top of page
検索
  • 執筆者の写真_ ぬぺ

40話 開幕!地獄のデースボール

更新日:2023年7月7日

上手くいくことばかりじゃないと 決めつけたら なんとかなった選択肢 減ってくばかり
藤林聖子作詞、KOTA作曲、幡野智宏(PROJECT.R)「LUCKYSTAR



【あらすじ】

ミナミジュウジ座系のバリアを破るために必要なのはカシオペアキュータマのみとなった。


彼らが最後のキュータマを求めて降りたったのは球場。

暮れかかる空、疲弊している一同。不安げなスパーダ。


どうしてこうなったのかと言いますと……。




【スパーダ】

キュウレンジャーが誇る最高のシェフ。

いつも全員の舌を満足させるため、良い食材がキッチンに無い時でもきっちり11人分の食事を仕上げてくるプロ。

負けず嫌いが彼の誇りであり、一流のシェフとしての条件。



全員でスパーダの料理に舌鼓を打つ中、見えてきたのはカシオペア座系の惑星:SBC。

惑星全体がひとつの球場のような姿をしているのが特徴。


突如として鳴り響く警報音……ではなく、野球場のサイレン。

オリオン号に通信を入れ、宣戦布告をしてきたのはカシオペア座系カロー:グローブン


⚾「今からお前らにジャークマターのデスマッチ野球、デースボールの勝負を申し込む!」

 「逃げるなよ!!」


なんて???


まったくもって意味が分かりませんが、とりあえずこいつに勝たないとカシオペアキュータマは手に入らない。


そして「野球」がピンと来ていない方向けに説明すると、野球はチームメイトは9人、表裏が9回で戦うゲーム。

「すなわち、キュウレンジャーのためにあるようなスポーツだな。」

それ、言い過ぎ。


しかしながら全員気合は十分。司令は「監督」を名乗ってサングラスを着用。

ヤキュータマを使って全員が野球のユニフォームにチェンジ。矢+キュータマを自然な流れで野球+タマに変換するんじゃないよ。

さらに司令の「オレ龍采配(運頼みのキューレット)」にてチームが決定。



しかし、この顛末をなんだか浮かない顔で見ていた…というか、見てすらいないスパーダ。

気にかけるラプターへの返事も上の空である。




【デースボール】

ということでチームが決定!! キュウレンジャーのポジションは以下の通り。


1番  レフト    背番号7 佐久間小太郎(真面目で偉い)

2番  ショート   背番号6 バランス(帽子斜め被り可愛い)

3番  サード    背番号5 スティンガー(シャツは着崩していく)

4番  ピッチャー  背番号1 ラッキー(返事が元気すぎる)

5番  ファースト  背番号3 チャンプ(『ドカベン』の岩鬼というキャラのパロ衣装らしい)

6番  キャッチャー 背番号2 ガル(なんでそんなにキャッチャーの衣装が似合うの?)

7番  セカンド   背番号4 ナーガ・レイ(真面目で偉いその2)

8番  センター   背番号8 ラプター283(帽子は前髪に貼り付けていくスタイル)

9番  ライト    背番号9 ハミィ(笑顔がまぶしい)

ベンチ 背番号10 スパーダ(不安げな拍手)

ベンチ 背番号11 鳳ツルギ(貧乏ゆすりすな)

監督  ショウ・ロンポー(サングラス+腕組み)


特殊名乗りでスタート。

背中合わせのBN団、ちょっとよろめいちゃうラプター、身長が同じくらいのハミィと小太郎など目がいくつあっても足りない。

ちなみに全員衣装は野球のユニフォーム、靴下はイメージカラーとなっております。



一方ジャークマター側は1番がグローブン、あとは全員インダベーで参戦。

審判の皆さまは様々な星から集められたと思しき人々です。主審がインダなのは既に雲行きが怪しいですがまあいいでしょう。



一塁側キュウレンジャー、三塁側ジャークマターでいきなり決勝戦。多分だけどそれは決勝戦と言わない。



《1回表》

野球を知らないピッチャー:ラッキー選手。

本当に野球を知らなかったとは思えない綺麗なフォームで投球。

いきなりホームランを取られそうになったが、センターのラプターが咄嗟に変身してボールをキャッチ。アウト判定。どう考えても1回表、それも初球で、ヒーロー側がやっていい所業ではない。


