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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

41話 突入!惑星サザンクロス

最終章、開幕。




【あらすじ】

トンチキ三番勝負を経て、遂に一行は惑星サザンクロスへと向かう。



まずは全体で作戦会議。

全員でブリッジで集まって作戦共有しているの、ちゃんとした組織っぽくて良いですね。


最初にすべきことは、サザンクロス突入の為の結界を破る事。

このために集めてきた4つのキュータマを持ってサザンクロスを四方から取り囲み、キュータマを使えばいいとのことで、それぞれにロボットに乗り込んで出撃。


バトルオリオンシップ

ギガントホウオー

リュウテイオー

スーパーキュウレンオー


なお、スーパーキュウレンオーはコジシボイジャーにガルが搭乗。

いつの間にやら、シーザーの言いたいことが分かるほど仲良くなっていたとのこと。


「ラッキーを大事に想う者同士、心が通じ合うんじゃの!」


ほんとか??

いやまあ、可愛いからいいけど。


敵からの襲撃を受けたものの、難なく蹴散らしてバリアの破壊に成功。

良いですか、戦隊において「最初にあっさり終わるロボ戦」っていうのはシリアスの前触れなんですよ。




その頃、ドン・アルマゲは一人の戦士に指示を出していた。


「シシレッドを抹殺せよ」




総員、再びバトルオリオンシップへ。

「腹が減っては戦が出来ぬ」的なアレか、スパーダが軽食を用意。メニューはなぜかご飯としじみのみそ汁。確かに簡単に作れるけども、今までカラフルな料理を作ってくれていた人と同じとは思えない。栄養価とか加味してもなんかカラフルになっているイメージあるんだけど。

ちなみにシーザーは嗅覚で具材当てに興じていました。可愛いね。



ということでおにぎり片手に再び作戦会議。

サザンクロスに突入するためには、「ヘルズゲート」と呼ばれる門をくぐる必要がある。

が、ゲートを開けるためには制御室で内側からの操作が必須。

そこで、司令・ラプター以外の全員で制御室に突入。当然待ち構えているであろう敵を倒しつつゲートを開ける方法をとる。

待機しているバトルオリオンシップは、バランスがコギツネキュータマを使って作ったステルス機能を使用して透明になり、空中で待機。なお、ステルス機能の効果は30分。つまり、突入部隊帰還までのタイムリミットも30分となる。


「生きるか死ぬか、2つに1つってことだ」


本拠地に踏み入るとはいえ、まだ入り口の段階でこれなんだから、この先の戦いの重さは察するに余りある。




作戦開始。

案の定待ち構えていた敵を迎え撃つメンバーと、奥に進んでゲートを開けるメンバーに別れる。

敵をかわしながらもまっすぐに走っていくみんながかっこいいんだ。遂に戦いが始まったんだなってこのカットで改めてかみしめた。



戦闘班は少しですが生身のアクションを披露。

小太郎くんがよく動くんだわ。


そこに隕石の如く降ってきたのは、ひとりの仮面の男。

手には剣、服はどちらかというと身軽な感じ。ゴツい肩当て部分と一体化した仮面が特徴的。かっこいいな……。

一目見ただけでただものではないと思わせるようなオーラをまとっている。


🎭「……シシレッドは、どこだ?」


ラッキー大好きガルさんを筆頭に、それは教えられないと戦闘開始。

そしてそれを陰で見守るのは、シーザーであった。



抵抗も虚しく、ほぼ全員が変身解除され気絶状態。

タフなガルはなんとか堪えていますが、どう見ても仮面の男の方が有利。

ラッキーのためにと立ち上がるガルの助太刀に入ったのはシーザー。

彼はガルになにやら話しかける。


「そんな、まさか、コイツが……?!」




一方の突入組は、ゲートの目の前で敵とエンカウント。

ミナミジュウジ座系カロー:サザンキングである。


✝「どうだ、我と同じく、ジャークマターに寝がえり、ドン・アルマゲ様に忠誠を誓わないか?」

「キング」の名前に違わず、もとはミナミジュウジ座系の王であったというこのカロー。

しかし自らすべてをドン・アルマゲに捧げて今の力と地位を手に入れたということらしい。国が生き残るために強者の下にくだるのが絶対的な悪だとまでは思わないけれど、国民を犠牲にしておいてケロッとしているのは流石にいかがなものか。カグラギ殿を見習え、カグラギ殿を。


