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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

44話 昴ヶ浜へ

ゑ???



【停車駅 ハイパーレッシャターミナル】

前回の出撃の結果、レインボーラインの総裁とシャドーラインのモルクは同じ結論に行きつく。


ライトの中には、ゼットの闇がある。


初回の時点でクライナーに一人だけ乗っていたライトだったが、タイミング的にも

昴ヶ浜が闇に呑まれる→何かがある→ライト・ゼット双方に影響

という流れはほぼ間違いない

ゼットがあれだけ彼のキラキラに固執している理由がこれである。


そこにコンタクトをとってきたのはグリッタ。

トッキュウジャーと協力してシャドーラインに突入することを目的としているとのこと。

離脱したとはいえ闇側の人間をあっさり迎え入れるのが、ちゃんと2者間で一種の信頼関係が構築されているんだな…と感心。

もう少しこの辺掘り下げてくれたら嬉しかったけど、さすがに尺にそこまでの余裕はないか


問題はライト。

ゼットの闇を抱える彼をシャドーラインに連れて行ったときに起きる化学反応は計り知れない。

ゆえの決断。


「やめておけ。今のお前はどう考えてもおかしい」

「皇帝陛下に近づかない方が良い気がして」


「決まりだね。ライトは置いていく」

「乗り込んでなんかあったら」

「闇が出るなんて普通じゃないって」


「ライト。たまには僕たちの言う事聞いてよ」


ここのトカッチの威力よ。

彼、基本的に日和見主義なので大抵の場合自分の意見をうやむやにするし、言うにしてももっと柔らかい良い方するのよ。

それに対してこの強気な言い方。

如何に彼が固い決意で仲間を想っているかが分かると同時に、ライト視点での絶望感がすごい。


グリッタが立てた作戦は、キャッスルターミナルにある装置を動かしてキャッスルターミナルそのものを更に深い闇の中に沈めてしまう事。

そのためにクライナーを先頭に乗り込むトッキュウジャー。

次回もまだまだ昴ヶ浜で奮闘編。



【ライトとゼット】

というわけで、互いの要素を共有する2人。


ライトは仲間たちの拘束を解いて無理矢理烈車に乗り込んで合流。

(あの距離感で脱走した成人男性に気が付かない総裁たちも如何なものかとは思うよな)


「俺たちは、ここを目指して旅してたんだから」

「それに、俺やっぱり、ゼットと合わなきゃいけないって気がする」


ここの洞窟のシーン、おそらく照明の関係なのだろうけど、ライトの目がやや青みがかって鈍く光っているように見えるのよね。


秘密基地にゼットが佇んでいたことを確認したライトは一人秘密基地へ。

この何も言わずに走り出す感じ、やはり彼らしくない。今までなら多分、「俺、行ってくるから!」くらいは言ってた。


道中思い出したのは、闇に呑まれる直前の事。

諸々を繋ぎ合わせると、

シャドーラインが昴ヶ浜を攻撃→秘密基地にいた5人が手を繋いで自衛→闇に呑まれる町を見て咄嗟にライト離脱→ゼットとコンタクト

というところでしょうか。

偶然闇の濃いところにライトがダイブしちゃった、という感じがしたけど


なにより堪えるのが、今まで幾度となく「みんなずっと一緒だ」と言ってみんなの先頭に立ってきたライトが、実は誰よりも最初にその手を振りほどいた人だったということ。

勿論彼が向かいたかった方向には家族をはじめとした大事な人がいたわけだし、それを否定できるはずなんてないけど。

それにしても事実がそうであるというのがもうさぁ…


一方のゼットはそのあたりの記憶が一切ない様子。

勿論今までの状況証拠から同じ結論にたどり着きかけているっぽいけども。

「どうでもいい」とこぼすゼットが、初めて人間らしく見えてドキッとしてしまった


手を伸ばしたゼットに反応するライト。

どう見ても「怯え」なのよね


あわててチェンジした姿は…黒い1号。

黒とはいえ、ちょっと濁った黒。光の加減かもしれないけど、安い墨汁みたいな色してる。なにより特徴的なのは、全体的にラメの入った生地。


「ライト。俺が見たキラキラはやっぱりてめえだったってことか。だったら、なんで今てめぇは闇の中にいる?」


この台詞も、漫画やアニメなら明らかに闇堕ちした仲間に主人公がかける台詞。

不穏なまま、次回は更に不穏な気配。


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