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  • 執筆者の写真_ ぬぺ

40話 男の美学

しし の 子落(こおと)し (獅子は、子を生むとその子を深い谷へ投げ落し、生き残ったものだけを育てるという俗説から) 自分の子に苦しい試練を与えてその才能をためし、りっぱな人間に育てることのたとえ。 『日本国語大辞典』



【あらすじ】

今日も今日とて怪人が現れた。

戦闘後の帰り道、ジュウオウジャー一行は今時珍しいヤンキーに出会う。




【キルメンチ】

亜座留怒組所属。ちなみに相撲部屋は「亜嵯流怒」表記だから間違えちゃいけないよ!二度と使わない知識だけどね!

ボンタン+特攻服(組の名前入り)+リーゼントという古のヤンキースタイル。名前は「メンチ切る」から。

やることと言えば、ボンタンを着ている人を片っ端から襲ってボンタンを強奪、コレクションするというもの。それだけ。ちなみに集めた奴は大事に持って帰ってアザルドに報告してます。可愛いね。ところで彼やられちゃったけど、今もあのボンタンあそこに置きっぱなしなのかな。だとしたら誰が片付けるんだろう…ナリアさん??


お声は津田健次郎さん。津田さんもかなり好きな声優さんの1人ですが、個人的には小物感あふれる役も結構好きなので、このキャスティングには大感謝です。


そして冒頭に襲われていたアツアツカップルは、ザワールドのアクターさんの高田将司さん。お相手はクレジットでは高田恵里さん。調べても出てこないから本当に高田さんの奥様だったりする…?この写真も似ている気がするし(メイクの雰囲気が違いすぎるので自信は無い)。

ぺこさんりゅうちぇるさんがテレビによく出るようになったのってこれくらいからだっけ…?




【レオ】

ボンタンだったので狙われた男。


キルメンチとの初邂逅では戦った結果勝利。完全に地元のヤンキー達のバトルです。



逃げてしまったキルメンチ。その帰り道に仲間たちにボンタンとは何ぞやと聞いていると、目の前をいい感じにボンタンを履いた人たちが通過。

……なんか男の子を引っ掴んで。



これはヤバイ!と追いかけた結果、そこにいたのは4人のヤンキーと被害者の男の子:ジュン

ジュンはカツアゲの被害に遭っていたところ。着崩した学生服でカツアゲするヤンキーなんて今時絶滅危惧種でしょ。



一旦ジュンを回収したものの、彼の小遣いは帰ってこないまま。

自分たちが取り返そうかとレオが提案するが、それだと根本の解決にならない、復讐される危険があると反論する操。反論までの反応速度が早すぎる。みっちゃん、絶対に過去にそういう経験あるでしょ。


「ジュン!お前が決めろ。どうしたい?」

👦「カツアゲされるのは、僕がビビリだから、自分で、とられたものを取り返せる、強い男になりたいです!」

「分かった!俺が鍛えてやる!」


レオのきちんと子供の目線に合わせて喋る所、好き…。



ということで、一緒に鍛錬へ。


まずレオが提案したのは、高い山から突き落とすというもの。ライオンだからね!仕方ないね!!

流石にキツいと言われて、身長よりも高いと思われる岩を持ち上げることを提案。なおこれはジューマン基準だと普通らしい。セラはクリアしているらしいです。


流石にもっと地道なところから、と提案したアムによって方針転換。アムからのヘルプを聞いて思わず満面の笑みを浮かべるジュン君である。


一旦家の近くに戻り、柔道着に着替えて生卵を飲み干したり(祭りの場所はここかァ…)、腹筋したり、走ったり、「気合」について学んだり。

ジュンもいつの間にか「アニキ」呼びが定着。



成果が出たジュンはヤンキーたちのもとに乗り込み。

最初は舐められたものの、気合と雄叫びで若干相手を怯ませることに成功。そこに、仲間たちの力を借りたジューマン状態のレオが参戦して、3人がその場から逃げ出す。これぞ獅子の威を借る狐。


