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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

43話 白衣のlicense

更新日:2022年9月22日

大我編、決着。




【Story】

ゲムデウスウイルスが再発した。

原因はもちろん正宗。彼がゲムデウスと一体化したことにより、ゲムデウスはまだ生きているという判定になった。



誕生したのはゲムデウスクロノス

フォルムはクロノスそのままに、金と赤の禍々しい色合いに変化。

宝剣:デウスラッシャーと宝盾:デウスランパートを駆使して戦う。遂に「ゼウス」を名乗り始めたか。



クロノスの狙いはニコ。

彼女は正規の「仮面ライダークロニクル」のプレイヤーであり、唯一ガシャットロフィーを全て回収した天才ゲーマー。

即ち、彼女を倒してしまえばゲームクリアは遠のくのである。




【花家大我】

最終ステージへと連れ去られたニコを思って焦りが募る大我。

ニコがクロノスに変身しなくてはいけないのだが、「クロニクル」は起動した時点でウイルスが大量に流れ込んでくるのは必須。ニコとて耐えられるはずがない、というのが敵味方双方意見が一致しているところ。


「君に与えられた最後の運命は、ゲームクリアか?それとも、ゲームオーバーか?」



大我は、患者から回収した「クロニクル」を持ち出して強制的にゲームに参戦。

ニコのもとに駆け付ける。


「戦うのはお前じゃない。この俺だ」



大我のみゲームエリアに行けた理由は、彼が5年前からずっと戦い続けて来たから。

即ち5年前から「クロニクル」のウイルスを体内にため込んできて、耐え続けてきたわけで。

クロノスに変身するための能力なら、十分にあった。


ここが分かるような分からんような…。

だって永夢は16年前から感染してるわけじゃん?パラドと離れたからノーカンみたいなわけじゃないよな…??


彼はずっと言い続けてきた。それこそ登場してすぐくらいからずっと。

ガシャットを集めて変身するとはどういうことなのかということ、自分1人が戦うということ。

その苦しみを誰よりもよく理解しているからこそ、他の医師たちが変身しないように手を尽くしていた。

5年前に医師免許も何もかも失って、もう怖いものなしの自分なら、戦っても構わないと考えていたから。


「自分の命を削ってでも、あいつはずっと1人で戦ってきた」


それを、今まで一番大我とぶつかってきた飛彩が語るのがまた熱い。

本当に、大我の総決算なんだなって。



「俺の身体の中には、5年間耐えた分のウイルスの抗体がある。」

 「クロノスだろうが何だろうが、この俺がなってやる」


「ミッション、開始!!」


いざ、クロノスに変身。

起動時から若干ウイルスに蝕まれている描写はあったものの、それをものともしない戦いっぷりを見せてくれました。


なぜなら大我は、この1年の間に気づいていたから。

「失いたくないものを守るため、命を懸けて戦う運命を。」


ニコを「患者」として引き取った時点で、彼には失ってはいけないものができていた。



「だからって、全部1人で抱え込むことないじゃないですか。死んでいいわけないじゃないですか!」


なんとかして大我と合流しようと試みるドクターたち。

手段は無いと言われていたが、こちらには神(自称)がいるのである。

急遽衛生省と掛け合って黎斗を外に出し、「クロニクル」に潜入するチート作戦を決行。

この神、才能だけはマジで神なのでめんどくさいのである。



クロノスとゲムデウスクロノスの戦力は歴然。そもそも使いこなし度合いが違うのである。


必殺技に競り負けて変身解除に追い込まれた大我。


「まだ…終わってねぇぞ」

 「絶対に死なせない!こいつは、俺の患者だ」


「俺はお前の命を守る。例え免許がなくたって俺は、……ドクターでありたいんだ」



「ならば自分の命を粗末にするな」

 「やっと本音が聞けたな」


「お前の犠牲など、no thank youだ」

「医者の不養生は良くありませんよ。ドクターは大勢の患者の命を預かる身なんですから。忘れちゃいけないんです。患者の命を救うためにも、僕たちドクターこそ、生き抜く責任があることを」


やっと!!言った!!!


本編始まってからほぼずっと、誰かが大我に言ってあげるべきだったことを、今ようやく!!

5年前の時点から全部1人で背負わされて、そのせいで全部失って、それからずっと1人で歩き続けてきた大我。

改めてみると本当に壮絶だ。そして衛生省マジで使えねぇ。

何もかも投げ出して、全部1人で頑張ってきた彼に、誰かが早く「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と言ってあげるべきだったんだと思う。

そして今、その台詞を大我が素直に受け取れたのは、この1年の積み重ね。特に、どんなにウザがられてもそばに居続けたニコのおかげだと思う。



ここからはチーム医療。


「大我さん、ドクターなんでしょ」


渡された白衣を着る。

そう言えば今更なんだけど、全編通して大我の白衣が一番綺麗だった気がする。

永夢や飛彩の白衣は常に着ているんだろうと思わせるような皺があったけれど、大我のやつは皺もないし、漂白された白さと言うか。(単に勤務量の差もあるかもだけど)

彼が自分で手入れしてたのかな。だとしたらどんな気持ちだったのか。



治療再開。3人の同時変身。


「これより、ゲムデウスならびにクロノスの切除手術を始める」


協力技でクロノスを撃破。

彼の十八番である「ポーズ中に味方立ち位置交代し、敵が自分に放たれた攻撃が当たる位置に来たところで解除」も協力プレイで難なくクリア。


「なぜこの私が圧倒される?!」

「教えてやるよ。俺たちが、最強の医療チームだからだ!」


この手の台詞、大抵の作品が自称なのでうすら寒い気持ちになるのですが、今回は1年間ウイルス治療の最前線に当たってきた3名である。貫禄が違う。



同時必殺技でクロノスは倒し、治療完了した、はずだった。




「君たちはゲームというものが何も分かっていない」

 「教えてあげよう。ラスボスを倒すということの意味を。」


ゲムデウスウイルスが本格始動。

患者の姿が次々とバグスターの姿に変化。

さらにバグスター化した患者は、人間に触れることで相手もバグスターにすることが可能。

前回のゲムデウスウイルスの感染が可愛く見えてしまう、未曽有のパンデミック状態。


「審判は下された。ドクター諸君、運命のパンデミックの幕開けだ」

 「真のラスボスとは、一度倒され、最強の進化を遂げる。それがゲームというものだ!」


クロノスの姿は天を見上げる怪物へと変化。所謂、第2形態。

ゲムデウスの姿を留めつつも、身体中に目があしらわれたデザイン。

左右対称のフォルム、翼、左右に伸びる謎の頭……。

パッと見て最初に思いついたのは天秤だったけど、正宗の台詞によく「ジャッジメント」と出てきていたし、強ち間違いではないのでは。



「人類よ、心行くまで楽しむが良い。エンディングが存在しない、永遠なるゲームを」




【以下雑記】

🎮遂に残すところ2話となった今回。行きつく暇もない展開だったので失念していましたがもう終わりもすぐそこか。


🎮冒頭。久しぶりに爽やかな黎斗を見た。誰もまともに相手をしてくれない黎斗さん。身から出た錆とはこのこと。はい解散!


🎮ポッピーとパラド。ドクターたちが奮闘する中で自分たちにできること、罪の償い方を考えているところ。次回予告がただただ不穏なのだが、果たして。


🎮正宗。前回書きそびれたけれど、彼の礼の仕方が優雅で好きです。




次回:総力を挙げてラスボスを倒せ

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