そしてこっちには国王の肩書をもつ人間が1人いるのである。

ということで、ラッキーブチギレ。


「お前みたいなやつに、王を名乗る資格はない!」


否定の返事と受け取ったサザンクロスは、一同になにやら光線を放つ。



思わず目をつぶったツルギ。

目を開けると、目の前にはサザンクロスしかいない。仲間たちがいない現状に困惑しながらも、サザンクロスを一太刀で斬り伏せる。

が、そこに居たのは盟友クエルボ。


「仲間だと思ってたのに……君が僕を殺すなんて……!」

 「その手についた血を見てよ! 僕を殺したのは、間違いなく、君だ!!」

 「ツルギ、僕は君を恨み続ける。ずっと。」

ツルギの手には、確かに緑色の血がべったりと付いている。

……クエルボの血って緑なんだ。



そう、これは幻覚。

サザンクロスが放った光線に当たると、自分の大切なものを自分で傷つけるという幻を見て、最終的には正気を失うという。

事実、ハミィは絶叫、スティンガーは暴れまわり、ナーガも「バランス……」と呟いてどこかに行ってしまう。

そんな中、瞬き一つせずにまっすぐ前を見据えているラッキー。



彼の幻覚に登場したのはアスラン王。

アスランは、ドン・アルマゲに忠誠を誓ったと言い、他の仲間たちを手にかける。そのうえで、ラッキーにも自分に加勢するようにと言う。

当然ながら拒否するラッキーだが、父親に剣を向けても実際に斬れるわけがない。


👑「ならば選ぶがいい! 父と仲間、どっちを取る?!」

「……俺は」

👑「迷うことは無い。強き者が宇宙を支配する。弱き民は、奪われる。虐げられる。従うだけだ。」


これは、自分の中にある父の姿とあまりにも違う。

そう気づいたラッキーは、苦しんだ末に自分の真後ろに剣を振り下ろす。


幻覚の外にいたサザンクロスを斬りつけたことで、全員の幻覚が解除された。


「俺は父さんを信じてる! お前みたいに簡単に民を見捨てて、自分だけが生き残る、父さんはそんな卑怯な王じゃない!」



仕返しを兼ねた再戦。今回の「宇宙戦隊」のカットかっこよすぎない?

1年弱の積み重ねを確かに感じさせる連係プレイと共に戦闘開始。

サザンキングの相手はラッキーが引き受け、残りの4人はゲート開門へと急ぐ。残るは5分。


サザンキングはシシレッドオリオンに変身したラッキーが容赦なく討伐。

これでもかというと時空間移動を利用し、最終的にはサザンキングが放った交戦を本人に浴びせて隙を作ったうえで必殺技を叩きこむという容赦の無さ。ラッキー、敵討ちになった瞬間マジで容赦なくなるな。