しかしそれだけでは足りなかったジュン。

思わず拳を振り上げたところをレオに止められる。

この時のレオの表情が良い。本気で怒って、呆れて、若干軽蔑している表情。いつもは表情明るくてがくるくる変わるタイプだから、輪をかけて怖い。


「おい。何しようとした?」

👦「たくさん酷いことされてきたんだ!ちょっとくらいお返ししてもいいじゃないか!」

「良い訳ねぇだろ!お前は強くなんかねぇ!強くなる資格もねぇ!」

👦「アニキには分かんないよ!」


師弟関係、決裂。



河原で「教えること」の難しさを噛みしめているレオのもとに、再びジュンが現れる。


その直前にジュンは、先ほど殴ろうとしたヤンキーのリーダー格:ノブオに会っていた。

彼は先ほどのジュンを強いと褒めたうえで、レオを分からせてやれと唆す。そのためのアイテムとして、腕に装着するアーマーをプレゼントする。


言われた通り、強さを認めてもらうためにレオに勝負を挑む。

ジュンのパンチは全くもって大したこと無かったものの、アーマーから放たれた電流のせいでレオの身体は痺れてしまう。

しかもそこにタイミング悪く現れたキルメンチにタコ殴りにされる。

それを見物していたノブオから、「お前のせいだ」と責められるジュン。

その通りなのかもしれない、と思い始めた彼は、アーマーを投げ捨ててレオに謝罪。


「分かりゃいいんだよ。」

 「相手を殴ると自分も痛てぇ。だから…拳ってのは相手を傷つけるために使っちゃいけねぇ!拳ってのはなァ!守るために振るうんだ!」

 「それが……男の美学だァァ!」


アッパーを華麗に決め、2人で雄叫びをあげる。



立ち上がったキルメンチがメーバを召喚するのと、ジュウオウジャーの仲間たちが合流するのがほぼ同時。

そこからは戦闘→巨大戦とお決まりの流れ。

巨大戦ではあまりにもキルメンチが力不足だったため、タコと罵倒されたレオの勝手な判断と仲間を全力で置いて行く勢いでジュウオウキングオクトパスに乗り換えて戦闘・勝利。これぞ獅子奮迅。



戦闘後。

腕アーマーが何だったのかは分からずじまい。今回は絡まなかった謎の敵がいるかもしれない、と怪しむジュウオウジャーたち。

そこにジュンが合流。レオから「男の美学」を学んだジュンは、共にトレーニングへと向かったのでした。



良くも悪くも他人の事を思いすぎる傾向のあるレオ。(例:4話

今回もジュンへのヘルプを出すのがちょっと早かったのが気になっているけれど。4話でも特に彼がそのことに気づくことは無かったし、その回収があるのかなと思っていたけどそうでも無かったのかな…?

でも、他人に対してどこまでも本気で真剣に向き合えるのは彼の良いところだなと思います。




【クバル】

不在時間が長くなってきた幹部。


おそらくジニス様は泳がせて楽しんでいるのですが、その辺の楽しみのセンスはあまり共有できていないらしい秘書:ナリア

彼女が遂に動きました。



彼女もまた地球へと出向き、クバルの動向を観察。

ヤンキーたちから記憶を抜き出して偽ノブオを作り出し、ジュンをけしかけてレオを戦闘不能にしようとしたのは彼。アーマーの出所もそこでした。つくづく腕に縁がある人だ。


地球の下等生物相手に何をやっているのか、と呆れながらもクバルから真意を聞き出そうとするナリア。

もちろん、ジニスに最も近い彼女に真意を話すわけもなく、問答無用で戦闘突入。

この作品、幹部同士の戦闘がはちゃめちゃにかっこいい。高速で動くクバルも、綺麗な立ち姿を崩さないままヌンチャク振り回すナリアさんもかっこいい……。


軍配が上がったのはクバル。

足元に仕掛けていた爆弾にひるんだ彼女を斬りつけ、頭に銃弾を撃ち込む。

ナリアはそのままぱったりと倒れてしまう。


「……おやすみなさい、ナリア」


彼女の記憶を奪うために頭に手を伸ばす。


まあ、彼女がこんなに呆気なく死ぬはずないでしょう。




次回:ジニス様初陣、そして反撃の狼煙

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