43話 クリスマスの目撃者
- _ ぬぺ
- 2023年1月28日
- 読了時間: 7分
メリークリスマス!
【あらすじ】
クリスマスがやってきた。
退院した快気祝いとしてプレゼントを持ってきたみっちゃんを見たジューマンたちは、「クリスマス」という概念を知る。
「いつもお世話になっている真理夫さんにプレゼントを贈ろう」
と買い物に出かけるのであった。
【デスガリアン】
だいぶ寂しくなってきた敵陣。残ったリーダー:アザルドはもう勝ちも同然だとルンルン。
しかし、ジニス様の勝ち負け基準は自分を喜ばせたか否か。その点、クバルの復讐劇は大変面白かった。アザルドもうかうかしていられないのである。
というか本人が死んだ後に割と高評価っぽいこと言っちゃうジニス様、相変わらず怖いお人である。
《ガッカリゼ》
チームアザルド所属のプレイヤー。
あちこちに絵を描いて、物の見た目を変えたり、物を具現化させたりする能力を持つ。
お声は立花慎之介さん。この方が演じるやべーやつは本当にやばいので好きです。ヤンデレキャラ(cv立花慎之介)にいくつか接したことがあるのですが「あっこれもう逃げられないわ」感がすさまじい。品のあるお声なのにね…。
流石に日曜朝だったので大分控えめでしたけど。
《アザルド》
今回初めて至近距離でキューブホエールと対面。
目が合った瞬間、ホエールは明確にアザルドを狙って砲撃、アザルドの方も謎の戸惑いを見せる。
これはそろそろアザルド編に入るのでは……?
【森真理夫】
お馴染み、みんな大好きおじさん。
クリスマスパーティーを森邸ですることになったのでテンション高め。
「クリスマス」という概念を知らない4人に疑問を抱きながらも、大和とクリスマスを祝うのは小学生以来だと喜んでくれています。
そんなおじさんが心配するのは、4人の家族事情。
ろくに自分たちのことを説明せずに転がり込んできた彼らのことは、ワケありだと察してはいた様子。
年末年始にも実家に帰らない彼らのことを心配してくれている。本当に優しい人です。
●「もしかしてみんな、お前と似た者同士か? だからうちに?」
●「違うよ。俺は帰りたくないだけ。でも、セラたちは帰れないんだ」
●「そうか。大和、何かあったら言えよ?」
そこにかかってきた1本の電話。
真理夫さんの芸術家仲間で、カナダで良い木材が見つかったと連絡を寄越してくれました。
ということで、クリスマスもそこそこに海外へと飛び立つことになりました。なんという行動力。
その頃、ジューマンたちは真理夫さんへのプレゼント探しの旅へ。
スーパーで良い感じのセーターを見繕って購入を決定した。
が。全員の所持金を見ると
セラ:1000円
レオ:110円
タスク:581円
アム:425円?(角度的に判別できない硬貨あり)
合計:2116円
セーターの値段:税込み8640円
まだ消費税8%の頃じゃん!とか、タスクくん硬貨が種類ごとに綺麗に並んでるの解釈一致じゃんとか、レオとアムは満場一致で浪費家だと思われてんのかいまあ分かるけどとか、みんなにお説教してるセラだって割り勘にしたら余裕で足りないじゃんとか、いろいろツッコミどころはありますけども。
何はともあれ予算不足。
諦めて帰路につき、ガッカリゼにも逃げられて散々な4人が通りかかったのは、古びた文具屋。なんと入り口には「クリスマスケーキ販売中」の文字が。
不思議に思っていると店主が直々に登場。なんとこの店、本来は普通のケーキ屋。
通りすがりのガッカリゼがせっせと落書きして外観だけが入れ替わってしまったらしい。おかげでかき入れ時のはずのクリスマスなのに、御覧の通り誰も来店しない、と。
私の頭の中をドリアンのお姐様が爆速で通り過ぎていきましたがそれはさておき。
●「じゃあ、私たちが外で売って来ましょうか?」
「もちろん、バイト代頂けるならですけど」
流石アムさん。
ちゃっかりしている。本当に世渡り上手である。
そんなわけで場所を移した一行は、広場でサンタの服を着て売り子を行う。
……が、まったく売れない。
●「もっと一目ひかないとダメかも」
●「ああ。……思い切って、やってみるか」
ということで、一同ジューマンの姿で売り子になった。