その後、ラッキーとガルの名バッテリーの協力や、ショート&セカンドを守るBN団の連携で2アウト。


「テンテンテテンテン、チョリーッス! 掴むは野球の一等星!」

「トリック」

「ブレーバー」

「おまかせ」

「あれ!」

「「僕たち最強二遊間!」」


いつものBN名乗りのアレンジバージョンを披露。いつもよりも歌詞分けが細かいのがツボ。

隠し玉を意味する「トリック」がランスの「トリックスター」にかかっているであろうこと、それをあえてナーガに言わせることなどいろいろお洒落であります。

そしてナーガさんはなぜか『巨人の星』風メイクで参戦。目までしっかり気合入っているのに一切の説明なく終わらすな。


その後仲間に触発されたラッキーは球をぶん投げ続けて三振をもぎ取る。

抱き合うラッキーとガル、2人に駆け寄る仲間たちが眩しい。まだ1回表だよ。


あまりの急激な成長ぶりに、流石のグローブンも焦りを覚えたようで…。



《1回裏》

まずは小太郎が1塁へ。喜ぶ小太郎とエールを送るお兄さんたちが可愛い。。

続いてバランスがバントで堅実に行こうとして失敗。普通に全然間に合ってないのジワジワくる。あと倒れ方可愛い。ズザーッ!

でも楽しそうに帰ってくるバランスくんである。


スティンガーがスタンバイしたところでなんと投手交代。マーダッコが参戦。


🐙「わたしが『デースボール』ってもんを教えてやるよ」

「良いだろう、来い」


しかしマーダッコが投げたのはボールではなく砲撃。

スティンガーはそれに答えて変身して乱闘開始。そこに爆速で参戦するラッキーとチャンプ。他のメンツも参戦していますが、変身まではしてないです。絶対乱闘楽しんでるだろ。


「なんだその態度はおーい!! 座れ!!」

一方こちらはベンチになった鬱憤を八つ当たりで晴らす伝説の男鳳ツルギ(120)。


「オラオラオラー!! フフッ」

そしてこちらはノリノリで参戦する非戦闘用アンドロイドラプター283。

この親にしてこの子ありである。


その片隅で洒落にならないことをしていたのがグローブン。

どさくさに紛れてラッキーの右手をバットで殴りつける。スパーダが気づいて止めに入ったのでなんとか無事だった様子。


審判からの乱闘やめ!でようやく静まった一行。

止めって言われたのにやめなかったインダベーをはたくハミィちゃん、インダベーを腰かけにしているツルギ、そして客席で直立不動を貫く監督。


審議の結果、スティンガーに暴力行為によって退場と判断が下される。

どう考えても正当防衛なのに。どう考えても退場になるべきはツルギなのに。

信じられないという顔で崩れ落ちる弟分の気持ちも考えてあげてほしい。


審判に襲い掛かろうとするスティンガーを速やかに連れ出す仲間たちが頼もしい。


「お前らがそう来るなら、こっちは正々堂々戦うだけだ!」

正々堂々(1回表ラプターを思い返しながら)。


続いて期待の4番バッターのラッキー。

右手の怪我を推して出場、ホームランを叩き出す。

けれどやっぱり無理をしていたようで、右手は真っ赤に腫れて使い物にならない状態。自分のグーパンチのせいじゃないかと不安になるガルさんが可愛い。


なおその裏で普通に三振を取られているチャンプ氏。

ここイヤホン推奨です。右の遠くからチャンプと審判の声が聞こえてくるよ。


そしてスティンガーは1人離れたところで完全にダウン中。どんよりエフェクトが丁寧にかけられています。


ラッキーの代打はツルギ。

そしてスティンガーの代わりに出場を命じられたのはスパーダ。

急に不安そうな顔になるスパーダでしたが……。



《3回裏》

2回表~3回表までは両者得点無しで進んできた。

3回表でバッターボックスに立ったのはスパーダ。

が、なんか立ち方がおかしい。ボールの軌道になぜか尻を向けるスパーダ。私も野球は本当にできないので彼のことを偉そうにとやかくは言えませんが、流石に立ち位置くらいはちゃんとできる。


