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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

42話 父か?宇宙か?ラッキーの覚悟

信頼を返すとき




【あらすじ】

ドン・アスランの襲撃から少し経って。


ガルは治療室で治療中。命に関わることはないとのことで一旦安心ですが、仲間たちの不安は大きくなるのも仕方ない。

ガルのもとにはシーザーがついてくれています。


「みんな、これがジャークマターとの最後の戦いだ。さらなる負傷者が出るかもしれない。心してかかってくれタマえ。」



当然ながら終始浮かない顔をしているのがラッキー。

父親が操られて、仲間を傷つけている現状をまだうまく受け止めきれていないようで。

そんな彼を見かねて、ツルギが声をかける。


「しっかりしろ、ラッキー」

「俺は別に……」

「覚悟を決めろ。父親か、宇宙か、どちらかを選ばなきゃならないとしたら、どちらを選ぶ?」

「『どちらか』? そんなの……」

「迷えば二つとも失い、俺様たちは全滅する。伝説はそこで終わる。」


厳しいけれど、ツルギの言っていることは正しい。

そして今は、どんなにつらくても現実を見なければならない時。




そうこうしているうちに、トンネルを抜けてサザンクロス内部に突入。

この惑星の中は空洞。

球体の壁面が地面になっており、そこに建物が建っている。地面から伸びる管は惑星の中心部に当たる空に浮かぶコアに繋がっている、という構造。

急にSFチックになってまいりました。テンション上がるね。


敵襲を受け、解析班としてラプターとナーガを船内に残し、一同は迎撃に出る。

バランスじゃないの珍しいね。



ということでここからは!!


🎄🎅⛄毎年恒例❆クリスマス商戦向け❆スーパーロボ戦タイム⛄🎅🎄


まずはボイジャー単体で若干の攻撃を行い、

その後キュウレンオー・リュウウテイオー・ギガントホウオーに合体。


少々ぼーっとしているラッキーは仲間に心配されつつも戦闘を続行。


同時に、ツルギのもとにマーダッコから連絡が入る。

🐙「ドン・アルマゲ様から伝言だ。てめぇと2人で話をしたいんだとよ。」

知りたいことを教えてやる、とのこと。ラスボスからのご指名。嫌な予感しかしない。


今いる敵は一旦トリプルメテオブレイクで一掃。

その瞬間に現れたのは、見たことが無いほど巨大な敵。改造フクショーグン:アキャチューガである。

テッチュウの鉄球、アキャンバーの他者を操る能力、ククルーガの攻撃跳ね返し能力を全て使えるという圧倒的パワーを誇る、アントン博士の発明品。

とはいえ統一感のないゴタゴタしたデザインにあまりにも捻りのない名前。あんた本当にチャンプを作ったやつと同一人物か??


