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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

41話 Resetされたゲーム!

シリアスはコメディーで相殺するッ!!




【Story】

ゲームが全てリセットされた。

「ムテキ」ができる直前に戻っているので、「ムテキ」が無くなっているだけにとどまらず、貴利矢が芝居をしてまで回収して来たプロトガシャットも正宗のもとに戻り、黎斗のライフもリセットされたらしい。

思ったよりも弊害が大きい。


ひとまず、「ポーズ」に対抗する手段を構築せねばならない。

ポッピー・パラドの両名は、ゲムデウスの力を持つグラファイトに協力を仰ぐ。

永夢・貴利矢・黎斗は、ムテキを再び作り出すため開発に励む。

そして飛彩・大我・ニコは、正面から「クロニクル」攻略に挑む。




【檀黎斗】

「どいつもこいつも、肝心なことを忘れてないか?いるじゃないかここに。神の才能を持つ男が」


あっごめんほんとうにわすれてた。



永夢を治療室に連れ込んで謎の機械を自分のPCと繋ぎ、永夢のゲームのアイデアをもとに「ムテキ」の構築を開始。


が、そう簡単にはいかず。

夜遅くになっても作業は継続。部屋にはどんどん書き損じらしき紙が散らばっていく。

永夢の体力も若干削がれているが、もっと体力が無くなっているのは黎斗。隈が浮き出た血走った目で奇声を上げながらパソコンを稼働中。……こんな妖怪いるでしょ絶対。

カメラは小刻みに揺れているし、貴利矢さんは静かに耳をふさいでいます。


そして唐突にその時は訪れた。


「Game Over」


黎斗、過労により死亡。そして復活。

せっかくもとに戻ったライフがどんどんなくなっていく。


「私に構わず集中しろ!(手を鳴らしながら)」


神は今日も元気いっぱいである。

なおそれを聞いて真剣な顔で敬礼したあと、静かに椅子を下げる貴利矢さん。というかあなたは何してるんですか。



朝になった。5時13分、気温は25度、湿度は54%。

「神の才能」というハチマキを身に着けた黎斗は、あまりにもできなくてべそをかいていました。


呆れかえって本当にできるのかと聞く貴利矢に逆ギレ。そして突然の死。


復活後、永夢の足をじったんばったんさせて叱咤(八つ当たり)し、

「うるさい!あなたこそ黙っててください。」

とガチで叱られて立ち尽くす。

「……怒られちゃった」



しかし、神はやはり神だった。

どういう理屈かは分からないが(本当に分からない。あまりにも分からない。何でできたの??ここまで馬鹿パートやっておいてオチがないとかある???)、ムテキは復活した。

しかも、新機能としてセーブ機能を実装。ひとまず、お馴染みコインを使って仲間たちの現在の状況を保存。リセットにすら対抗しうる手段を構築しました。

特筆すべきは、「全員に」セーブ機能が実装されたこと。対ポーズとしての能力は他人に付与不可能なのがネックだったので、黎斗なりに反省・改善したのかなーと思っています。


これでクロノスの弱みは潰した。あとは叩きのめすのみ。




【グラファイト】

まずはポッピー・パラドの2人が接触。

自分の体調がもとに戻っていること、パラドが永夢たちと一緒にいることを不審がっていたものの、彼らからの説明を聞いて納得。

改めて思ったが、今まで彼がバーサーカーだったことってほぼ無かったよね。改めて、話の通じる人だなぁと思った。


その後。雨が降りしきる中、ポッピーとパラドから仲間になるように説得されるが、グラファイトは拒否。


「貴様たちが人間との共存を選ぶならば、好きにすればいい。だが、俺は俺の道を選ぶ。人間と手を組む気はない」

「グラファイトにも、笑顔になってほしいの」

「お前は俺の仲間だ。これからも、俺と一緒に戦ってくれよ」

「……さらばだ」


あとの台詞を聞いて思ったことではあるけれど。

ポッピーは「他人を楽しませる」バグスター。実はパラドも多分2つのゲームのマスコットポジションなので、なんだかんだプレイヤーと明確に敵対するポジションではなさそうで。