焦りが大きくなっているからかなんなのか、仲間の声も今一つ届いていません。

ここで違う違う!と言っている一同ですが、スティンガーさんが手で望遠鏡作ってるっぽいので見てください。


正しいところに立っても普通に打つことはできず、三振でアウト。

なんでもそつなくこなす彼らしからぬ振舞いに一同は動揺していますが、彼、実は野球、というか球技全般が苦手。握手したいな。

そんなラプターの推測を聞いて衝撃を受けるチームメイト。

直立不動のなり方がほぼ同じガルとラッキーが可愛いので見てください。

他にも抱き合う女性陣とか、大袈裟に拳を振り下ろすスティンガーとか、だから目が足りないんだってば。


衝撃を受けつつもスパーダを慰めたり、フォローしたりする仲間たちが温かい。



《4回表》

投手がツルギに交代。

フェニックスボール!と称してまさかの下投げで三振をもぎとる。しかもマーダッコから。伝説の名は伊達じゃない。



《4回裏》

チャンプがホームラン。壁にぶつかって「ダベッ」と崩れ落ちるインダベーさんが可愛い。

今日私可愛いしか言ってない。



《5回裏》

ピッチャーのマーダッコがバランスにヒットを許し、3塁が埋まる。

おろおろしている彼女が新鮮。固定カメラ助かる。

悔しがる姿は完全に野球を楽しむひとりの選手である。


続いてのスパーダは3ストライクでアウト。

「ごめん」

「言ったはずだ。伝説が始まるってな。」

「オネガイシマス……」


そんな伝説は有言実行。満塁ホームランで4点を獲得。

応援席のラッキーも楽しそうである。ツルギくんは見習ってください。


🐙「このタコ! 負けそうじゃねぇか……」

⚾「焦らなくてもいい。」



《8回表》

ここでグローブン氏、本気を出した。


フライを取ろうと構えていたハミィ・ラプター、ついでに近くにいた小太郎に向けてバットを投げつける。

一番に狙うのが女子供非戦闘用アンドロイドなのがマジで汚い。


⚾「本当のデースボールはこれからだ!」


負傷した外野を放置して試合続行。

ボールを打ったインダベーは、1塁でボールを受け取って投げようとしていたナーガを突き飛ばして3塁へ。

バランスが審判に抗議するが、見ていなかった審判は「セーフ!」と断定。

マーダッコがそこに乱入、審判もろともガトリング砲でなぎ倒して本塁へ戻っていく。やっていることは酷いのだが、塁に到着する度にY字でピョン、と飛び乗るせいで急にマスコットに見えてくるから不思議である。

🐙「はい到着~、イェ~イ」


とはいえまだ3対8。点差はあるから心配はない、と言う監督。

の後ろでうなだれ続けるスティンガー。



《8回裏》

ピッチャーは敵陣営のエース:グローブン。

「だが、この回で試合を決めてやる」


凛々しい顔でバッターボックスに立ったツルギを襲ったのは、魔球デッドキラー。

炎をまとった野球ボールは威力がすさまじいのみならず、ツルギの上半身をも焼き尽くす。

アフロ+上裸になって倒れ伏すツルギ。オッケー通常運転です。

結果、ただのアウトではなくノックアウト判定を喰らう。


「ツルギの仇はこの吾輩がとってやる」

続いてチャンプがバットを握るが、魔球:デッドキラー2号でノックアウト。

相手のイメカラに合わせてエフェクト変えてくるの、変なところで丁寧。


「よぉし、旦那の仇はこの俺が!」

チャンプと9割同じ台詞と共にガルが迎え撃つ。

が、魔球デッドキラー3号という、なんと地中からボールが出てくる技でK.O.。

あれボールじゃないんですか審判?! 某W杯みたいなギリギリでセーフとか無いでしょ?!