強さは本物なので、一同はキュータマジン&オリオンバトラーに乗り換えて戦闘続行。

それでも攻撃は通用しないうえ、現れたドン・アスランがオリオンバトラーに乗り込んだラッキーを攻撃。コックピットを突き破り、戦闘の場は艦内ブリッジへ。



ドン・アスランの仮面を壊せば、父親はもとに戻るはず。

そう考えるが攻撃の隙が無い。

それどころか、ブリッジで待機していたナーガとラプターが負傷。

艦内の気配を察したか、ツルギが戦線離脱してオリオン号へ向かい、残ったメンバーはリュウテイキュウレンオーでアキャチューガの相手をする。


それにしたってロボの全フォーム(シーザーの関係上今は出せないスーパーキュウレンオーを除く)を出すまでの手際が大変良い。

無理やり感が無い販促は見ていて気持ちが良いものです。



「目を覚ましてくれ、父さん!」

「目を覚ますのはお前だ、ラッキー!」


ブリッジにはすんでのところでツルギが乱入。

窓へとドン・アスランをぶん投げてその場を収める。

即座にナーガに指示を出し、コギツネキュータマのステルス機能でなんとか難を逃れる。


ロボ戦組も司令の判断で一時撤退。

主力となる敵戦力はほぼ潰せず、こちらは2名負傷という結果に終わった。




「ラッキー。俺様が来なかったらどうなっていたか分かるな? 迷いを断ち切れないなら、もうお前は戦わなくていい!」


案の定、警告にも関わらずこの結果。だからこそツルギの目は厳しい。


「安心してくれ。父さん…いや、アスランは俺が倒す」


彼らしからぬ返事に戸惑う仲間たち。ハミィも思わず抗議する。


「ラッキーだって助けたいって思ってるんでしょ?!」

「そんなの、助けたいに決まってんだろ! だけど、俺はあの人の子供である前に、宇宙を救う救世主なんだ。」

「……話になんない。やりたいことは全部やるんでしょ? 自分の運を信じるんでしょ? そんなの、ラッキーらしくない!」


黙って出て行ってしまうラッキー。

スティンガーが自分に任せてほしいと言い置いて彼を追いかける。




さて、戦況だが。


ナーガとラプターの分析で、コアの正体が大きなプラネジューム爆弾だということが判明。

宇宙のあちこちでプラネジュームを吸い取っていたのもこのため。

爆弾が爆発すれば、宇宙全体が吹き飛ぶことはほぼ確実。


自分も含めて消してしまうことがドン・アルマゲの最終目標らしいと分かり、一同は困惑。目的ばかりは本人に聞いてみないと分からない。

少し顔を曇らせるツルギ。


これからの方針としてナーガが提示したのは、ダークナーガの一件で彼が手に入れ、手元に持っていたブラックホールキュータマ

爆発と同時にこのキュータマを使えば、爆弾のエネルギーも全て吸収できるかもしれない。




その頃、バトルオリオンシップ艦内にて。

スティンガーがラッキーの胸倉を掴んでいた。


「俺たちを失望させるな。今のお前は、あの時の俺と同じだ。」


兄の裏切りと相棒の負傷でショックを受け、何もかも自分で背負い込もうとしていた、当時のスティンガー。

彼に「頼ってほしい」と言ったのがラッキーだった。


「ツルギはお前を信じているから覚悟を聞いたんだ。」

「俺の、覚悟……?」

「やりたいと思ったらとことんやり抜いて幸運を呼び込む。俺の知ってるラッキーは、そういう男だ。」

 「本当は何をやりたいのか、自分で考えて決めろ。」




再び、バトルオリオンシップ ブリッジ。

作戦が固まった。

これから一同はコアに突入する。コアの内部でブラックホールキュータマをセット。爆発と同時に起動させる。

キュータマの起動はメカニック担当のBN団が鋭意制作中。

とはいえフクショーグンの3種盛り()や、ドン・アスランが襲ってくるのは必須。それも含めて細かい計画を立てなければならない。


そこに、ラッキーが合流。


「俺は覚悟を決めた。俺は、やりたいことを全部やる。」

 「俺は自分の運を信じる。俺は父さんを絶対に救ってみせる。もちろん宇宙も、両方救ってみせる。それで最後に、笑いながら叫んでやる。『ヨッシャラッキー!』って!」

 「だからみんな、俺に力を貸してくれ。」


力強く頷く仲間たち。

ガルもシーザーの助けで無事復帰。


「ラッキー、俺はお前のためならなんだってしちゃるけぇ!」


それはみんなも同じ。

キュウレンジャーの目標は、宇宙を救うこと、アスラン王を助けることに定められた。




ミッション第1段階開始。

コアに突入する。

そのまえに襲ってきたアキャチューガも不意打ちから攻撃を開始。

所詮は一度攻略した敵の集合体。

若干苦戦したものの、鉄球・スピーカー付き杖・ビーム発射台を順番に攻撃して敵のメインウェポンを破壊。


「俺はもう迷わない。宇宙も父さんも、両方救う!」


オリオンビッグバンキャノンで勝利を飾る。




「みなさん、早く戻ってきてください! コアに突撃します!」

「みんな。……あばよ。」


ここでなんとツルギが戦線離脱。

ミッション内容を司令にのみ話した後、ドン・アルマゲとの対話のために単身で乗り込むことを決めたという。

戸惑いつつも、それが彼の決意だと受け入れ、尊重することにした一同。


ブラックホール発生装置は無事に完成。

ドン・アスランはラッキーを狙ってくるの間違いないので、ラッキーが中心になってアスラン解放のため戦うつもり。


ここからは第2段階。

コアに着陸を強行。バトルオリオンシップの警備をラプターと司令に任せ、一同はコアの中心へと潜入する。


「みんな! これが最後の決戦だ。宇宙の運命は君たちに懸かっている。究極の救世主の活躍、期待している!! ミッション第2段階、開始!!」




救世主たちはコアへ。迎え撃つ敵との戦闘を開始。

ドン・アスランも彼らのもとに向かう。

そしてツルギは、ドン・アルマゲと相まみえていた。




【以下雑記】

遂に敵の本拠地突入です。この辺からなんだがレジスタンスっぽさが上がっていくね。

最後の司令の演説のかっこいいこと。ちょっと一旦27話見てきますね。そうでもしないとこの人がぶっとびオヤジだということを忘れそうだから。



「ラッキーの覚悟」を軸に進軍していった42話。

何度も何度も書いてきたけれど、ここにいる12人は全員、ラッキーの運に、運を掴むための行動に全幅の信頼をおいて突き進む人たち。だからこそ彼の不調が良くも悪くもダイレクトに影響する。

でも、1年弱一緒にいた時間がある。

最初は自分の盾になれと言っていたツルギが、ラッキーをなんだか不愉快な人だと思っていたハミィが、全部抱え込んで自らの命さえ断とうとしたスティンガーが、何もかも失って独り寂しく過ごしていたガルが、甘言に誘われて敵の手に堕ちたナーガが、つまりはラッキーに助けられてきた全員が、それぞれにラッキーに手を伸ばす、今までとは逆の構図が美しい。


敵との戦いも大詰めだけれど、こうやって絆を確かめるイベントも物語の終盤って感じで、本当に寂しい。



そして同時進行のツルギさん。

体調不良を押して最前線に立っていますが、まあ彼もラッキーが好きである。

冒頭の「覚悟を決めろ」発言もそうだし、ショックを受けている彼のことをずっと気にかけているんだろうなって感じがする。

「覚悟を決めろ」も、ラッキーが「どっちも」って答えてくれることを待っていたし、そうならなかったから実は他の仲間たちよりもショックを受けてそうだよね。


で、ドン・アルマゲからの呼び出しのことはギリギリまで仲間に言わない。

ラッキーの覚悟で自分も触発されるほど彼の事を本当に気にかけているんだろうなって伝わってくる。

でも最終的にそれを伝えるのは司令だけ…ってのも、おそらくこれを仲間に伝えたら動揺させちゃうのが分かってたんだろうなぁと。よくも悪くも、どこまでも客観的な人だよ本当に。



本当はもう少しいろいろ書きたかったのですがネタバレになりそうなんでこの辺で。

それにしたってどうしてラッキーの誕生日前後でここにかかってくるんだろうね?




次回:クリスマス、です。

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