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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

42話 この星の行方

人の心とかそういうのは無いらしい




【あらすじ】

クバルが敗走した。ジニスの強さを肌で感じた彼は、まさかの行動に出る。

一方ジュウオウジャーは、みっちゃんを探して走り回っていた。


クリスマス商戦を目前に控えたバトルの開幕。




【ナリア】

どこぞの倉庫に拘束されていた彼女を発見したのはレオとセラ。

レオは彼女の鎖を破壊して解放、ナリアのサジタリアークへの帰還を許す。

その理由は「ナリアが女性だから」。



正直ここはもやっとしているというか…。

何らかの手段でナリアが帰らなきゃいけないし、その際彼女を助けてくれそうな人は(可哀想なことに)1人もいないので、そうするしかなかったのかもしれないですが…。レオの女性への振る舞いに関しては前から言われていたとはいえ、言い方は悪いけどそこまで分別の無い人ではなくない?という。

「ナリアさんはいつでも簡単に鎖を抜け出せましたが、ジニスの事を思って念のため動かずにいました」とかの方がすっきりしたかも。

まあここはこの後のストーリーに期待するしかないかな。




【アザルド】

1人蚊帳の外でバドと交戦。



「お前デスガリアンなのか? この星の生き物じゃないのか?!」

「何言ってんだ? こんな星初めてだよ!」


バドが気にしているのは彼の四角い体。

今回でクバル編が終わったし、そろそろアザルドの話に入るのかしら?



バドが与えた致命傷は、いつものように尋常じゃない治癒能力でなんてことなく流す。

しかし今回、復活の際に散らばった立方体の代わりにバドが回収していたキューブアニマルを体内に吸収して復活。


アザルドの身体 = キューブアニマル = 地球の自然の力

という等式が成り立つわけで。


個人的にはこの先地球の力をダイレクトに取り込んだがためにバグってくれたら好きな展開だな、などと不謹慎なことを考えております。




【クバル】

絶賛逃亡中の幹部。

誰よりもジニスの恐ろしさを知っている彼は、今までの態度とは打って変わって、このままだとジニスに殺されるとうわごとのように繰り返す。


「終わりだ…終わりだ…殺される!ジニスは、私を追ってくる!いたぶって、弄んで、絶望するまでしゃぶりつくして殺す!」


多分そうだし、実際にそうしたわけだけど、彼は追っ手を差し向けるタイプじゃない。

相手がどんな風に行動するかを眺めて楽しむタイプ。この期に及んでそれが分かっていないのならば、そもそも彼に勝機なんて無かったんだと思う。



で、彼の行動は。


「ご覧くださいジニス様!これが私の罪滅ぼし、いえ、新たなブラッドゲームの始まりです!日没までにこの星の生き物どもを全て滅ぼしてご覧にいれます!ですから!どうぞお助け下さい!ブラッドゲーム勝利の報酬として、どうか、私の命を!!」