つまりグラファイトだけが、そもそも人間(=プレイヤー)と敵対する存在としてのバグスターだったんじゃないかと。



この作戦を聞かされた飛彩・大我、即ちグラファイトと因縁がある2人は同時に作戦を拒否。グラファイトを打ち倒すために出陣する。



荒野にて、相まみえた3人。


「貴様たちにとって、闘いとは何だ?何のためにその命を懸ける?」

「バグスターを残らずぶっ潰して、5年前の過去に決着をつけるためだ」

「『ライダークロニクル』を終わらせて、人類の未来を守るためだ」


それぞれが過去と未来を背負った戦い。

何も知らないグラファイトは「因果な者たち」と評していますが、飛彩が未来を向けるようになったのは大我のおかげなので、当然と言えば当然。


そしてかく言うグラファイト本人は。

「貴様たちが過去と未来に意味を見出すように、俺の戦いの意味は、今この瞬間にある。」

 「俺は『ドラゴナイトハンターZ』の龍戦士、グラファイト!それが戦う理由だ」

与えられた役割を全うすることを選んだ。


「ゲムデウスウイルスの遺伝子を持つ俺のレベルは、限界を突破した。死ぬ覚悟で来い」



好敵手と剣を交えるグラファイト。彼らも、夜を徹した戦いに明け暮れる。

そこに駆けつけたポッピーとパラド。


「グラファイト」

「あいつ、楽しそうだな」


ポッピーが望むのはグラファイトの笑顔であり、彼が今楽しそうなら、もう止める理由は無い。



すっかり辺りが明るくなったころにようやく決着がつく。

グラファイトは、ブレイブ・スナイプの同時必殺技で沈む。プレイヤーのニコが参戦し、とどめをさせばトロフィー入手してクリア。


「最高の戦いができた。悔いは、無い」



しかし、それを見逃してくれるほど、運営は優しくない。「クロニクル」を攻略させてしまっては目的が果たされない。

グラファイト救済のため、時を止めてライダーを倒そうとするクロノスの前に立ちはだかったのは、他でもないグラファイト本人。


「正々堂々と戦い、決着はついた。なのに貴様は、神聖な戦いに泥を塗った!」


「パラド、ポッピーピポパポ。道こそ違えたが、お前たちは俺の、生涯の仲間だ」

 「スナイプ、ブレイブ。俺に敵キャラを全うさせてくれた貴様らに、心から感謝する」


ポーズの中で誰にも言葉は届かなくても、最期に大切な人に想いを伝えて。

必殺技:紅蓮爆龍剣でクロノスにダメージを与えてポーズを解除。そのままニコの攻撃を受ける。


「……これでいい」


「最期に笑ったね、グラファイト」

「お前の生きざま、見届けたぞ」



かくして、上級バグスターは全員ゲームクリア。

「誰かを笑顔にしたい」「永夢と一緒に戦いたい」「思いっきり戦いたい」

全員が、自分の役割と望みを全うしたからこそのクリアでございました。



無事に全てのガシャットロフィーが集まった。

「ムテキ」のおかげでデータはセーブされた。

ゲムデウス、降臨である。




【以下雑記】

🎮裏で進んでいたのは夏映画の伏線。41話の後に見れば話が繋がり、42話を見た後だと1つの謎が解け、最終話を見た後だとさらに印象が変わるらしいです。本当はここで1回見ておこうかと思っていたのだけど、ちょっとスケジュールに余裕が無いのでパスします。

🎮ちなみに劇中の時間軸は本編終了後らしいです。思い切ったな…。


🎮前回はHPの画像のみの登場であった社長:ジョニー・マキシマが登場。謎セットで正宗と対談しております。

本来ならば正宗がゲーマドライバーを渡す予定だったものの、彼がリセットしてしまったために御破算になりました。そんなポカある?

さらに、正宗は「クロニクル」の海外展開を期待していたのに、ジョニーは幻夢の技術と自社のVRの技術を掛け合わせた新作を作りたがっていたことが判明。そもそもの前提が違っていたこともあり、交渉は決裂。「クロニクル」の海外展開は絶望的になったようです。

🎮なんか急に正宗さんが商売下手になってない?大丈夫?

🎮しかしジョニー氏、グラファイトが遺したバグヴァイザーを無事回収。抜け目がない。


🎮ガシャットロフィー。今更ですが、通常のガシャットよりもスキャン部分が短いのが特徴。ドライバーで読み取ってしまわないようにするためのギミックかね


🎮貴利矢さん。苦戦する黎斗と永夢を尻目に完全に遊んでいます。絶妙に似合わない帽子はどこから持ってきたんだろうか。


🎮発狂する黎斗。「永夢ゥ!ブハハハハァ!」のところ、若干岩永さん笑っちゃってないですか?




次回:ゲムデウスの脅威に備えよ

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