野球ではついぞ聞いたことのない「3ノックアウト」とう言葉で攻守交替。



《9回表》

なんとか髪の毛のツヤと上半身用の服が戻ってきたツルギ。

彼の投げた球を打つマーダッコは、秘技:タコシタ砲を「オークトパース!」という掛け声とともに放つ。

ボールは空中で8つに分裂。ホームランが8回入ったカウントとなる。「タコタコ」という効果音が腹立つ。

詰め寄るラッキーですが審判は俺じゃないもん!みたいなリアクションをとるばかり。


⚾「ルールは俺が決める。これがデースボールだ!!」


ということで現在、11対8。



《9回裏》

「ここまでの話は分かってくれたかな? つまり、いろいろ僕らは大ピンチってわけだ。」


満身創痍の一同。

3つの塁にナーガ・ラプター・バランスがいる満塁の状態。

2アウトの崖っぷち。

そしてバッターボックスに立っているのはスパーダ。


「お前…なぜ僕に魔球を使わない?!」

⚾「貴様が魔球を使うまでも無い役立たずだからだ!」

「僕が…役立たず……?そんなわけない!!」


勢いよく振ったバットは空振り。残されたチャンスはあと一球。


「タイム! 今日のところはここまでにしないかい? こう暗くなってはタマらん。」

後ろでそうじゃな!と言いながら帰り支度を始めているガルがいますがそれはさておき。

グローブンも既に勝利を確信しているからか、笑って彼らを帰してくれる。



《バトルオリオンシップ艦内》

監督の機転で先延ばしにはできたものの、絶体絶命のピンチには変わりない。

現在の状況でスパーダがホームランを打てば逆転勝ちできる。

問題は、一番野球ができないスパーダが打者である事。


こうなったら自分が代打に、と立ち上がる監督だったが、それを制したのは他ならぬスパーダ。


「確かに僕は野球が下手だ。でも、このまま引き下がるわけにはいかない!」

「おい、料理と野球は違うんだぞ。」

「違わない! 同じだよ。それに僕は負けず嫌いなんだ。やらない理由を探して、逃げ出すようなことだけはしたくない!」


それだけ言い捨ててブリッジを出ていくスパーダ。



《翌日、9回裏》

それから、スパーダは帰ってこなかった。

翌日、全員が球場に集合してもまだ帰ってこない。

敵は煽ってくるし、もう監督が出るか、となったその時。


「来ました! スパーダです!!」


スコアボードの下に立っていたのは、晴れやかな顔をしたスパーダとラッキー。


「みんな! 待たせてごめん。ここからは、僕に任せてくれ!」

⚾「逃げなかった事は褒めてやる。だが、手も足も出ないことに変わりはない。」

「おいお前! 僕を舐めるなよ。僕が役立たずかどうか、試してみろよ!」

 「僕の顔面に向けて、自慢の魔球を投げて見ろよ!」


いつになく強気でバッターボックスに立つスパーダ。

無理するなと声をかけるチームメイトに、きっと大丈夫ですと言い切るラプター。


昨晩帰ってこなかったスパーダを心配していたラプターは見ていたのだ。

ラッキーと共にバッティングの練習に励むスパーダの姿を。

どんなに結果が出なくてへこたれても、何度だって立ち上がるスパーダと、根気強く彼を励ますラッキーの姿に、物陰で涙するラプター。なんて青春……!

それはそれとしてスパーダとラッキーの立ち位置近すぎない?