ちなみに、サザンキングが見た幻覚は、シンプルにドン・アルマゲに叱られるというものでした。最後まで小心者だな。


開門の装置にはバリアが敷かれていたものの、地面に十字がある= サザンクロスのバリアと同じ仕組みではないか? という推理をもとに実践。

バリアの解除に成功し、装置にはサザンキングを叩きこんで爆破させたのでした。




あとは帰るだけ。

戦闘班が戦っている現場に戻ってきた5人が目にしたのは、倒れ伏す仲間たちと、仮面の男、そして変身解除されてもなお食らいつくガルの姿だった。

すでに日は暮れてすっかり夜。戦闘開始時はまだ明るくて、仲間が倒れた時もまだ夕方だった。一人でどれだけ粘ったんだろうか。

ただ「ラッキーのために」と愚直に立ち向かい続ける姿が、最高に「ガル」という狼である。


「来るんじゃねぇラッキー! こいつと戦っちゃダメだ!」


そんな彼の願いも虚しく、男の剣はガルの胸を一閃。

崩れ落ちる仲間の姿に、ラッキーは激高。怒りのままに、ツルギの制止も振り切って男に向かっていく。


倒れた仲間は残る突入班の介護のもと久しぶりのフウチョウキュータマで撤収。

ガルとラッキーはツルギが連れ帰ると言って参戦する。


変身しようとするツルギだったが、急に苦しそうな顔で胸を押さえて倒れてしまう。

落としたホウオウキュータマを慌てて拾い上げた後、何事もなかったかのようにラッキーと男の間に割り込む。


冷静になるように呼び掛けるも、ガルのことで頭がいっぱいなラッキーには届かず。

しかもシシレッドを倒すためにここに来ている男も挑発を始め、ラッキーと男は同時に攻撃技を放つ。

ラッキーは変身解除、そして男の仮面が砕ける。顔を押さえて苦しむ男。



その男は、アスラン王であった。

親子の再会にしばし顔をほころばせる2人だったが、その時間も長くはなかった。

現れたドン・アルマゲの幻影は、自分がアスラン王に取り憑いていること、それゆえにアスランは自分の操り人形である旨を告げたあと、アスラン王の仮面を修復。


「どこまで卑劣な真似を……!」

「父の剣に倒れるが良い!」


一度戦闘がリセットされたタイミングで、ツルギは撤退を決め、アマノガワの力でバトルオリオンシップへ移動。仲間たちを全員回収したバトルオリオンシップは、ヘルズゲートをくぐって行ったのだった。




ブリッジに戻ってきたラッキー。

彼が見たのは、重傷を負って治療を受けている仲間たちの姿。全員起きることもままならず、その辺に座って手当を受けている状態。


そしてこれが、まぎれもなく自分の父の手による所業だという事実。

先程の幻覚が事実として目の前に現れているのを見て、ラッキーは手すりを殴りつけるしかないのだった。




【以下雑記】

遂に地獄が始まってしまった。もう一生トンチキ勝負やっててほしかったよ。今の私たちに足りないのは急に上半身の服を脱ぎ捨てるツルギだよ。胸を押さえるツルギじゃねぇんだよ。



まずはサザンキングから。

幻覚を見せるという能力はよくあるし、それが視聴者にだけは分かる形で先に提示されることもよくあること。

が、その幻覚は実は事実でした! なんてオチを用意しろと誰が言った。

察しの良い視聴者の方はここである程度気づいたのではないでしょうか。

幻覚が尽く本当のことであるとしたら、今回意味ありげに発せられたのに掬われなかったアスラン王の台詞も、ラッキー以外に何故かもう一人詳細に描かれた男の幻覚も、今後何かしらの意味を持ってくるのではないかと。


残る3人の幻覚ですが、ハミィとスティンガーは「違う」「俺じゃない」的な発言ばかりで相手が誰か分からないんですよね…。

スティンガーはチャンプか小太郎かなって気はしている。ハミィちゃんはお師匠様とかかなぁ?

ナーガはバランス!って言っているので相手が確定してます。ここまで来るともはや安心感すら覚えるのは何だろうか。

個人的にはスティンガーはチャンプ爆破の、ナーガは闇堕ち編のifルートを見ているあたりが妥当だと思っております。



そして今回の戦績。

サザンクロスに突入し、開門して帰還する。

ミッションは成功したものの、入り口の時点でこれだけの犠牲と絶望感。もう私はこのあとが見たくないよ。トンチキしようよ、ねぇ。


とくに今回ラスト、治療を受ける仲間たちを見て改めて思った。

救世主たち、本当にギリギリの状態で戦っているんだなって。

医務室に運んでゆっくり、上質な治療を受けられるだけの人的・資源的余裕がない。

12人戦隊なんて戦隊50年弱の歴史を振り返っても最多ですが、宇宙という単位で見ると「たった」12人しかいないんだよね。

本当にがんばっているしすごいと思う。もう泣いていい??



でね、そんな中でも余裕であろうとする12人が好きなんだ。

食卓は常に仲間と囲むし、作る側のスパーダも「食材が少なくて」って言いつつ美味しいご飯を作ってる。食べる側も美味しい美味しいって言いながら食べてるし、そういう時にはシーザーを可愛がったりしているのも好き。

戦闘が過酷だからこそ、仲間と居る時間を大事に楽しく過ごせるのが12人の強みだと思うし、私が好きなところだ。



うわーん、いろいろ書いててしんどくなってきちゃった。

結末なんて分かっているのに。分かっているからかもしれない。これからどんどん修羅の道に入っていくから……

頑張ってついて行こうと思います。




次回:決意を固めて

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