「あまりにもリアルな動物のケーキ屋さん」ということで話題になり、マスコミの取材も受け、ケーキは無事に完売。
そして本来の目的であったバイト代を無事ゲット。
ニュースを見て慌てて駆けつけた大和とみっちゃん。
最初は何やってんの、というトーンの大和でしたが、人間に、本来の姿で溶け込んで楽しそうにしている4人を実際に見ると、やはり思うところがある様子。
●「本当は、ああいうのが理想だよなって。ジューマンと人間の。」
再び服をレジに持っていった4人でしたが、「消費税を忘れていた」という凡ミスでまさかの予算不足2回目。
慌てる彼らのもとに現れたのは、財布を持った大和と操。
流石にお世話になっている大和に出させるわけにはいかないと反対する4人でしたが、大和は「お世話になっている立場という点なら自分も一緒だし、なんなら自分の方が長い」と説得、購入。
次のミッションは、おじさんがカナダに行く前にセーターを渡すこと。
これはクリスマスプレゼントなのである。「帰って来たら」なんて悠長なことは言っていられない。
しかし、そんなときに限って敵は現れるのである。
再び現れたガッカリゼと、得点稼ぎのためにあらわれたアザルド。2人の攻撃に押されて変身解除させられた6人の所にちょうど現れたのが、空港に向かっていたと思しき真理夫おじさん。
最初は襲われていた甥たちを助けようとしていたが、アザルドの「お前らだって嘘の姿で暮らしてるんだろ?」という挑発に乗った4人が目の前でジューマンに変化、さらにジュウオウジャーに変身。これによって、今まで見てしまった彼らの動物顔の姿が幻でなかったこと、一度自分が捕まった時に助けてくれた「ジュウオウジャーイーグル」が大和その人であったことに思い至る。
巨大戦も最後まで見守り、「なんなんだいったい……」と頭を抱える。
●「なんで今まで……あぁダメだ、ダメだダメだダメだ、落ち着け!」
この台詞からするに、真理夫おじさんが一番ショックを受けているのは、きっと何よりも大和(とその友人たち)が今まで内緒で戦いに身を投じていたことだったんじゃないかな。
無事に戻って来た6人でしたが、その頃既におじさんはカナダへと旅立っていたらしい。
残念そうにしつつも、ひとまずは準備していたパーティーを楽しむのでした。
【以下雑記】
🦅おじさんに遂に正体バレする回でございました。ちなみにこの日のOAは12月25日のクリスマス当日。そして次回は1月8日。リアタイしてた人達、「おじさんは…?」を抱えて年越ししたの、結構辛くありませんでした?
🦅個人的には次回予告でガッツリおじさんが帰ってきていたので、カナダ行きキャンセルしたんじゃないかと勝手に思っていたのですが、これだけ間あいてるなら、普通に行って帰ってきている可能性もあるぞ。
🦅操。快気祝いとして持ってきたのは、「高級天然砥石」。きちんと快気祝いを送るというのは勿論、間違いなくおじさんが喜んで使う物のセレクト、綺麗に包まれた風呂敷、丁寧な渡し方などなど、彼の礼儀正しさがこれでもかと詰まっている。
🦅彼は「めんどくさい」「空回り」とよく言われていますが、決して常識から外れていないのが好き。彼の空回りの原因はほとんどが「他人との距離感」が問題なので、決して根幹部分はは間違っていないどころか礼儀正しくて良い青年なんですよね。
🦅申し訳ないが今回のレオには若干解釈違いを起こしている。砥石(しかも他人へのプレゼント)を口に運ぶほど礼儀の崩壊はしていないでしょ…。でも今回も香村先生脚本なんですよね、はい。黙ります。
🦅今回のおじさんは久々の外ロケ。多分本編ではお墓参り以来ではないでしょうか。
🦅メタ的な話になってしまいますが、今作の正体バレがかなり最終盤に持ってこられているのはおそらく中の人のスケジュールが原因だと推測。当時の大河ドラマ「真田丸」に出ていらっしゃったので、そもそもガッツリ東映がスケジュール確保できるのが大河のクランクアップ後になるのでしょうね。大河自体最終回は12月末なので、この辺の話の収録時期にはガッツリ出てもらえる、外ロケもいける、という計算もあったんじゃないかと…。
次回:きっとこの作品の正体バレは温かいという絶大な信頼がある
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