晦が運転していたロボットだったのである。


えぇ??????(スペキャ顔)

唐突に、脈絡もなく明かされた設定に驚きが止まらない。これ、いつから決まっていた設定なんだろう。伏線とか…なかったよね??

同時に「まあニンニンワールドだし」ってすんなり納得している自分がいるのも怖い。


さて、カラクリの面がはがれた晦。

やむを得ないと自ら出陣。ロボ戦サイズにまで大きくなる。

キュウレンジャーみたく、大きくなった!→実は通常戦サイズでした!みたいなアレかと思っていたからマジで大きくなったことにも若干戸惑っている。


とはいえ、カラクリという防御壁を無くしたからなのか。

存外あっさり敗北。ここまで戦績がトップクラス(九衛門の次に長期間活躍しているのに敗北数0)だったにも関わらず、戦隊フルメンバーではないのにやられるという呆気ない終わり方でございました。

これが中盤だったら復活するだろうリストの中に迷わず放り込むのですが、もう年明けちゃってるし、流石にもうカムバックは無しかね


「例え儂がやられようとも、御館様の天下はゆるぎないことを思い知るが良い!」




【伊賀崎天晴】

みんなが奮闘している裏で、こちらは最後の試練に挑んでいた。

好天は1人ずつ試練を行い、空いているメンバーが牙鬼軍団への対処に当たるように指示。

そして最初の1人に指名したのは天晴、という訳。


なんだか嫌な予感がする、と風花がこぼす2人の戦い。



試練の内容は至ってシンプル。

命がけで好天と戦い、勝利せよ。


その通り戦う天晴。これでもかなりパワーアップした彼。

最終的には替身の術を使った攻撃で好天から一本とることに成功する。


しかし。


「トドメを刺せんで勝利宣言とは、やはり甘いな」


自分は好天に手をかけるつもりはない、何よりもやや不調に見える好天に勝ったところで、それは試練とは言えない、と言う天晴。

そうでないと強くなった仲間たちに顔向けできない、と。


(なおその頃、仲間たちは敵相手に「天晴はそんなすげえやつじゃない!」と啖呵を切っていた模様)


そして仲間のもとに駆け付けようとする天晴に、好天は真剣を突きつける。

天晴は勿論反発。自分だけでなく仲間たちは誰も、好天の命を奪うつもりはないと。


「ならばお前たち全員、ラストニンジャ失格じゃ」

「ラストニンジャの力は、仙台を倒し、忍タリティを奪うことで受け継がれる。それが出来ぬとあらば」


「それが出来ぬとあらば、お前にラストニンジャを継ぐ資格はない」


油断していた。

これが小林脚本なら考慮していたかもしれない。

しかしここはゆるふわぶっ飛びニンニンワールドである。そんな…そんなことするのか。


要は、「ラストニンジャになりたきゃ肉親を殺せ」である。

そんなことある…?


忍の家系だし、先祖代々そんなことやっていてもおかしくはないが。

守破離とは「自らはなれる」ことであって、「元居た場所を自ら葬る」ではないはずなのだが。



ということでラストニンジャになるためには、好天に手をかけ、その忍タリティを貰わなくてはならない。

けど、あの6人がそんなことできるはずもない。

考えられる着地点としては

  1. ラストニンジャにならない

  2. 6人が新たな「ラストニンジャ」を定義する

  3. 何らかの手段で好天から忍タリティを受け継ぐ手段を構築する

のどれかかと。


1だった場合最も平和的に終わるものの、不完全燃焼になるのでおそらくない。


2が最も「守破離」の教えに近い形の着地点になると思われる。ただしここまで来てそれやるか?って感じもする。


個人的には3が最推し。これは次回予告から着想を得ている部分も大きいですが、「旋風が忍タリティを取られた」というのが鍵になりそう。

つまりここに、忍タリティが取られても生きているサンプルがいるわけだし。

もしくは消えかかっている好天を疑似的に死人扱いするか。でもそれはそれで後味悪いよなー……。


なんとか良い感じに収まってくれることを祈っております。




【以下雑記】

🦊いやーラストで全部持っていかれた。元の地位に返り咲いた九衛門も、しれっと帰ってきた蛾眉殿も、子を無くして明らかに意気消沈している有明の方も、楽しそうにピーマン放り投げてる晦さんも一瞬で頭から吹っ飛んだわ。


🦊そして今回最初から最後まで情緒不安定だった。ソノザみたく「ここで笑うのか?」「泣くのか?」みたいにしてたら30分終わりました。


🦊そろそろ消えかかっていることがバレそうな好天。これもどこに着地させるのやら。




次回:アカニンジャー×3

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