まさかの命乞い。

それも結構みじめで、彼が誇ってきた頭脳をかなぐり捨てた方法で。

正直、復讐のためとはいえ宿敵ジニスと同等の事を結構ノリノリでやってるのね…、と思ってたんですけど、これを見る限りまあつまりはそういう人だったんだろうなと。


さすがのジニス様もこれは予想外だったようで、結構楽しそうに見守っておられます。



怒涛の勢いで攻撃を続けるクバルの前に立ち塞がったのはジュウオウジャー。


「邪魔すんに決まってんだろ!」

「人の星を勝手に生贄にしないで!」

「お前も星を滅ぼされたなら、分かるだろ!」

「あんたにも、大事な仲間がいたんじゃないの?!」

「だから!お前はジニスを倒そうとしたんじゃないのか?!」


「は?知ったことか!お前たちも見ただろう? ジニスのあの、すさまじく凶悪な強さを!我々がいくらあがいたところで無駄なのだ!」

 「生き残るためなら私は、プライドも何もかも捨てる!こんな星の事など、どうでもいいわ!!」


「クバル!お前がジニスに抱いた恐怖を、みっちゃんも味わったんだ!自分勝手にみっちゃんを利用して、今度はこの星を利用して!許さない!」


「私が欲しいのは、ジニス様のお許しだけだ!」



自分の事ばかりで仲間を傷つけるクバルは、まさしく大和の地雷。

全員そろって野生開放したことによってクバルは瞬く間に追い詰められる。最後の戦いでも彼の俊敏なアクションが遺憾なく発揮されていて嬉しい。

しかし抵抗も虚しく、ジュウオウファイナルで敗北。



それを見たジニス様、まさかのコンティニュー宣言。

もう完全に彼の事をおもちゃとしか見ていないでしょ。……それは最初からか。

不服そうなナリアさんですが、上司の頼みとあっては断れない。


倒れたクバルを適当に蹴飛ばしてコイン投入口を上にし、

「ジニス様のご慈悲、感謝なさい!」

ねじ込むようにコインを投入。


巨大化したクバルはジニスへ媚びへつらいながら攻撃開始。

ジュウオウジャーも手持ちのキューブを総動員して応戦するが、失うものが何もないクバルにおされていく。



そこに駆けつけたのはもちろん、6人目の仲間。




【門藤操】

川でタスクの嗅覚によって発見され、病院に搬送される。

重傷とは言え、手術によって命に別状はなかった様子。



彼が目を覚ましたときは、ちょうどクバルとの巨大戦の真っ最中。

窓から現状を把握して駆けつけようとした操が掴もうとしたのは、ジニスが作り、彼に与えたジュウオウザライト。


同時に今までのトラウマと、病院に運ばれることとなった経緯がフラッシュバック。

躊躇う彼の眼前には、命をかけて戦う仲間たち。


「俺は…怖い……。でも…変わりたい…」


脳内に現れたのは久しぶりに登場したジューマンたち。


🐺「おい、操、分かってんだろ?」

🐊「分かってるくせに。いつまで座ってんだ?」

🦏「『変わりたい』じゃいつまでも変わらない、だろ?」


「『変わりたい』じゃない!」「変わるんだ!」

 「俺に!怯えている資格は無い!」


看護師の制止も聞かず、病院を飛び出す操。

彼が落ち込んで頭の中でぐるぐる考える度に出てきていた3人のジューマン。操も仲間たちの交流のおかげでだいぶ前向きになり、おかげで最近は出演頻度も下がっていましたが、そろそろ本当にお役御免なのかもしれない。



トウサイジュウオーに登場して仲間たちのもとに急行。


「俺はもう逃げない!ジニスがなんだ、デスガリアンがなんだ!……俺には、みんながいる。昔の俺とは、レベルが違うんだよ!!」


全員集合したことによってワイルドトウサイドデカキングへの変形が可能になり、全員でクバルを討伐することに成功。


「ジニス様―――ッ!」


「おもしろかったよ、クバル」



操は無理してしまったことにより再び病院へ逆戻り。

仲間たちは、今までみたいに体操座りで落ち込まなかった事を褒めつつ、人間は変われるものだと言う。


何はともあれ、なんとか無事に幹部を倒したことで、お祝いムードが漂っていたのでした。




【風切大和】

ひっそりと物語進行中。



今回操が運ばれた病院は、発見場所の最寄:天宮総合病院。

ちょっとだけ行くのを躊躇った大和。その理由は、そこに勤めている医師:風切景幸。大和の父である。


早々にバッティングした2人の間には気まずい雰囲気が漂う。

人当たりの良い大和があからさまに嫌な顔をするほど仲が悪いらしい。



操の手術の後、看護師さんに一晩泊っていきたいと願い出るも、規則だからだめだと断られる。

そこをなんとか、と食い下がっていたところに現れたのが景幸。

子どもじゃないんだからとたしなめる父親に、彼とは違って大事な人の隣についてやりたいんだと言い返す。


回想によると、どうも母親の最期に立ち会わなかったことが軋轢の原因。

となると、時系列的には

大和母死去 → 父子2人暮らし、大和家出頻発 → バドとの出会い

って感じだろうか。


大和と景幸はお互いに皮肉を言いあってその場は終わり。

これはかなりの溝の深さだぞ……。



その夜、森邸に戻らなかった大和。

真理夫おじさんは病院の名前を聞いて全貌を把握、奥に引っ込んでしまう。



深夜に帰ってきた大和を待っていたのは、彼の分の夕食、その前に置かれた4人を模したぬいぐるみと、彼の事を起きて待っていた真理夫おじさん。


「また家出少年に逆戻りしたかと思ったぞ」


「あの人、全然変わってない。怖さも、心細さも、大事な人を心配する気持ちも分からない。」


「そういうとこ、お前も子供の時から変わってないよ?」


いつものようにホットミルクを渡すおじさん。


「でもまあ、そろそろもう一度、ちゃんと話す時期かもしれないな。

 「人は変わらないところもあれば、変わるところもある。」



おじさんの言葉と、「変わるところ」を見せてくれたみっちゃんを見て、「みっちゃんの方が俺より大人かもしれないな」とこぼす大和。

そして、ここまで父親関連の一連の大和の動きにほぼすべて勘付いているアム。

父親との関係修復も近いかもしれない。




【以下雑記】

🦅41話ぶり、2度目の幹部退場でした。いやあ濃かった。

🦅クバルは実は可哀想な被害者なことが判明、でも実際に今までしっかり敵としていろいろやってきたという事実はある、という彼の幕引きをどうするのかワクワクしていたのですが、まさか最後にぶっ壊れるとは。あまりにも救いようのない、そして倒すのにカタルシスの無い展開。怖かったー…。

🦅いやそれにしても岩田さんのキャスティングよ……。岩田さんっていい意味でギャアギャアうるさい役のイメージが強かったのですが、それが遺憾なく発揮されていたというか。命乞いの場面とか、ああも見苦しくできるものなのね本当に…。


🦅今回はクリスマス商戦ということでロボ付きの名乗り。今までもロボ名乗りは何度か見てきたけれど、トップクラスにかっこいいかもしれない。ハンドルの上で足を回すレオ、とても良い。

🦅それにしても、大量のロボを出すためにみっちゃん離脱→合流の流れを作り、一緒にみっちゃんの精神的成長イベントをこなすの、脚本が綺麗すぎる。




次回:メリークリスマス!正体バレは熱いと相場が決まっているのよ

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