「今のスパーダは、昨日のスパーダとは別人です!」

「ああ。みんな、スパーダを信じようぜ」


今までとは違い、自信に満ちた表情でバットを構えるスパーダと、魔球を投げる構えを見せるグローブン。

スーパー魔球:カジキ殺しを前に、スパーダはゆっくりと目を閉じ、バットから手を放す。


「僕は手も足も出ない。だけど……ツノなら出る!!」


変身し、カジキの角でボールを受ける。

身体ごと回転して打ち返した…というより撃ち返したボールは、空に輝いて見えなくなってしまった。

そ れ で い い ん だ

バッティング練習は? とか、結局バッティングから逃げてない? とか、それは多分角じゃなくて吻だよ、とかいろいろ言いたいことはあるけど一旦スルーしましょう。


何はともあれ、これにて逆転サヨナラホームラン。

地べたに座って呆然と球を見送るマーダッコ選手にじわじわくる。


「『役立たず』なんて言われると逆に燃えるんだよね。それに、どんな食材だって最高の料理にしてみせる! それが、一流のシェフだ!」


あの時の反応は傷ついたり悔しがったりいていたのではなく、闘争心を燃やしていたと。

皆が出迎える中ホームに戻ってくる。

ガルに肩車してもらっている小太郎、おいおい泣いているインダベーと彼を励ます主審、Yの字ジャンプするナーガ、そしてスパーダに抱きつくラプター。

ストレートな「かっこいい!」って台詞もそうだし、きちんと彼女を受け止めてあげるスパーダがもう…もうね……😭



悔しがるグローブンとぶちぎれて襲い掛かってくるマーダッコでしたが、マーダッコの砲撃はスパーダが全て捌く。


「君たちのおかげで目が覚めたよ。僕は料理も戦闘も、最初からできたわけじゃない。血のにじむような努力をしたから、今がある! だから僕は、僕たちは強い!」


スパーダの言葉と、力強く頷く仲間たちに呼応したのか、カシオペア座のキューエナジーが飛んできて、カシオペアキュータマが誕生。

これにてミッションクリア。でもその前にグローブンたちを片付けねば。



カシオペアキュータマを使うと、出現したのは12色の野球ボール。赤が向かい合うように配置されていることを除けば、時計回りで名乗りと同じ順番。


「キュウレンジャーハリケーン、優勝旗! GO!」


ラッキーの号令で全員が球場に散らばる。


ラッキーが小太郎にロングパス。

小太郎は合図を出したバランスへ。

バランスは無言&ノールックでナーガへ。

ナーガは受け取った次の瞬間にガルにパス。

バク宙と共に受け取ったガルはスティンガーへ投げる。

スティンガーはお互いに「相棒!」と呼び合いながらチャンプへ。

ラグビーの要領で敵を交わしながらチャンプはハミィへパス。

ハミィはラプターへパス。

ラプターは少しまわりを見まわした後、仲間に渡すとは思えない剛速球で監督へボールをぶん投げる。

完全に油断していた監督は無事に顔面にボールをくらう。

落ちたボールはインダベーがキャッチしたものの、ツルギが現れ相手を殴り飛ばして奪取。そのままスパーダへ。

スパーダは飛び上がってキャッチしたそのまま投げて再びボールはラッキーのもとへ。

ラッキーはシシレッドオリオンに返信、キューソードを持ってボールをグローブンに打ち込む。

技の名前はエンドボール。

飛んできた優勝旗に潰され、グローブンは敗れたのでした。何言ってんの?


🐙「…覚えておけ! このカラフルタコども!!」


この人も言ってること滅茶苦茶である。野球に負けたのそんなに悔しかったんだね。




延長戦こと巨大戦はキュータマジンで対抗。

しかし「たくさん球があるから寧ろグローブンの得意分野」ということが判明したので、急遽オリオンバトラーを召喚。だから何言ってるの??

結局、棍棒をバットの要領で使うオリオンバトラーによってグローブンは敗れたのであった。


気を付けをして、ピアノアレンジの「LUCKYSTAR」とサイレンを聞きながら、今回の戦いは幕を閉じたのであった。

背景にはスコアボード。きちんと選手交代も反映された完全版だよ!




帰還後。

スパーダは新作をみんなに振る舞っていた。トマト煮込みかな?チキュウ人でも食べられそうな見た目ししてる。

思わず一周回っちゃうスティンガーと、一瞬かっこつけたのに最終的にはしっかり目にガッツポーズをするツルギさんである。


「かつて偉大なシェフが言った。料理も人生も、始めからうまく行くものではない。失敗失くして、奇跡の料理は生まれない。人生も同じだ。失敗したら、また挑戦すればいい。そうさ、努力は必ず報われる。」



遂にサザンクロスを目指すことができると、スパーダの料理を食べながら喜ぶ一同。

そんな彼らに、まずは功労者である監督の胴上げをしようと提案する司令。賛成!とのっかった仲間たちは、スパーダを胴上げしたのでした。




【以下雑記】

ということで怒涛のスパーダ回でした! みなさん振り落とされずに付いてきましたか?


本人もサラッと言及していますが、彼は12人の中で一番の「一般人」なんだよね。

凄く強いわけでも、心にものすごい傷を負っている訳でもない。ただささやかな幸せのためにオリオン号に乗り込んだ1人目。

だからこそ「血のにじむような努力をした」っていうのが本当なんだろうなって思うし、それを自分でそう言えることが滅茶苦茶にかっこいいと思う。

一般人だった彼が他の戦闘慣れしている仲間たちと肩を並べられるのは、他人に胸を張れるだけの努力をしてきたからなんだろうなあと思わされる回でした。


スパーダさんってメイン回が序盤と今回の2回(それも序盤は最終的に司令に食われる)ことで不遇とか言われていますが、それだけ彼の精神性が落ち着いているというか、スタート時点でだいぶ完成されているヒーローだったんだろうなと。

そのためにどれだけ努力して来たかって話が見たくないと言うと嘘になりますが。


それにしたって今回は本当に…うん。

私自身本当に運動音痴なんですよ。他のことは自分で言うのもアレですけど割とそつなくこなせるほうだと自負してるんですけどね。クラスメイトに「ぬぺさんって意外と運動できないんだね」って言われたこともあるし、チーム戦でクラスメイトに迷惑かけまくったこともあるし…。

今回のスパーダさん、思い当たる節がありすぎて心臓キュッとなりながら見てました。

キャラと自分を重ねるのは良くないのは分かってるんだけどね。



さて、あとはちょっとした話を。


今回何回「可愛い」って言いました、私?

キュウレンジャーの醍醐味のひとつに画面端でのわちゃわちゃがあると思っているのですが、今回はそれの集大成。

少しずつ演者さんがアドリブ小芝居ができるようになってからというもの、画面の隅から隅まで美味しい作品になっていっていたのですが、今回はいつにもましてみんな好き放題やっていて最高だなと思いながら見ていました。

これだからキュウレンジャーのこと好きなんだよ。


そして小ネタの多い事多い事。

まずグローブンのキャスティングからしてふざけている。落合福嗣さん、元野球選手の落合博満さんの息子さんだし。

でもってその落合さんのネタを容赦なく仕込んでくるし。「オレ龍采配」って彼の発言だそうです。

前述した通り野球漫画ネタもあるし、

グローブンの最後の台詞は長嶋さんの名言のオマージュ。

というか全体的にネタが古いのよ。あちこち調べまくってようやく理解した野球に疎い人間はこちらです。


ちなみに唐突にセルフオマージュを始めたキュウレンジャーハリケーンですが、ゴレンジャーのメンバーの頭文字が「カシオペア」になることからきているそうです。だから!ネタが!古い!!


あといろんな字幕が凝ってること凝ってること。

野球中継っぽく仕立てられてるの面白すぎる。


それからキュウレンジャーハリケーンのところ。

BNと相棒の在り方の違いがしっかり出ていて良いですね。

背中を預けて阿吽の呼吸をするタイプのBNと、相手の事を見て、相手が付いていることを確認しながら進んでいく相棒組。

どちらも良いですね……。



ということで愉快なトンチキ3連発はここまで。

次回からは本格的な最終決戦に向けてシリアスに突っ込んでいきます。

それにしたって初見の時には「40話でこんなにコメディやるんだ?」みたいに思った記憶がありますが、今見ると40話くらい大したことないですね。ゼンカイジャーとドンブラザーズに鍛えられた結果がこれですよ皆さん。




次回:謎の戦士現る

閲覧数:21回0件のコメント

関連記事

すべて表示

仮面ライダー対スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦

ゲームと現実のミッションをクリアせよ 【韓国・ソウル】 屋台がでて賑わうその場所でゲームに興じる男がいた。……どこからどう見ても白倉Pである。 彼のゲーム機から飛び出てきたのは巨大な宇宙船。 👨「ゼビウスに出てくる敵に似てるな」 「ゼビウス」は1982年にナムコから発売されたシューティングゲームです。 自機ソル・バルウを操作して、ゼビウス軍と戦いましょう。 (My Nintendo Store

47話 救世主たちの約束

リアルにボロボロ泣いてしまった 【あらすじ】 ツルギはドン・アルマゲに乗っ取られ、司令は部下を庇ってドン・ツルギに吸収された。 ドン・ツルギはというと、チキュウのプラネジュームを吸収し、仲間を増やしている最中。 プラネジュームは、惑星から命を生み出した生命の源。司令も、そして宇宙に生きる全ての命も、プラネジュームとしてドン・ツルギに吸い込まれる可能性がある。 ラプターの見立てでは、99時間後には宇

  • Twitter
  • Instagram

©2021 by Nupe

bottom of page